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県、流れ変わらず焦り
2012年09月13日
古川元久国家戦略担当大臣(左)に要請書を手渡す松尾和彦民主党県連幹事長=東京・永田町の内閣府
政府が今週末にも示すとされる原発ゼロ社会の方針に、県が猛反発している。県が協力してきた核燃料サイクルの中止につながるため、県は国に慎重な判断を何度も求めたが、明確な回答はないまま。県幹部には「もうこの流れを変えられない」との焦りも浮かぶ。
12日、東京・永田町を駆け回る民主党の松尾和彦県議らの姿があった。同日朝に新幹線で上京し、携帯電話で閣僚への面会申し込みを始めたといい、「こんなの経験ない」(松尾県議)というドタバタの陳情だった。
■民主県議ら陳情
陳情のきっかけは、前日、県エネルギー総合対策局の八戸良城局長から「県議会民主党も動いてほしい」と依頼されたことだった。八戸局長から約30分、原発ゼロの課題や影響を説明された松尾県議は「サイクルをどう存続させるか、難解なパズルだ。県も打つ手がないと焦っていた」と明かす。
松尾県議らは12日に古川元久国家戦略相、藤村修官房長官らに会い、13日には枝野幸男経済産業相、細野豪志原発担当相にも面会する。「急な面会要請でも閣僚に会えるのは、サイクルを抱えた青森県の反発を重視しているから」(松尾県議)というものの、12日はサイクル存続を明言する閣僚はいなかったという。
県側の焦りや憤りはピークに達している。三村申吾知事は8月、国に「国の原子力政策に協力してきた立地地域の意見を重視するべきだ」などと原子力堅持を要望してきた。だが、今月6日に細野原発担当相と面会した際は要望への返答はなく、報道陣に「国から返事は何もない」と嘆いただけだった。
■ 覚書履行は不透明
サイクル中止の場合、三村知事は「原燃との覚書に基づき、使用済み核燃料を全国の原発に返還する」と繰り返す。だが、覚書という「伝家の宝刀」が抜けるかどうかは不透明だ。
野田政権が近く決める新エネ政策は、民主党の提言通り「2030年代に原発ゼロ社会を目指す」としつつ、サイクルを即中止にするか、2030年代まで続けるかには触れないとみられている。県幹部は「原発ゼロなら将来的なサイクル中止は確実だ。だが、すぐに覚書にある『再処理事業を確実に実施するのが困難になった場合』になるとは言い切れない」と話す。
新エネルギー戦略をめぐる野田佳彦首相や閣僚の会見では、青森県の反発についての質問が相次ぎ、10日に予定されていたという新戦略の発表も延期された。思わぬ形で県の対応が注目されていることに、八戸局長は「県が新戦略のハードルになっているという見方は心外だ。覚書の約束を言っているだけにすぎない」と反論した。(別宮潤一、水戸部六美)
◇◇「原発ゼロ社会」を選択した場合◇◇
県は12日、野田政権が原発ゼロ社会を選択した場合、国内の使用済み核燃料を英国で再処理した際に発生し、今年度後半に日本に返還される予定の高レベル放射性廃棄物の県内受け入れを拒否する可能性を示した。
県などによると、日本は使用済み核燃料の再処理を一部、英仏両国に委託してきた。今年度は10月以降、英国から高レベル放射性廃棄物の「ガラス固化体」28本が六ケ所村に搬入される予定となっている。
だが、県エネルギー総合対策局の八戸良城局長は、政府・民主党が原発ゼロ社会の方針を目指していることで、「国との信頼関係が崩れてきている」と指摘。民主党が「2030年代に原発ゼロ社会をめざす」とした提言を野田政権も継承する場合、「核燃料サイクルの存続が不透明になり、海外返還廃棄物の受け入れは極めて難しくなる」とした。
海外返還廃棄物の受け入れをめぐっては、六ケ所村議会も7日、サイクル撤退の場合、返還廃棄物の受け入れを拒否するなどの意見書を可決している。
県幹部は、国の原発ゼロ社会方針への対抗策として「六ケ所村に搬入済みの使用済み核燃料を全国に返却する策より、返還廃棄物の受け入れ拒否の方が先に来る可能性が高い」としている。
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原発・フッ素27
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