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夢を奪った原発事故/官邸前で毎週デート/ 新村貞男さん(87)、トシさん(75)夫妻
「しんぶん赤旗」 2012.09.17 日刊紙 1面
17日は敬老の日です。「原発のない未来を子どもや孫に渡そう」と首相官邸前に来ている70代、80代の人に話を聞きました。 ⇒関連N面 (舘野裕子、前田桃)
きょう「敬老の日」
千葉県市川市の新村貞男さん(87)、トシさん(75)夫妻は、4万5000人に膨れ上がった6月22日夜の行動に初めて参加しました。「次は10万人にしたいと、翌週も来ました」。それ以来、欠かさず参加しています。
今年、小学校に入学した孫は、「おばあちゃん、いなかの水おいしいね」と言って、トシさんの故郷、福島県二本松市の森に遊びに行くのを毎年楽しみにしていました。原発事故が起こったとき、トシさんは孫の顔を見ることができなかったといいます。「イモ掘りも虫捕りもできなくなってしまった。私たちの夢も孫の夢もすべて奪われた怒りはおさまりません」
静かに語るトシさんの思いを継ぐように、貞男さんが「為政者は今も昔も国民の命のことは全く考えていない」。「満州事変」(1931年)が起きた翌年の春に小学校に入学した貞男さん。兄は戦死したといいます。「私たちの命は羽毛のごとく軽いものだと言われ、政府は戦争を進めた。原発をめぐる今の状況を見ると、昔と重なって見える」。トシさんも「原発ゼロに対して、財界と米国が圧力をかけてくる国に、主権在民も民主主義もない」と。
「だからこそ」と続けていいます。「これからも声を上げないとね。ここを100万人くらいで埋めなくてはね。毎週、官邸前デートだね」と笑うトシさんに、貞男さんが照れ笑いしながら持参した鈴を鳴らして応えました。
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(「しんぶん赤旗」 2012.09.17 日刊紙 N面から)
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