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毎日新聞の大阪本社版24面見出しは 「10人死んだと思った」
<福島第1原発>吉田前所長 シンポジウムで出演ビデオ公開(毎日新聞)
毎日新聞 8月11日(土)19時19分配信
(毎日jpに発言全文あります)
東京電力福島第1原発事故で、収束作業の陣頭指揮を執った吉田昌郎前所長(57)=現在は本店原子力・立地本部付=が出演したビデオが11日、福島市であったシンポジウムで上映された。吉田氏は「事故で一番インパクトがあったのは3号機の水素爆発(昨年3月14日)だった」と振り返り、「自分も含めて死んでもおかしくない状態だった。(爆発で)10人ぐらいは死んだかもしれないと思った」と述べた。吉田氏が退任後に事故時の心境を語るのは初めて。
吉田氏は冒頭、「政府などの事故調査委員会が一段落するまで、自分が話すことはルール違反と思っていた」と、インタビュービデオを公開した理由を説明。今後の課題については「事故の責任問題もきちっとやるべきだが、第1原発を安定化させることがベースになる」と強調した。
東電が第1原発から全面撤退を検討したとされる問題については、「本店と官邸との間の騒ぎで、現場では絶対に一言も言っていない」と断言。「もし現場を離れれば、5、6号機もメルト(ダウン)し、燃料が溶ける。福島第2原発も人が近づけなくなり、大惨事になる。そこまで考えれば当然(第1原発からは)逃げられない」と述べた。
さらに、原発に残った所員が死亡した場合を考え、「墓標」の代わりにするために、ホワイトボードに所員の名前を列挙して記入したとの当時の秘話を紹介。高い放射線量を顧みず、現場に行く部下について「へろへろで、寝ることもできず、食事も十分でなく、体力的に限界という中で、現場に行く連中がたくさんいた。私が昔から読んでいる法華経の中に登場する、地面から湧いて出る菩薩(ぼさつ)のイメージを、すさまじい地獄のような状態の中で感じた」と述べた。
ビデオは約30分間。シンポジウムは、長野県の出版社「文屋」が主催した。
吉田氏は、健康診断で食道がんが見つかったため昨年12月、所長職を退いた。今春に手術を受けて自宅療養していたが、先月26日、外出先で体調不良を訴え、脳出血で緊急手術を受けた。ビデオ収録はその前の10日に行われた。主催者によると、収録の際、吉田氏は「お盆明けには復帰したい」と話し、体調は良好な様子だったという。【中西拓司】
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<福島第1原発・吉田前所長>ビデオでの発言全文
最終更新:8月11日(土)23時31分
毎日新聞
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