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高萩「最終処分場候補」・・・市長ら反対強く
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20120927-OYT8T01736.htm
2012年9月28日 読売新聞
「賛成理由はゼロ。反対理由はいくらでもある」――。東京電力福島第一原発事故で発生した「指定廃棄物」の最終処分場候補地に高萩市上君田竪石の国有地が選ばれ、観光などへの悪影響を懸念する草間吉夫市長は27日、断固反対を表明した。市議会も来週中に臨時会を開いて反対の意見書を取りまとめ、国に提出することを決め、反発を強めている。
草間市長は同日午前11時40分頃から、横光克彦・環境副大臣と会談。「高萩市は被災地。庁舎も壊れ、復興の途上だ。こんな話が来たことに驚いている」「施設に100%の安全はない。市民に安全とは言えない」と強く主張した。
その後の記者会見で、市長はボーイスカウト日本連盟が市内の山林に整備する野外活動施設への影響について、「マイナス材料になる」と述べ、観光や農作物への影響にも懸念を示した。
市民からも不安の声が上がった。市内は10月下旬から紅葉の名所、花貫渓谷で観光シーズンを迎える。渓谷近くの「花貫物産センター」(高萩市大能)で農作物などを販売する組合の組合長を務める蓬田茂さん(63)は「高萩というだけで観光客が敬遠するかもしれない。原発事故の影響から持ち直すと思っていたところだったのに」と肩を落とした。
市議会は同日午後、全員協議会を開催。市議からは「高萩は原発事故の影響で苦しんでいる。到底認められない」「市民の安全、安心を守るために断固反対」「市民に早く知らせて反対運動をしないと、国の思う通りになってしまう」など批判的な意見が相次いだ。
先に候補地となった栃木県矢板市では、環境省が当日に通知して猛反発を招いた。今回は、同省が県内13か所の候補地を選んだ段階で、県には通知したが、高萩市など該当自治体には知らせず、県も自治体に情報提供していなかった。
同省は、前日に県、市に訪問を伝えたが、横光副大臣は「唐突感は否めないと思う。誠意をもって必要性、安全性を説明したい」と述べ、「各地に指定廃棄物を放置するのは国の責任放棄。処分場を確保するのが役目」と変更の考えはないことを強調した。
この日、副大臣と面会した橋本知事は「もう少し丁寧なやり方があったかなという気がする」と同省の対応に疑問符を付けた。しかし、「指定廃棄物を安全に管理することは必要」とも話し、市側の意向を確認しながら国との間を取り持つ考えを示した。
同省は2013年夏にも造成工事に入り、14年度に搬入を始める計画だが、担当者は「工程表ありきではない。地元や県に理解をいただけるように努力したい」としている。
◇処分場 箱状の「遮断型」
環境省によると、最終処分場は、指定廃棄物の埋め立て地や防災調整池、管理棟などで構成され、面積は1・1〜1・5ヘクタール。
埋め立て地は、コンクリートで遮蔽された「遮断型」で、雨水の浸入や内部からの水漏れも防ぐ構造になっている。
深さは10メートル程度で、厚さ35センチ以上のコンクリートで側面と底面を二重に覆った箱状にする。埋め立て作業中は、廃棄物が飛び散ったり雨水が浸入したりしないように屋根をつける。埋め立てが終われば、粘土が混ざった、水を通しにくい「ベントナイト混合土」を側面と底面の空間に充填(じゅうてん)し、上部はコンクリートで覆い、土をかぶせる。周囲には井戸を掘り、地下水を監視する。同省は8月3日現在の県内の指定廃棄物1709トンが3490トンまで増えると推計し、新たに発生する分を合わせ最大で1万トン余りに膨らむと予想している。
候補地の選定は、自然公園特別地域や生物生息保護区などに該当しない県内13か所を抽出し、河川、崖地、学校、集落からの距離、遺跡の有無など計16項目で評価して点数化したという。現地確認で、高萩市上君田竪石と北茨城市北西部の計2か所が残り、地形や地質で問題がなく、1キロ以内に集落がないことなどから、適地と判断された。
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