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東京新聞の記事を打ち出して下ったかたがいらっしゃいました。ありがたく重引させていただきます。
「一時帰宅すると、ネズミなど地をはう小さな動物がたくさん死んでいた」
そこへ帰還させようとしている政府・東電・核マフィア。
避難させずに 何故に人を 引き留め置くのか
事故後、そうした住民らは次々に避難所から呼び出されていった。「二十代の若者たちも事故直後からずっと原発に入っている。血尿が止まらない子も・・・」
はからずや思う。
ピラミッドの、石の下の石、石の上の石。
ブログ「 Silmaril Necktie シルマリル ネクタイ 」から
(東京新聞26版により 見出しの一部は投稿者が補充しました。 『』内)
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『受け入れるしかない 集団移転 後押しして』
9/6「帰還」広がる失望 中間貯蔵施設に揺れる大熊町【中日新聞・特報】
どうなる中間貯蔵施設〜揺れる大熊町【東京新聞・特報】
2012/09/06
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012090602000155.html
【東京新聞・こちら特報部】
どうなる中間貯蔵施設〜揺れる大熊町
2012年9月6日
『心臓弱る愛犬 生き物住めぬ土地』
福島県では、原発事故の除染に伴う汚染土などの置き場が難題になってきた。政府は先月、その中間貯蔵施設の候補地として、双葉、大熊、楢葉各町の計十二カ所を挙げた。全域が警戒区域の大熊町には、九カ所が集中する。帰還か移転かで揺れてきた町民たちは、今回の提示をどう見ているのか。決断の行方がどちらであれ、町民の心の底には政府、東電の対応への憤りが渦巻いている。(中山洋子、佐藤圭)(9月6日 紙面から)
——– ここより中日新聞の清打ち—–
『「明日を考える女性の会」代表 木幡ますみさんに聞く』
「最初は受け入れに反対していたんです」 福島県会津若松市の仮設住宅で、「大熊町の明日を考える女性の会」代表の木幡ますみさん(五六)はこう切り出した。
同会は昨年六月に結成され、現在の会員は約十五人。医療費の無料化や被ばく手帳交付の要求、高齢者のケアなどにボランティアで取り組む。
中間貯蔵施設の設置について、木幡さんは当初「大熊町に押しつけると聞いて腹が立った。町を通して国に訴えたいと申し出たが、なしのつぶて。ようやく、昨年十月に細野豪志原発担当相に面会できた」と話す。
面会の席上、木幡さんら女性たちは細野氏に対して、当初の憤りとは逆に「現実として(中間貯蔵施設は)大熊しかない」と告げつつ、代わりとなる家や農地を政府に求めた。考えが転換したことには理由がある。
「一時帰宅するたびに自宅の空間線量を測っていたが、高いまま。むしろ上がった。
町の除染実験でも、一時下がってもまた民った。放射線の勉強もした。悔しいけれど、
とても住めるものではないと分かってきた」
町内では比較的放射線量の低い木幡さんの自宅玄関先ですら、毎時八〜九マイクロ
シーベルト。毎時七0マイクロシーベルトを超える場所はいくらでもある。自宅に置
いてきた七歳の愛犬は事故から三カ月後、連れ帰ることができたが、心臓が弱っていた。
「一時帰宅すると、ネズミなど地をはう小さな動物がたくさん死んでいた」。
生きものを育むことができない土地だと知らされた。
「そんな場所の除線作業を誰にさせるのか」。その作業が押しつけられるのは、
地元の男性たちだと確信している。
大熊町の予予算規模は八十憶円ほどで、収入の六割以上が原発関連に依存している。勤労人口の六割が原発や関連会社で働いているといわれる。
事故後、そうした住民らは次々に避難所から呼び出されていった。
「二十代の若者たちも事故直後からずっと原発に入っている。
血尿が止まらない子もいた。母親たちが『もうやめて』と何度言っても戻ってこない」
息子の一人から「俺たちがいないと廃炉にできない。
あんな危ない所はほかに誰が入るのか。自分の子どもは絶対に入れない。
そのために金を残す」と言われた母親は、「子どもを戦争に取られたみたいだ」
と嘆いた。
