56. 2012年8月12日 10:02:02
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この国を支配/管理する者たち 中丸薫/著 菅沼光弘/著
◆郵政民営化は、「経世会つぶし」の手段にすぎない! かつては日本の政治家や役人は、アメリカの要望に対して、日本の国益が損なわれないような形で、うまいぐあいに処理してきました。だから、アメリカもこれまで神経をとがらせてきていたのですが、今は役人も政治家も、そんな知恵が出る人は1人もいなくなってしまった。例えば郵政民営化です。これもアメリカの要望のひとつといわれています。 小泉さんはこれを、自民党をぶっつぶすことに利用した。自民党を自民党たらしめてきた田中角栄以来の経世会、橋本派の自民党支配をぶっつぶすということです。もっと具体的にいえば、いろんな人がいろいろな形で失脚させられましたが、最後に、橋本さんもダメになってしまった。 緒局、小泉さんの標的は経世会のドン、野中広務さんだったのです。郵政・郵便局のドンも野中さんでした。かつて衆議院の逓信委員長として、NHK会長を更迭させたのは有名ですが、郵政省も彼が牛耳っていたわけです。郵政民営化とは、そのドンの野中さんをいかにして倒すかということです。 ◆小泉さんの背後にある、怖いもの 怖い話をします。小泉さんは、野中さんを打倒するという。何であんな大胆なことまでできるのか。今までの政治家なら決してできなかった。これはみんなヤクザの力を恐れるからです。例えばあの権勢を誇った竹下さんですら、小さな右翼の皇民党の褒め殺しに恐れおののきました。中曽根さんも、右翼と称するヤクザに自分の家のお墓をこっぱみじんにやられてしまって、それ以来、随分変わってきたわけです。特に中曽根さんは、そういう問題についてものすごく神経質でした。 アメリカでも、例えばレーガン大統領もダーンとー発やられたら、全く変わってしまった。アメリカは、リンカーンから始まってケネディまで、大統領が次々と殺されている。暗殺の歴史です。アメリカの大統領はみんな、いつ殺されるかわからない状況の中でやっているわけです。 かって日本の政治家もそうでした。今は、多くの政治家が、政治資金などで何かしら暴力団と絡まっているのです。例えば亀井静香さんは暴力団から金を直接もらってなどというウワサが流れている。だから、暴力団の動向にはものすごく敏感なのです。山口組に関係があるなどといわれる政治家に正面から盾突くなどということは、どの政治家もできなかった。 ところが、小泉さんはそれをやった。当然、利害関係は反するわけです。小泉さんは、まず手始めに肉のハンナンという会社を摘発した。野中さんの政治資金源を断つためです。ハンナンは、もともと大阪府同和食肉事業協同組合から発展した会社です。同和問題というのは、いまでも日本の一種のタブーです。ご自身でも認めておられるように野中さん自身が同和の人です。 このハンナンを裏から支えていた政治家として、車を提供されていた鈴木宗男さんとか、九州の何とかとかいろいろいわれているのですが、その一番の支援者は、これこそ野中さんです。その政治力で、ハンナンに対しては、大阪国税局もいまだかつて国税調査に入ることもできなかったし、警察も検察も、何にもできなかったといわれています。 日本で狂牛病が問題になったときに、英国から肉骨粉を独占的に輸入していたのはこのハンナンなのです。しかし、当時の農林省はハンナンを全然調べられなかった。逆に、使った畜産農家を調べた。そんなことではわかりっこないです。輸入元から調べれば、どこに配ったかすぐわかる。農水省はそんなこともできなかったわけです。また、ハンナンは、そのことによって食肉で損をしたといって、狂牛病対策のために国家が出した補助金を、ものすごくとってしまった。社長の浅田満はこの詐欺で捕まりました。 ハンナンがそれだけ大きくなった原資も、自分で儲けたのではありません。同和対策事業の一連の特別措置法によって、同和対策費として、同和の企業に国民の税金がっぎ込まれた。何年間ものことですから、調べればこのハンナンに年間どれだけという統計はすぐ出てくる。