http://www.asyura2.com/12/genpatu26/msg/816.html
Tweet |
内部被曝通信 福島・浜通りから〜検査した方が情報源
■ 坪倉 正治:南相馬市立総合病院
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■from MRIC
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第22回のこのブログ( http://medg.jp/mt/2012/08/vol564.html )にて、セシウム
134と137の合計で20000Bq/bodyほど検出された方のことをご紹介しました。
ご夫婦共々値が高く、奥様も10000Bq/body程度検出されていました。近場で採取して
きたニラ、タケノコ、干し柿、ニンニクなど毎日食べているということでしたので、
持ってきてもらい、実際に計測してみました。以下はゲルマニウム検出器で検査した
結果です。
1. 白米 ND
2. かやの実 1,001 Bq/kg
3. くり 790 Bq/kg
4. むきぐり 220 Bq/kg
5. 干し柿 72 Bq/kg
6. ワラビ 376 Bq/kg
7. 玄米 10 Bq/kg
8. 干しシイタケ 142,134 Bq/kg
値はそれぞれセシウム134と137の合計の数値です。干し椎茸は14万ベクレルを超え
ていました。空間線量の高い地域から原木を直接持ってきて、それで椎茸を栽培して
いたとのことです。
変な風評被害を広めたくありませんが、流石に見たことが無かった値でビックリしま
した。
当院などで行っている内部被曝検査の限界を感じていました。
前回のブログでも紹介しましたが、現在の検査体制だと、全く気にしていない方に対
してアプローチすることができません。現在の流通品を消費している方々の中で、体
内のセシウム量が検査ごとに増えてきている状況ではありません。主に1)非流通品
で、2)以前値が高いと報告されていたもので、3)「未検査」のもの、のみにリスクが
集中しています。
今回、20000Bq/bodyを超えた方々については、WBCで検査してもらうことよりも、食
品の検査方法や継続的に検査しなければならないことなど、もっと基本的な知識の普
及がまだまだ必要なことを感じています。
食べ物の検査をする際に、「空間線量計を直接野菜に近づけて、線量が変わらないか
ら問題ないと思っていた。」という話や、原木を高線量地域から持ってきて椎茸を栽
培されていたという話を聞くと、リスクコミュニケーションではなくて、こういう話
を地道にみんなに知ってもらうことの方が大事だということが身にしみます。(イヤ
ミではないです。)
ただ、食べ物の検査も、どの程度の頻度と範囲で検査をやるのが妥当なのか、情報が
足らないと思っています。(秋には出ると思いますが)去年の値と今年の値の変動は
いかほどなのか、隣の畑で検査した値がxxxだったときに、自分の家の同じ作物の値
は変わらないのか、農業を行う際に必要な実用的な情報が少ない、伝わっていないの
が現状です。
今回の方も、「少し離れた同じ市町村で検査した食べ物は低かったので、大丈夫と
思っていた。」と答えています。
なぜ同じ市町村内で値がそんなに変わったのか?という質問の答えは、原木を別の場
所から持ってきていたから。ということになります。
検査をしている立場からすると、値が高かった方から教えてもらうことは本当に多い
です。そのような情報の蓄積がノウハウとして溜まって行くのだろうと思っています。
市立病院前で始まった、ラジオ体操ですが、多くの方々に参加いただいています。い
つも金澤院長が出席簿に印鑑を押してくださっています。運動不足解消!
↓↓
https://aspara.asahi.com/blog/hamadori/entry/PXtxX1xnFs
----------------------------------------------------------------------------
MRIC医療メルマガ通信 ( http://medg.jp )
MRICの配信をご希望される方はこちらへ > ( info@medg.jp )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●○○JMMホームページにて、過去のすべてのアーカイブが見られます。○○●
( http://ryumurakami.jmm.co.jp/ )
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素26掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。