『東電の賠償額に怒り』
■現実を直視
集団移転の訴えは、行く先々で女性たちの共感を呼んだが、「男性たちはずっと「帰る』の一点張り。男は夢を見てる。
『もう農業はやらないけど、戻って孫と暮らすんだ』と言う人もいた」。
木幡さんの夫で前町議の仁さん(六一)は昨年十一月の町長選に「町外移住」を掲げて立候補レたが、「帰還」を訴えた現職の渡辺利綱氏に敗れた。
それでも、木幡さんの目には最近、帰還がままならない現実を直視する人たちが増えているように映る。かたくなに”帰還派”だった住民からも移住や中間貯蔵施設の設置はやむを得ないという声を耳にするという。
板底には、東京電力の賠償に対する絶望感がある。東電が示した不動産や家財などの財物の賠償基準では、新たに家も土地も買えない。
例えば、仁さんが約百六十平方メートルの自宅の賠償額を試算した。固定資産税評価額を用いた東電基単に従えば、建物でわずか約七十万円。仁さんは「帰還を前提にして、賠償を値切られている。こんな賠償額では誰も前に進めない」と批判する。
木幡さんは「仮設住宅で暮らすお年寄りの疲労は濃い。うつ病になる人もいる。会津の厳しい冬を再び仮設で過ごすことも耐えられない」と危ぷみつつ、こう続けた。
「運びようのない汚染物は、立地自治体で中間貯蔵を引き受ける。しかし、故郷を追い出される代わりに最低、事故前に近い生活ができる家や土地は提供してほしい」
『柔軟姿勢の町長だが・・・』
『ずさんな選定 議会に不満』
先月十九日の政府の候補地提示に対し、大熊町の渡辺町長は「(国が)安全を最優先することや、受け入れのプラス面を示すなど検討課題があり、今はスタートラインに立ったばかりだ」と述べ、比較的柔軟な姿勢を示した。
この姿勢は、政府の現地調査への協力要請に「若い世代に申し開きできない」と不快感をあらわにした双葉町の井戸川克隆町長や、楢葉町の松本幸英町長とは一線を画しているように映る。
政府は昨年十二月、福島県と双葉郡八町村に対し、同郡内での中間貯蔵施誌設置について、検討を要請した。今年三月には、大熊、双葉、楢葉三町に分散設置する考えを打ち出していた。
今回の候補地提示に当たっては、環境省が水面下で立地への調査開始を大熊町などに打診していたものとみられる。しかし、町民の大半にとっては寝耳に水だった。
候補地の提示後、避難先の会津若松市などで開かれた大熊町の町政懇談会。国がまとめた賠償基準や避難区域再編集が主な議題だったが、この中間貯蔵施設問題に言及する町民が相次いだ。
区域再編案では、町民の住宅地の96%が五年以上戻れない帰宅困難区域となる。このため、中間貯蔵持設の設置についても「候補地には自宅やお墓がある。絶対に認められない」という従来の反対意見のほか、「町の状態を考えれば、仕方がないのでは」と容認する声も上がった。
■国への不満
一方、町議会では国の対応に不満がくすぶっている。先月二十三日の全員協議会では、環境省の担当者を招いて説明を受けた。議員側は候補地選定の理由や安全性の確保などについてただしたが、満足できる回答は得られなかった。
千葉幸生議長は「環境省の担当者は何を尋ねても「これから検討します」としか言わない。『絵に描いた餅』にすらならない」と憤る。
環境省が候補地選定の根拠にしたのは航空写真や地質データなどで、現地調査はなし。千葉議長は「放射線量が特に高く、一定の面積を確保できる場所に適当に丸をしただけでは」といぶかる。
「あいまいな案で判断を迫るのは政府の単なるパフォーマンスだ。県内では『大熊町が受け入れないから除染が進まない』と陰口をたたかれている。スケープゴートにされてはたまらない」
……以上 ブログ「Silmaril Necktie シルマリル ネクタイ」から重引………
『デスクメモ
原子力規制委員会人事が国会同意をえず、首層権限で任命されるという。
「独立した機関」建前は立ち上げ時点で崩れつつある。政治は国民が安心して眠れ、食べられることえお最低、保障しなければならない。
大熊町の苦悩からは、政治不在の日本が浮かぶ。規制委員会の茶番もむべなるかなだ。(牧)』
.......以上 「2012年 東京新聞 9/6 こちら特報部」...........
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