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(Scientists fear increased genetic defects in Fukushima: DW English)
http://www.dw.de/dw/article/0,,16170549,00.html
原子力
福島で増えつつある遺伝子の欠陥を、科学者たちは怖れている
福島原発の大事故の影響は、いまや、蝶に見られるようになった。人体もこの影響を受け始めるかも知れないと、研究者たちは心配している。
福島での核のメルトダウンによる放射線の結果として、奇形が見つかったのは、シジミチョウ科の蝶だ。
この科の蝶は、世界のどこでも見つかっている。この蝶は、環境の変化に非常に敏感だ−水から大気汚染まで、化学物質から放射能まで。
そのため、科学者にとって、シジミチョウは健全な環境について優れた指標となる生物だ。シジミチョウが病気になったとき−たとえそこに、目に見える問題が何もなくとも−それは生態系のどこかに問題があるという意味だと、放射線の専門家で核戦争防止国際医師会議(IPPNW)(説明:投稿者)の会員、ヴィンフリード・アイゼンベルグ氏はDWに語った。
「日本の科学者たちの発見は、驚くに当たらない。チェルノブイリ以後に実施された研究には、類似の発見があった」と、同氏は説明した。
蝶・ネズミ・鳥に奇形
1986年のチェルノブイリ原発の大事故の後にも、福島の蝶に最近見られたものと類似の奇形が、昆虫に観察できた。
現在もなお、研究者たちは取り組みを続けており、大事故があってから52世代目の野ネズミには、汚染されていない地域の野ネズミの約100倍の遺伝子の突然変異があることを発見したと、アイゼンベルグ氏は語った。
ツバメも大きな影響を受けた。チェルノブイリやその周辺地域では、鳥は絶滅したも同然だ。そこでまだ生きている鳥たちは、「頭が非常に小さく、成鳥にまでうまく育つ割合は非常に低い。」と、アイゼンベルグ氏は説明した。
人々にも原子力の放射線の影響がだんだん現れるようになると、ヴィンフリード・アイゼンベルグ氏は怖れている
しかし、遺伝子の欠陥を子孫に受け継いでいくのは、動物や昆虫だけではない。チェルノブイリの9カ月後、トリソミー21−DNAの21番染色体が1本余分に多い病気(ダウン症候群として知られている)−を持って産まれる新生児の数が顕著に増加した。
この期間は−チェルノブイリの外側でも−奇形や流産の数が特に多かった。放射線防護協会(説明:投稿者)のレポートによれば、チェルノブイリの大事故の結果、ヨーロッパ全土で18,000〜122,000の人々に遺伝子の欠陥がある。
小量の放射線でさえも危険性がある
突然変異を起こさないために、細胞が受けることのできる放射線の限界は、明らかでない。ミュンヘン・ヘルムホルツセンターにある放射線防護研究所のペーター・ヤコブ所長は、小量の放射線でさえも、ダメージを与えるには十分だと、DWに語った。
しかし、ヒトの細胞には、長い時を経て進化した優れた防御システムがある。どのような異常が細胞分裂の間に発生しても、ある酵素がそのほとんどを確実に修復する。しかし、放射線に短い時間被曝した後、短時間にそれを修復するとき、次の世代の細胞に受け継がれるような、より重大な異常をもたらす可能性が生じる。長期的には、それが癌につながる可能性がある。さらに、その突然変異が精子や卵子の細胞に発生したとき、病気の原因となるこういった突然変異が、次の世代に受け継がれる危険性がかなり高くなる。
病気に対する恐怖
原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)が実施した研究では、福島での原子炉のメルトダウンの結果として、日本で甲状腺癌や白血病の数が顕著に増加することはないであろうという結論が出ている。それでも、動物や昆虫の研究結果がヒトのためにきちんと声を出すことができないとしても、奇形の蝶は自分たちのために声を出していると、アイゼンベルグ氏は語った。
日本の40,000人以上の子どもたちに一連の超音波検査を実施した結果、その35%にしこりや嚢胞が見つかった。
「子どもたちにとって、これは普通じゃない」と、かつて小児科医でもあったアイゼンベルグ氏は語った。同氏は、何人かの同僚とともに、福島第1原発の大事故があってからの期間について、日本の出生に関する統計を取得できるよう要請している。いまのところ、取得が認められるのを、同氏はまだ待っているところだ。
執筆:Judith Hartl / sb
編集:John Blau
2012年8月16日
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(投稿者より)
ドイチェ・ヴェレの英語サイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。
こちらは、チェルノブイリが人体に及ぼした影響を研究している、ドイツの医学者たちの証言を使って、蝶の研究結果を補っています。
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