これは天文学的数字です。その中から、例えば野中さんたちは政治資金をもらったのでしょう。 このハンナンの浅田満という社長は、暴力団の山口組の前の5代目組長、渡辺芳則の出身母体である山健組の舎弟だったといわれています。ハンナンは、当時、同じように名古屋にあったフジチクという会社と資本的な提携をいろいろやっていました。フジチクは、愛知県同和食肉事業協同組合が発展したものです。この愛知と大阪の2つの会社は、何と日本の輸入食肉の70%から扱っている独占企業だったのです。オーストラリアやアメリカから輸入して、ものすごく利益が上がっていました。 その利益が山口組に上納されていた。当時、山口組の上納金は、トヨタ白動車に匹敵するといわれていました。トヨタが1兆円のとき、山口組は8000億円といわれていましたが、そのかなりの部分がハンナンから流れた。 暴対法によって山口組をつぶそうと思っても、なかなかつぶせないということで、まず資金源を断つことが始まったわけです。その手始めに、ハンナンを支えている政治家をやっつけようということで、まず鈴木宗男さんがやり玉に上がった。野中さんも身の危険を感じたかもしれません。 まず山口組の資金源を断つという形で、小泉内閣は警察や税務当局とタイアップしてハンナンをやったのですが、もう1つの隠れた目的は、アメリカの要請に従って、不良債権のもとになっている日本社会独特の闇の部分を透明化するという政策でした。まず、そういう仕組みを政治的に支えている人たちを次々に追放していこう。そしてそれは成功しました。 同和対策特別措置法は時限立法で、それもちょうど終わりました。だから、同和の事業とか地域に対して国民の税金が自動的に出ていくシステムはなくなった。今まで述べた一連の動きは、その時期ともかなり一致しています。それも含めて、かなり意図的にやられたわけです。これは日本の不良債権をもっと透明化するためです。 そうなりますと、金融機関はゴルフ場などに金を貸さなくてよくなったので、バタバタとたくさん倒れたのです。つぶれたゴルフ場をだれが買ったか。それはゴールドマン・サックスです。 ◆9・11選挙と背後のヤクザ抗争 というわけで小泉改革の名のもと、今までずっとやってきたことは、裏社会の話でいえば、山口組に対しての攻撃だったわけです。結局、山口組の5代目組長は引退して、幕は引かれました。2005年9月11日の選挙は、いろんな女性の刺客がはなたれたということが話題になっていましたが、こんなことは何の意味もない。小泉さんが勝つかどうか、一番の天王山は京都4区だった。今までやってきたことの最終決戦が京都4区です。 京都4区は、野中広務さんの選挙区です。野中さんは引退後も、まだ砂防会館に新しい事務所を持ったりして政治的な影響力を行使していました。野中さんは郵政のドンです。郵政民営化反対の張本人、象徴は野中さんです。野中さんの引退後、その代理人として、亀岡前市長が当選していたのですが、郵政民営化反対で自民党をほうり出されて、公認になれないで立侯補したのです。 そして、今まで野中さんの子分中の子分であった京都農協の会長、全国農協の副会長で、オレは8兆円の金をいつでも動かせるんだと豪語していた男、中川泰宏さん、かつて中川さんの京都農協は、野中さんの命令で、脱法的に米をバンバン北朝鮮に送っていた。小泉さんは、何とその中川さんを自民党公認にした。毒をもって毒を制しようというわけです。この一騎打ち、わずか150票余の差で中川さんが勝った。これで勝負がついた。野中さんは小泉さんの軍門に下った。これが今度の総選挙の決戦なのです。 しかし、野中さんは関西の山口組と関連があるといわれてきた。小泉さんはどうしてその資金源まで断つことができたのであろうか。これはひとえに、暴力団稲川会の支援があったのではないか。小泉さん一家は祖父の代から稲川一家と関係があったといわれる。稲川会が、命をかけて小泉さんをガードする。稲川会健在の限り、山口組もあそこへ1歩も踏み込むことができなかった。だから、小泉さんは何でもやってしまったのです。それで選挙で勝った。 ハマコウ(浜田幸一)さんは稲川会の関係者だといわれています。