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「原発比率パブリックコメント」なんと先着1万件の生データ公開! 残り7万9千件も随時公開のようだ
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65820051.html
2012年08月19日11:51 ざまあみやがれい!
おどろくべきことに、国家戦略室のHPにて、原発比率に関わるパブリックコメントの生データが先着1万件、全て公表されている。今後も随時公開していくとのことだ。
ちょっと見てみよう。
▼国家戦略室 - 政策 - 革新的エネルギー・環境戦略 - エネルギー・環境会議 - 国民的議論の中でいただいたご意見等
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive11.html
このように国家戦略室HPにおいて、パブリックコメント1万件が、そのまま公開されている。8万9000件寄せられたパブリックコメントのうちの1万件だ。
PDFを開くとこんなかんじだ。
▼[PDF]パブリックコメントご意見5(平成24年8月17日掲載)08001〜10000
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120817/10000.pdf
字がびっしり!
寄せられたパブリックコメントがそのまま掲載されているように見える。
この1万件はどのように選ばれたのだろうか。
▼将来の原発比率、0%案支持が大半…意見公募 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120817-OYT1T01228.htm
『意見公募は集まった8万9124件のうち、個人情報などが特定されないよう内容を確認した上で、原則として先着分の約1万件を公開した。残りも順次、ホームページに掲載される。』
つまり、先着分から順番に1万件を公開し、今後も残りが掲載されるというわけだ。ということは、8万9000件、全部公開するつもりなのだろうか。
政府としては、頂いたものはきちんと公開して役立てます、という姿勢なのだろう。
ただし、意見の集計など、分析は一切加えられていない。つまり、パブリックコメントのうちどれくらいが原発比率ゼロなのかは、政府として算出できていないのが現状だ。
たしかに、この8万9千件という分量を分析するのは並大抵のマンパワーでは不可能だ。それほどの多くの人の意見が寄せられているとも言える。
メディアはこれについて四の五の言っている。政府の姿勢が見えない。姿勢を明確にすることを恐れているのではないか。などという意見だ。一理あるが、国民はどんなふうにこの、生データ全公開を受け止めるのだろうか。
さて、上記で紹介したページの1ページ目だけ、つまり、「8001〜8021」までを見てみると、
•「原発比率20〜25%」が1件
•「原発比率ゼロ」が20件
となっている。
わずか1件の「原発比率20〜25%」の意見を見てみると。
『福島原発の事故では死傷者ゼロ。東電の対応は最低のものではなかった。今回の事故が人災によるものであるならば、いっそう安全技術を高める努力をし、安価で効率的なエネルギー供給を行うべきです。石油やガスに頼った発電は中東情勢やシーレーン等の政治的リスクに影響されるため原子力発電を維持して電力供給を継続すべきです。』
先日の意見聴取会において、電力会社すらが、引っ込めた「死者ゼロ」の意見だが、ここではもっと酷い。
『死傷者ゼロ』
死者も出てるし、けが人も出てるわけで。「死傷者ゼロ」を主張したこの人は何か夢を見ていたのではないかと僕は思う。
こうやって見るとこの人の意見は、原発推進側の代表的な無知な意見の代表格としてよくできている。
『石油やガスに頼った発電は中東情勢やシーレーン等の政治的リスクに影響されるため』
原発を推進していても、この影響は少なからず受けるわけで。
また、現在はカナダやオーストラリアでの権益を獲得するなど、既存の中東やシーレーンのリスクを小さくする努力が行われているわけで。
この人の意見は、随分昔のオイルショック時から抜け出せていない、古い考えだといえる。時代はどんどん変化している。変化していない部分もあるけれども。
『今回の事故が人災によるものであるならば、いっそう安全技術を高める努力をし、安価で効率的なエネルギー供給を行うべきです。』
人災によるものであるならば、人間の教育や管理を徹底的にしなければいけないわけで。安全技術を高める努力では、人災が再び起こることを払拭できないからだ。
というわけで、1つだけあった「原発比率20〜25%」の意見だけを読んでみた。
この人の意見に限って言えば、ただ知識と勉強が足りないせいで「原発比率20〜25%」を支持しているんだということがわかる。原発事故が起きても勉強していない怠惰な人にすぎない。
今、松下竜一さんの本を読んでいる。
▼暗闇に耐える思想 松下竜一講演録
http://www.amazon.co.jp/gp/product/490532713X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=490532713X&linkCode=as2&tag=zamamiyagarei-22
僕みたいなミーハーな者に言わせれば、すごくかっこいい!としかまだ表現する方法がないんだけど。
市民が勉強会を開いて、電力会社との討論で勝ったことについて語ってあるなど、勇気づけられる1冊でもある。勉強による「知」の力で、勝つというのは、遠回りのようで、しかし確実な手段だと僕は思う。
数ではなく「知」で勝つ。
今、反原発派は数で圧倒しているが、それにおもねることなく勉強を続け、「知」によって、脱原発だけではく、その後の社会づくりまで、成し遂げられないだろうか、と僕は思う。
今の数は原発事故の結果にすぎない。
だからこそ、数という勢いだけに頼らず、今こそ「知」に帰りたい、と僕は思う。
僕みたいな若造が言うのも何ですが、松下竜一さんはめちゃめちゃかっこいいですよ。是非お読みください。
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