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http://hinanohanasi.blogspot.jp/2012/08/blog-post_21.html
(転写開始)
石巻にがれきはない。
浮上する鹿島JV問題。広域化は不要。
「震災がれき受け入れが9月中旬になる」と
北九州市が発表
まずは、新聞報道から
毎日新聞 2012年08月21日 20時46分
宮城県石巻市の震災がれきを受け入れる北九州市は21日、がれき焼却の開始時期を当初予定の8月末から9月中旬に延期すると発表した。宮城県と北九州市のがれき処理費用や作業分担などの詳細を定める業務委託契約の締結が8月中旬から月末に延びたためとしている。
市は、がれきの運搬・焼却・埋め立てなど市負担分に関する書類を8月上旬に宮城県に提出。宮城県はこれを受けて8月中旬に市と正式な契約を結ぶことになっていた。
しかし宮城県と現地のがれき処理業者との調整や、最終的に費用を負担する環境省との協議に時間がかかっているという。北九州市循環社会推進課課の梶原浩之担当課長は「(夏の暑さで震災がれきが悪臭を放つ)8月中にできるだけ受け入れたかったが残念だ」と話した。
【宍戸護】
北九州市の受け入れ態勢は万全。
しかし、宮城県に大きな問題があります。
北九州市環境局の今永局長も「宮城県から北九州市へ持ってくるがれきの輸送費は決まったのですか?」の質問に「宮城に聞いてください。宮城に!」と顔を真っ赤にして怒っていたことに納得です。
(私たちは「輸送費はまだ計算できる段階ではない」ことを宮城県災害廃棄物対策課に確認しています)
宮城県は、石巻ブロックのがれき685.4万トンを1923億6000万円で鹿島JVへ「全量」委託しています。
もともと、鹿島JVに全量委託されているのですから、もとより広域処理化の分はありませんでした。
よく言われるのが、「鹿島JVへ委託した分の中に広域化分が入っている」という嘘です。
皆さん、これに騙されないでください。
鹿島JVのがれき処理計画の中には、確かに「県外処理」というのがあります。
しかし、それは、「県外にある鹿島JVの下請け会社」へ出す分です。
鹿島JVは民間会社です。
官(宮城県)→民間(鹿島JV)→官(北九州市)という流れは有り得ません。
さらに、鹿島JVはトンあたり3万円でがれき処理を請け負っています。
北九州市へ搬出すると、処理費と運送費を合わせて最低でも9万円かかります。
トン3万円で請け負った仕事を、身銭を切ってトン9万円で北九州市へ出せば、トン6万円の赤字です。
赤字を出してそんなことをする民間企業はありません。
自治体から請負った仕事を別の自治体に下請けに出すことは、自治法の観点からも問題です。
そして、そのがれき量が、見直しで685.4万トンから312万トンに半減しました。
いま、石巻市がまずしなければらないことは、鹿島JVとの契約変更です。
契約変更をしなければ、685.4万トンー312万トン=「373.4万トン」の仕事をまったくせずに、鹿島JVは1923億6000万円を受け取ることになってしまいます。
1923億6000万円の仕事を請け負っていた鹿島JVは、宮城県のがれき算定量の見通しの甘さで損失が出るわけですから、宮城県にはその損失に対する賠償請求責任も出てきます(=国税)
契約変更の金額が大きいので、宮城県は9月議会の承認を得ずして変更はできません。
「北九州市のがれき受け入れが9月中旬に延期になった」理由も、この9月議会で決められるからに他なりません。
では、9月中旬に、北九州市に来るがれきはあるのでしょうか?
何度も繰り返すように、石巻ブロックのがれきは鹿島JVに全量委託されているのですから、もとより広域処理化の分はありませんでした。それがさらに減ったのですから、北九州市に持ってくるがれきはどこにもありません。北九州市の受け入れは石巻市のがれきに限っています。
もうひとつ、よく言われるのが「契約変更をする際に、鹿島JVへ全量委託した中から宮城県が北九州市分を買い戻す(確保する)。だから北九州市へ持ってくる分はある」という嘘です。
鹿島へ出せばトン3万円。北九州市へ出せばトン9万円以上。
差額のトン6万円は国税です。
先ほど、自治法のことを言いましたが、自治法では最小の経費で最大の効果を出すことが謳われています。(地方自治法第2条13項)「最小の経費で最大の効果」を出すことはできなくなります。
鹿島JVから北九州へ契約変更をする合理的理由はどこにもありません。
そもそも、なぜ広域化なのか?
「広域化しないと被災地だけではがれきが処理できない」が理由でした。
すでに前提が崩れています。
宮城県が北九州市へがれきを出す理由があれば、「何がなんでもがれきをくれ!」と言って、8億5千万円のがれき補正予算を成立させ、風評被害対策室を作り、ネット監視体制を整え、「海の幸山の幸を愛する会」などをスタートさせた北九州市と、「宮城のがれきを処理して欲しい」と言った細野環境大臣のメンツのためでしょう。
鹿島JVの件など、北九州市・市民検討会広域化調査チームが指摘しなければ、そのままにされていた問題でした。私たちが「がれきが減ったのだから、宮城県は鹿島JVとの契約変更をしなければならない」と私たちが言っても、当初、宮城県環境局の担当者は、「え?そうなんですか?」と言っていたくらいでした。
鹿島との契約変更もせず(この時点で国庫金詐取)、北九州市とも契約を結び(二重契約でさらに国庫金詐取)、不必要ながれきの広域化処理が行われようとしていたのです。
まさに戦後最大の疑獄事件です。
私たちが北九州市と宮城県に出した警告書http://hinanohanasi9494.blogspot.jp/2012/07/79-803-8501-1-1-24-7-9.html
http://hinanohanasi9494.blogspot.jp/2012/07/710-811-4305-79-httpbit.html
北九州市と宮城県への公開質問状
http://hinanohanasi.blogspot.com/2012/08/81010-iwj-jv-httphinanohanasi9494.html
がれき広域化の違法性を問う集団訴訟
http://kitahasisojou.blogspot.jp/
がれき広域化阻止のため、いま攻めるべきは宮城県です。
私たちは、宮城県の動向を徹底的に監視しなくてはなりません。
宮城県環境局・宮城県議会、村井知事に電話をし、要望書や手紙を書き、みんなで完全にがれきを止めましょう。
そして、本丸は環境省。
現在、宮城県環境局には、環境省職員7人がぴったり張り付いています。
http://hinanohanasi.blogspot.com/2012/08/blog-post_5469.html
一兆円の予算を手に、不要な広域化を推し進めている環境省の罪と監督責任は重いのです。
会派一致でがれきを受け入れた、61人の北九州市議会議員たち。
鹿島JV問題など、何度も話に言っても耳を貸すことさえしませんでした。
次の選挙で落選させなくてはいけません。
そして、北橋市長の責任は・・・。
(転写終了)
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原発・フッ素26
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