ハマコウさんはテレビに出て、いろいろ小泉さんの味方をしている。また、小泉さんに反対する自民党議員に衆議院の郵政民営化法案投票の前日に、ハマコウさんから電話がかかってきたと私は聞きました。「てめえ、何だよ。何でおまえは総裁の決定に反対するんだ!おまえも自民党の党員だろう」とやられた。暴力団そのものです。みんなやられたのです。そんなことまで何でやるのか。彼が稲川会の関係者だからです。 稲川会で注目すべきは、アメリカの裏社会との関係です。稲川会2代目の石井進会長の時代、ブッシュ・ファミリー、とくに今のブッシュ大統領のおじさんと親交があった。稲川会と関係のある、ある右翼の会長が、全国の事務所に、ブッシュ元大統領と2人きりで撮っている写真をかけていました。何でこんな写真が撮れるのか。撮影当時は現職のアメリカ大統領です。日本の総理だってなかなか難しい。みんな弟ブッシュ、つまり今の大統領のおじさんの力です。要するに、ヤクザの世界からいえば、ブッシュ・ファミリーは稲川会と癒着している。 ところが、時代が変わって、石井進さんは、とっくの昔に死んでしまった。石井さんに弟子入りして、次の会長になっていた稲川さんも、しょっちゅうオーストラリアに行って肝臓の手がん術をやったのですが、最近癌で死んでしまった。後継者がまだ決まっていない。だから、今、4人の親分衆が集団指導体制をしいています。組織全体が動揺しているようです。 一方の山口組は、名古屋から新しい人材が入った。今の組長は司忍(本名・篠田建市)という人物ですが、銃砲刀剣法違反で収監された。しかし、総理大臣に当たる若頭も既に名古屋から高山清司という人が来ていて、新体制をがっちり固めている。それで、山口組は反撃を始めた。その反撃の第-弾が関東進出。銀座や六本木を縄張りにしている国粋会が、いよいよ山口組の傘下に入った。だから、今、銀座は山口組が支配しているのです。 9・11の総選挙は、裏社会でいえば、稲川会対山口組の戦いでもあった。ところが、山口組が負けた。しかし、選挙後、山口組は新体制をかため、いよいよ反撃に出はじめている。これはいろんな影響があると思うのです。小泉さんは、選挙で3分の2議席をとったといっても、数なんか何の意味もない。政治というのは、そんなきれいなものではないのです。 最近は、ヤクザの世界も国際的なつながりが深くなっているのです。だが実態はなさけないかぎりです。かつて、ある人が山口組の幹部にいったのですが、「あんた方、もともと国際的な組織なんだから、こんなところでうろうろしてないで、どうせつぶされるから、東南アジアでもどこでも行って商売をしなさいよ」といったら、「いまは我々にはそんな力はありません」ということでした。 昔、日本のヤクザは大陸をはじめ海外のあちこちに行っていましたが、そのときは、軍という後ろ盾があった。それがなくなってしまった。戦後は、やはりお金、ODAなどという後ろ盾があった。タイのバンコクでも、日本のヤクザがたくさん入っていた。そのころは、まだ日本がどんどんお金を出していたからです。ところが、今はさっぱりダメになっている。アジア全体で、ヤクザも含めて日本全体の存在の影が薄くなってしまった。かわって中国です。今、東南アジアの裏社会は、すべて中国マフィアが支配しています。 5代目の山口組には任侠道はありませんでした。ゼニだけです。ゼニのためなら何でもする。昔、ヤクザの人たちは、最低限度、泥棒だけはしなかったのです。ところが、最近は、中国人の泥棒の手先にまでなっています。しかし新体制の山口組は、いささか様子が違うようです。山口組の再興をはかろうとしています。これが表の政治や経済の世界にどのような影響を与えるか注目を要するところでしょう。 ◆小泉さんは丸投げ 最近、米軍の再編、座間基地にアメリカ陸軍の新しい司令部を持ってくるとかいう話があります。また岩国を艦載機部隊の基地にするとか、いろいろありますが、一番の問題点は沖縄です。海兵隊普天間基地の移設問題です。ところが、小泉さんは全然話を進めない。ラムズフェルド国防長官は、アジアの脅威はもう朝鮮ではない、中国だといっています。