12. 2012年8月25日 09:20:14
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1キロあたり6・6ベクレルのセシウム、なんて全くの無害だ。 2011年3月の段階で降ってきて、育っている野菜の表面に放射性物質が付着した場合、洗えばいいです。きれいな水で洗うことによって放射性物質は90%〜99%取り除けます。 もう一つ、2011年5月〜6月にできた野菜はどうかというということですが、福島だと桃が有名なので桃を例に考えると、桃のような大きな木の根は地中深く1メートルも2メートルも張っています。この1メートルも2メートルもの先の根から地中の奥にある養分や水分を取ってきますが、この地中の奥には放射性セシウムはほとんどありません。放射性セシウムは地面に落ちても表面10センチ以内の深さの所にとどまるからです。ですから、木の実の方に放射性セシウムはほとんど行きません。 一方、葉野菜など、根が5センチや10センチしかないものもあります。これは、地表が放射性ヨウ素や放射性セシウムで汚染された状態のままで、その表面の養分を取って育つので、根から吸い上げた放射性セシウムがキャベツの葉に入ってきます。ですから、こちらのほうが放射能はやや多いです。 一番汚染されやすいのはキノコです。キノコは根が無く、地表にニョキッと出るので、表面の汚染そのものがキノコに行きます。だから、キノコが一番放射能の汚染密度が高いのです。次に野菜、ほとんどないなのが桃ということになります。 だから、福島県の名産物である桃は何も問題はないと思います。野菜については、やや恐れがありますが、それは検査して、暫定規制値の範囲内であれば問題ありません。 2011年に福島県内で収穫された米に、1kg当たり500ベクレルを超える放射性セシウムが見つかったということがありました。そういった場合でも、農地の表面を深さ10センチくらい除去すれば農地回復できるので、早急にすべきです。放射性物質が発見されたら、政府は、それを放置して作付けを止めさせるのではなくて、広大な面積ではない限り、その部分を除染するべきだと思います。 政府が放置し続けている20km圏内と飯館村の農地を早急に除染すべきです。一番手を抜いているのが政府です。そうではない地域は福島県が除染する必要のない所まで除染しています。最も除染しなければいけないのは、20km圏内や飯館村といった暫定規制値を超すような放射能汚染のあった農地です。この土地の回復を最も急がないといけません。 2011年7月に放射性セシウムが検出されて問題になった和牛の放射線量は、見つかった最大のもので1kg当たり2100ベクレルでした。セシウムは77000ベクレル食べて1m㏜になります。つまり、この牛肉を37kg食べて1m㏜になります。でも、37kgも和牛を食べる人はいないと思います。250g食べても0.007m㏜にもなりません。 しかも、和牛が生きている間に、和牛の体内にある放射性セシウムはどんどんなくなっていきます。身体に入った放射性セシウムは30年間あるのではなく、100日で半減します。和牛も人間と同様、きれいな牧草を食べさせておけばどんどん体内の放射性セシウムはなくなっていくのです。 ですから、きれいな牧草を政府が酪農家に無償か格安で供給して食べさせれば、和牛はきれいになるので、殺さなくても解決するのです。食べたものはいったん身体に入っても、またほとんど身体から出ていくので、きれいな牧草を食べさせればきれいになっていきます。 牛乳は、学校給食で毎日200cc、5日間で1ℓ飲みます。暫定規制値は1ℓ当たり50ベクレルですが、検査を通っているので50ベクレルの牛乳が出回っているとは思えません。 ただ、仮に最大50ベクレルの牛乳が毎日学校給食に出たとして、1週間に5日で40週間だと40ℓ。つまり2000ベクレルです。77000ベクレルで1m㏜なので、1年間で約0.025m㏜ということになります。 高校生くらいになると1日1ℓくらい飲む子供もいますが、通常でも牛乳に天然の放射性物質であるカリウム40が1ℓ当たり45ベクレル入っています。1年間365ℓ飲んでも16425ベクレルなので、約0.2m㏜です。下痢になってしまうので、いないと思いますが、毎日10ℓ飲む子供がいたとしても、その10倍の2m㏜で、問題ないレベルです。 ですので、きちっと暫定規制値を守るように行政側が見ていれば問題は起こらないということです。 粉ミルクについても、放射性セシウムが検出されたという報道がありましたが、もともと牛乳に1ℓ当たりカリウム40が45ベクレル入っているので、牛乳から作る粉ミルクもそれに準じていると思います。十分天然の放射性カリウムよりも少ないでしょうから、心配ありません。 米の場合は、暫定規制値は1kg当たり100ベクレルです。これも検査を通っているので、よく食べる人で年間約60kg食べますが、最大の1kg当たり100ベクレル入っていたと仮定します。それでも年間約0.08m㏜です。これも問題ありません。 よって、先ほどの牛乳を飲み、米を食べても0.1m㏜です。その他色々食べてもなかなか1m㏜にはなりません。それでも気になる人は、古米を食べればいいでしょう。 実際、南相馬市、福島市、いわき市、郡山市での体内放射線量の結果でも、93人全員が年間セシウム1m㏜未満だったのです。ほとんどの人が年間0.1m㏜以下でした。牛乳や米だけでなく、ヨーグルトやアイス、野菜や魚も食べている生身の人の体内セシウムがそれほど少ないのです。 そういうことからすると、内部被曝を含めた年間線量レベルは、牛肉を食べたり、牛乳を飲んでもまったく問題ありません。 食品に含まれる放射性セシウムについては以前から暫定規制値がありました。例えば、肉・野菜・穀類については1kg当たり500㏃でした。これを超えても人体に影響がある訳ではありません。ただ、社会を安心させるための指標になるという意味でプラスの効果はあったと言えます。 しかし、新基準値はこれらを100㏃にまで引き下げ、これを超えた食品は出荷できなくなります。 これまで、福島を含めた国民の体内セシウムの年間線量が1m㏜を超えたという報告はありません。つまり、これまでの暫定規制値による出荷制限で、日本社会の放射線衛生問題は十分にクリアしていたという事です。新たに新基準値を出す必要はありません。 新基準値の中には、自然界に存在している放射性物質、例えばカリウム40よりも低い値を設定している物もあります。例えば、乾燥昆布だと1kg当たり1600㏃、納豆は1kg当たり200㏃がもともと自然界の放射性物質として存在しています。そうすると、昆布も納豆も売ってはいけない事になります。また、そもそも人体には1kg当たり67㏃のカリウム40が含まれているのです。その意味で、新基準値は馬鹿げた規制であると言えます。 ある農協では農業生産者は、新基準値に対して声も挙げられない雰囲気です。これは農業や漁業を破壊し、復興を遅らせる事でしかありません。 |