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『恐るべき政府による安全デマ』政府・東電の嘘を全部バラします−隠蔽される放射能汚染の恐怖
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2012-09-02 22:22:44 原発問題
原発大震災の超ヤバイ話 著者 安部芳裕
発行 株式会社 ヒカルランド 2011年7月31日出版 P88-89より一部紹介
第3章 政府・東電の嘘を全部バラします
−隠蔽される放射能汚染の恐怖
恐るべき政府による安全デマ
福島県は4月5日〜7日にかけて、全県の小中学校などを対象に
放射線モニタリングを実施しました。
その結果、調査対象の小中学校などの75.9%が、法令で定めるところの
「放射線管理区域」基準を超えていることがわかりました。
この放射線管理区域というのは、放射線を扱う仕事を
している人たち(放射線業務従事者)しか入ってはいけないところです。
その基準は3ヶ月で1.3ミリシーベルト、ですから年換算で
5.2ミリシーベルトになります。
この放射線管理区域では18歳未満は作業禁止、
中にいた時間と浴びた時間を記録しなければいけない、
モノを食べてはいけない、飲んでもいけない、
寝てもいけない、そういう場所です。
ところが文部科学省は4月19日、
学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、
年間20ミリシーベルトという基準を、
福島県教育委員会や関係機関に通知したのです。
この年間20ミリシーベルトというのは、
大人の放射線業務従事者が年間に浴びても良いとされている限界値です。
ちなみに、チェルノブイリでは年間5ミリシーベルトを
超えると強制移住の対象となりました。
ドイツでは放射線業務従事者が一生のうちに浴びて良い限界値が
20ミリシーベルトです。
さっそくドイツのピューゲル誌は、4月21日に
「明らかにガン発症の確立が高まる。基準設定により政府は法的には
責任を逃れるが、道徳的には全くそうではない」という
オットーハーグ放射線研究所の専門家のコメントを掲載しました。
米国の基準で言えば、年間20ミリシーベルトは環境保護丁が
米国民の成人に許容している制限値の133倍になります。
子供は大人より10倍感受性が高いとすれば、福島県の子供たちは
米国の大人の1330倍もガンになるリスクを背負わされたことになります。
米国科学アカデミーは「年20ミリシーベルトでもガン死は発生すると
考えるべきだ」との見解を示しています。
実際、浜岡原発で約9年働き、29歳1ヶ月のときに白血病で
亡くなった嶋橋伸之さんは、労災認定されています。
その間の被爆線量は50.63ミリシーベルト、年間では
最多の年でも9.8ミリシーベルトでした。
4月29日には放射線防護の第一人者、小佐古敏荘東京大学大学院教授が、
突然、内閣官房参与を辞任しました。
その会見では
「年間20ミリシーベルト近い被爆をする人は、約8万4千人の
原子力発電所の放射線業務従事者でも、極めて少ないのです。
この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたいものです」
と涙ぐみ、
言葉に詰まりながら政府が意見を聞き入れてくれない実状を訴えました。
原発推進派で、脱原発派からは御用学者とみられてきた
小佐古氏の態度は、いかに異常事態が生じているかを物語っています。
(略)
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