中国に対してどう向き合うかということで、米軍の対中シフトをするために必死なのです。早くやらないといかぬ。中国のほうは、どんどん軍拡をしており、またロシアと演習をやったりしている。 大野防衡庁長官(当時)に対して、アメリカ側が何回もいろいろ要請する。それを持ってきて、大野防衡庁長官が小泉さんに報告する。小泉さんは聞くだけ。何の指示もしない。だから、大野さんも何もできない。ずるずる延びてしまって、今度はラムズフェルド長官が直接乗り込んできて、小泉首相に直談判するというようなことをやろうとしたが、小泉首相があまりにもやらない、進めないというので、これまたキャンセルした。しかし、これは大変なことなのです。だから、少なくとも政治的な面では、ブッシュ大統領も、小泉さんに対して若干クエスチョンマークをつけているのではないでしょうか。 小泉さんは、ほとんど全部丸投げなのです。いっでも、どんな人が行っても、何もいわない。ただ聞いているだけ。 2005年9月の選挙で小泉首相が何をやったか。郵政民営化といったけれど、これについては説得力のある説明は何もない。彼が最初からいってきたことは自民党をぶっつぶすということです。自民党というのは何かというと、要するに、田中派であり、竹下派であり、経世会であり、野中支配なのです。野中支配体制をぶっつぶすということが彼の総理総裁になった目的だった。これは果たした。あとのことはどうでもいい。郵政民営化は、いわば野中体制をぶっつぶす1つの手段にすぎなかったのです。 ◆靖国神社参拝問題は、経世会の中国利権つぶし! 小泉さんは、首相になる前には、1回も靖国神社に行ったことはなかったのです。何で急に靖国参拝をいい出したか。首相が靖国神社に参った結果、日中関係、日韓関係はガタガタになりましたが、よくよく考えると、小泉さんにとって、靖国神社参拝はそんな対外的な問題ではなくて、ひとえに田中派というか経世会をぶっつぶすためであった、ともいえます。 中国の利権は、田中角栄さんの訪中以来、すべて経世会が握っていたわけです。それは、竹下さんと中国の関係を見てもよくわかります。竹下さん亡き後、それを引き継いだのは額賀福志郎さんともいわれているが、人脈的にいえば野中さんです。中国共産党の前総書記江沢民の子飼い中の子飼い、曾慶紅さん、今はナンバー2の実力者ですが、その曾慶紅さんと野中さんはツーカーの関係でした。日中友好の状況下で利益を一番吸い上げていたのは竹下派でした。今、日中関係がおかしくなってしまって、この資金源を完全に断ち切られた。経世会のもうひとつの資金源はぶっつぶれてしまったわけです。 野中さんたちは、現胡錦濤政権でなくて、その前の江沢民政権と癒着していた。逆にいいますと、そういう人たちの凋落は、胡錦濤さんにとってかなり好ましい状況なのです。胡錦濤さんは、まだ日本とのつながりは全くない。江沢民時代までの古い日中の人脈は、これですべて切れてしまった。小泉さんにとってみても、日中関係も新しい方向にいくわけですから、これは大変結構なことなのです。 以前は、日本の企業、例えばトヨタが進出するときに、中国は許認可をなかなかタイミングよく出してくれない。ところが、竹下さんに頼めばパッとできた。竹下さんが何を握っていたのか。中国で権力が一番あるのは軍です。中国人民解放軍の総後勤部というのがある。竹下さんのつながりはそこだったのです。総後勤部は、かつては中国の国有企業を100%握っていました。運輸鉄道網、薬屋、酒屋までそうだったのです。 紹興には、古越龍山という紹興酒の一番大きな酒蔵がある。私がそこへ行ったら、玄関に軍人の写真が飾ってあるわけです。驚きました。しかしよく考えればこれはみんな軍の企業だ。酒も、お茶も、みんな軍が握っている。これではあんまりだというので、改革・開放でガソリンスタンドとか、目につくものはだんだん民営化していった。それでも、今の重要産業はみんな軍が握っています。したがって、軍の命令-発で何でもできてしまう。 だから、竹下さんに頼めば、どんな企業でもぱっと進出できる。そのかわり、その企業は竹下さんに応分以上の政治献金をする。何も中国から金をもらうわけではありません。利権というのは、みんな日本の企業からお金をいただいているわけです。 