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原発ゼロシナリオが無理というデマ
「2030年の総発電量に占める原発比率をゼロにすると、電気代を含む光熱費が月額で最大3万2243円となり、10年実績(1万6900円)の約2倍に上昇すると試算」というような話が急に出ている。何を今更という感じだ。そもそも太陽光を1キロワット時42円を20年間続けるなどと言い出した時点からこうなることは分かりきっていた。なぜ、太陽光へここまでの優遇をする時に公表しなかったのか。
実を言うと、電気代を下げることが本当はできる。というか、誰が考えても電気代は下がるのだ。それは、地熱発電をやればいいからだ。そもそも、地熱の買取価格は1KWh27.3円で15年間だ。風力が25.2円で20年間であることを考えるととてもおかしいとわかるはずだ。なぜなら、太陽光も風力も20年程度で設備がダメになるからだ。そして、地熱は井戸自体はほぼ永久に使える。まあ、一本一本の井戸は追加掘削が必要になることもあるそうだが、地熱発電所自体としては太陽光や風力のように設備全体が更新をしなければならないことにはならない。更に、現在の地熱発電で1kwh8円程度で発電ができているのだ。よく、地熱資源が少ないから、とても原発代替えは無理だという議論を聞くが、間違っている。地熱は技術開発がされていて、フラッシュ発電からバイナリー発電、そして、高温岩体発電などが既に実用化しつつある。また、発電規模も数万キロワットから数千キロワット、またはもっと小さいものも可能になっている。温泉のあまり湯を使って発電することも可能になってきているのだ。
要するに、単価が高いものをなぜ長い期間価格固定にするかと言ったら、初期投資を回収するために長い期間が必要だからだ。そもそも、太陽光は稼働率が12%しかない。言ってみれば、100日の内12日しか稼動しない。ところが地熱は稼働率が60%は軽く行く。だから、地熱発電所を2つ組みで作れば、それだけで十分に、追加設備なしで常時電力供給ができる。太陽光はそうはいかない。そもそも夜間や雨天では供給ができないから、いつまでたってもバックアップ電源が必要だ。
つまり、太陽光は、夏の暑い日のピーク電力の供給に使うか、または、事業所や家庭が、自分のところの電力として使うか、そのどちらかしか使い道はない。そのことをきちんと公表せず、単に買取制度として定着させたからこういう問題が起こる。
全体に言えることは、単に、日本のエネルギー自立が妨げられているということだ。当然、圧力のおおもとはアメリカの財界、または軍だ。しかし、今現在、地熱開発はアメリカ自体ももちろんのこと、世界中でどんどん行われている。日本だけが出来ていないのだ。当然、世界の人々がいくらかでも生き延びていけば、この2012年に日本がなぜ地熱開発を大規模にしようとしなかったのかが話題になるだろう。その時、世界の人々は「日本は温泉業者に気兼ねして地熱開発をしなかった」とか「日本人は温泉好きで、地熱をやると温泉がダメになると思い込んでいたため、地熱開発を回避した」という話を信じるのだろうか?まあ、今の日本人は信じるのかな。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<1133>>TC:37868,BC:6309,PC:?、 Mc:?
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