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これは、2012年2月8日[午前 0時00分〜0時50分]のNHK BS世界のドキュメンタリー『原発労働現場 異常なし?』のいづれも深夜の12年8月14日 午前2時00分〜2時50分の再放送。
原題:Nuclear, Nothing to Report
制作:CRESCENDO FILMS / ARTE France (ベルギー/フランス 2009年)
3.11前のヨーロッパの原発に関するドキュメンタリーでした。
私が見て「あっ」と思ったことは、登場している原発ジプシー達は10年たったらホボ癌で死ぬと信じていることです。また、100mSVの環境での作業継続で危険な状態は体が知らせてくれるようで体が動かなくなると白血病になったジプシーが言ったことです。
番組は以下のような内容です(NHKのWebより)
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世界の原子炉の半数が稼働するヨーロッパ。中でもフランスは強力に原子力発電を推し進めてきた。地域の活性化を喜ぶ人びとは議論を避け、原発労働者の存在は社会から気づかれなくなっていく。
原子炉の安全運転に欠かせない現場労働は、コスト削減を目指す企業の論理の中で賃金の安い下請け労働者に委ねられる。フランスの原発ではメンテナンス作業の8割を下請け労働者に頼る。
中でも危険な仕事が原子炉内に入って部品を交換する「ジャンパー」。こうした人びとが癌を発症するのは何年も経てからで、フランスでは10年以上経過したケースでは原発による被曝が原因とは認定されず(10年以前は時効)、また、下請け労働者の場合はそもそも原発労働者と認定されていない。
無視されるのは労働者たちの被曝だけではない。フランスでは「レベル0」と呼ばれる小さなものも含めると、年間1000件以上の事故や不具合が起きていると専門家は言う。しかしある元原発労働者の証言では、リポートに「異常なし」と書くよう強要されるのは日常茶飯事で、「異常あり」と書こうとして解雇される例も多い。
コスト削減を目的に大量の現場経験者が解雇されたローヌ地方のクリュアス原発。安全な操業が脅かされていると訴えたマネージャーも解雇され、労働者たちは安全性を軽視する経営陣に対し、ハンガーストライキで抗議を続けた。
これをきっかけに原発内の実態を知った地域住民も支援し、解雇の一部は撤回されたが、安全よりも経済性を優先する根本姿勢への不安は消えない。
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私は彼らのすがたを見ていたたまれなくなりました。
@被爆認定の裁判で戦おうにも10年以前は時効とうったえた白血病のシプシー。
A下請けや、より強烈なコストカッターに変えるのは「原発はコストがかかる」と言った経営者。
Bインタビューでも「原発の安全性(企業の説明も)は信じていないが・・」と答える住民。
ジプシー達の長く続くハングリーストライキを見て、政府がいっこうに動かない状況を見て参加した「地域住民」が原発を封鎖(出入りを封ずる)して言った言葉に印象付けられました。
『政府が封鎖しないなら、我々が封鎖するしかないだろう』
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