小泉さんは、日中のそういうつながりを断ち切ろうという目的を達したから、靖国神社には一もう余り関心はないのではないか。靖国に参り、日中関係を更に悪化させる理由がない。小泉さんは、自分の目的とするところはやってしまったからです。 (私のコメント) ヤクザ社会と農林省とは深い関係があり、汚染米についてもヤクザが利権として農林省から汚染米を払い受け、食用米として変身させてぼろ儲けをしてきた。だから農林省の役人も業者には手も足も出せなかった。これも稲川会と山口組の抗争の一環なのでしょうが、肉とコメは山口組の企業舎弟の資金源でもあった。 本来は多摩川の東は稲川会や住吉会の縄張りであり、組織がしっかりしていた頃はその協定も守られていたのですが、組長不在で組織のタガが緩んで山口組の東京進出が進んでいる。しかし稲川会は政界とのつながりも深く、小泉総理大臣の用心棒となって山口組の圧力から逃れている。 国会議員とヤクザとはコインの裏表のような関係であり、切っても切れない関係だ。ヤクザと国会議員の違いは銀バッチをしているかしていないかの違いだけであり、ヤクザと国会議員の写真のツーショットはどこにでもある。金のある所にはヤクザと議員が寄ってくるのであり、裏社会と表社会とで手分けをしているだけだ。 大手のマスコミはヤクザ社会のことはほとんど書きません。書けば東京湾にコンクリート詰めにされて棄てられるからですが、ネットというヤクザより手強いものが出来てマスコミのような口封じが出来なくなってきた。ブログ自体は潰すのは簡単だが形を変えて直ぐにほかに現れる。 中丸氏と菅沼氏の「この国を支配する者たち」は陰謀の暴露本ですが、このほかにもベンジャミン・フルフォード氏などもヤクザ社会の暴露本を書いている。しかしヤクザも下手にブロガーに圧力をかけると、逆にマスコミとは違って金で縛りをかけられないから、口封じが出来ない。フルフォード氏の死体が東京湾に浮かべば警察も動かざるを得ないだろう。 汚染米に関してもヤクザの資金源になっていることはテレビも新聞も全く書きませんが、記者たちは度胸が無いから何も書こうとはしない。ハンナンと山口組と野中広務の関係も食肉業界の闇社会の問題でしたが、農林省もマスコミも全く手も足も出せない問題だった。食肉の問題はアメリカとも関係があり、アメリカ政府はハンナン潰しと野中広務潰しを小泉純一郎に命じた。 小泉純一郎がハンナン潰しが出来たのも、稲川会とアメリカ政府のバックがあったから出来たのですが、その為には多額の上納金をブッシュ一家に支払う必要があった。しかし山口組も政界との癒着は強力だから小泉純一郎も早めに手を引いたのだろう。去年の参院選では山口組は民主党を応援して自民党は大敗を喫した。 分かりやすくいえば、稲川会ー小泉純一郎ーブッシュ一家ー米共和党なら、山口組ー野中広務ークリントンー米民主党のような関係が推測できる。アメリカでも民主党政権が出来て、日本でも総選挙で民主党政権が出来れば山口組の天下になり、食肉やコメの利権もまた動きがあるだろうし、中国に対する利権も小沢一郎が一手に握って経世会の頃のような天下が復活するだろう。 ビジネス社会もヤクザと政界を通じないとなかなか許認可が降りなくて妨害を受ける。許認可権を持つ中央官庁はヤクザと政治家に弱いから、彼らを通じないと汚染米にしても食肉輸入の許認可にしても話が通じない。ただ同然の汚染米や評判の悪いアメリカ産の牛肉を格安で仕入れて、国産に偽装すればこれほどぼろい商売はないだろう。 だから最近の農水大臣は人相の悪い人物がなることが多くて、中には明らかに殺されたにもかかわらず自殺として処理された農水大臣がいましたが、ヤクザの利権が絡んでいるから誰もやりたがらない。太田農水大臣にしてもバッチを外せばヤクザそのものであり、「レイプする人は元気があるからいい」といった事を平気で発言する。 今度の総選挙では、アメリカのブッシュはレイムダック状態で稲川会も元気がなく、山口組のバックが付いた民主党が政権奪取を狙っている。全て利権の争奪戦であり、テレビの政治討論会は聞くだけ無駄であり、裏社会のことを知らないと真相がつかめない。 |