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最終処分場の候補地に選ばれた国有林の入り口=27日、茨城県高萩市で
茨城最終処分場候補地に高萩 住民「水源地汚染怖い」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012092890070239.html
2012年9月28日 07時02分 東京新聞
茨城県高萩市を東西に貫く国道461号を西へと走る。県営の花貫(はなぬき)ダムや紅葉が人気の景勝地・花貫渓谷を通り過ぎると、人家が乏しくなる。中心市街地から十六キロ、隣の常陸太田市まで二キロという人里離れた山間部。最終処分場の候補地となった国有林の林道が右手に見えてくる。
チェーンが張られた入り口には、「通行止」「立入禁止」と書かれた五種類もの汚れた立て看板が並ぶ。携帯電話の電波は入らない。「水道水源から離れている」という国の調査結果を信じていいのかどうか、林道沿いには清流が注いでいる。トラック一台が通れるほどの狭い林道を三キロ進んだ先を、国は放射性廃棄物を埋め立てる候補地(約一・五ヘクタール)として選んだ。
周囲に住む人たちの声に耳を傾けると、水への不安が多く聞かれた。主婦(65)は「ここは水源地だし、近くにダムもある。もし水が汚染されたら高萩は全滅しちゃう」。農家の男性(66)は「今年やっとコメ作りを再開できたけど、もう作れなくなるかもしれない。水が駄目になったら、コメ作りは終わりだ」と漏らす。かつて炭鉱の町として栄えたが、現在はめぼしい産業がない人口約三万人の市。高齢化が進み、農業に従事する市民が多いだけに、土地汚染への懸念が余計に強い。
候補地から北へ約一・五キロの県道沿いには、独力で別荘を建てている日立市の無職男性(63)がいた。購入した土地で数年前からこつこつと大工作業を続け、ほぼ邸宅が完成したという。チャボを飼い、養蜂を営み、豊かな自然に囲まれて暮らそうとしていた中での国の選定に「ここに来るとしたら複雑だ。必要な施設なのかもしれないけど、いい気はしない」とうつむいた。
高萩市街地に住む人々も不安な思いは変わらない。小さな子どもを抱いて、市役所に来ていた主婦(30)。候補地となったことを告げると、「納得できない。なんで高萩なの。どうやって決まったの。食べ物は大丈夫なの」。質問攻めに、素直な市民感情がにじんでいた。 (永山陽平、成田陽子)
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