http://www.asyura2.com/12/genpatu26/msg/571.html
Tweet |
【写真説明】芝の剥ぎ取りに向けた作業が始まった=土浦市右籾
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13452134677614
茨城新聞
2012年8月18日(土)
東京電力福島第1原発事故の影響で、放射線量が国の基準の毎時0・23マイクロシーベルトを超えている、土浦市立右籾小学校(同市右籾)の校庭の芝生約5400平方メートルが、線量低減のため全て剥ぎ取られることになり、17日から作業が始まった。芝は児童の体力向上やヒートアイランド緩和などを目的に、地域住民らが苗から育て、日々管理していたもので、住民らは「仕方ないが、国が責任を持って原状回復すべき」としている。
市によると、同小の除染作業は芝の剥ぎ取り、その下の表土の削り取りと、それらの敷地内埋設などで、新学期までに終了させる。同様の作業は、園庭芝生化の対象になった市立大岩田幼稚園(同市大岩田)でも始まり、線量の比較的高い幼稚園や保育所、児童館でも順次実施される。
セシウムなどの放射性物質は土のグラウンドより芝生にたまりやすいとされ、積極的な芝生化が結果的に裏目に出てしまった格好だ。右籾小校庭の放射線量は現在も、平均で毎時0・23マイクロシーベルト以上が計測されており、剥ぎ取りを余儀なくされた。
同小の校庭を全面芝生化する「右籾小グリーンプロジェクト」は、町内会や商工会議所など地域住民100人以上が関わり、2009年にスタート。生育の早い洋芝を同年6月に植え付けた。3カ月ほどで“緑のじゅうたん”は根付き、児童らは芝の上をはだしで駆け、転げ回るようになった。地域住民らがローテーションを組んで芝の維持・管理に取り組んでいた。
同小の矢口一則校長は「体力測定の数値も徐々に上がってきていて、子どもの発達にいい」と評価。市は10年度から、園庭芝生化をすべての市立保育所と児童館、幼稚園3園に拡大し、健康と環境両面からの効果を期待していた。
しかし、昨年3月の原発事故で状況が一変した。同市には、放射線量が比較的高いエリアが桜川以南に多く、市は放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況調査重点地域の指定を国から受けた。その後、除染実施計画を策定して学校など公共施設や民家の除染を進めている。
同プロジェクトの海老原定男代表(60)は「これからという時に残念。芝生化はまた来春からやりたいが、元に戻す作業は国にしてもらいたい」と話している。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素26掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。