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http://www.sankeibiz.jp/business/news/120723/bsc1207230503003-n1.htm
2012.7.23 05:00
矢崎エナジーシステム(東京都港区)は、ホンダと共同で、一般家庭で使われるLP(液化石油)ガスを燃料とする屋外用ポータブル発電機システムを実用化した。ガソリンを燃料とした発電機に比べ二酸化炭素(CO2)や排ガス中の有害物質排出量を大幅に低減するなど環境性能を大幅に高めた。家庭用LPガスを燃料とした屋外発電機は世界で初めて。東日本大震災以降、電力供給の不安から家庭でも発電機への注目が集まっている中、環境にも配慮した高効率発電機として拡販する。
◆家庭用ボンベと接続し運転
矢崎が8月に発売する「低圧LPガス発電機システム」は、一般家庭で使われる低圧LPガスに対応。ホンダが開発した低圧LPガス発電機に、矢崎が開発した専用ガス供給ボックスを組み合わせて使う。
専用ボックスは、ガス栓や金属製の迅速継手付きのコードが組み込まれている。供給ボックスをガスメーターと接続し、LPガスと発電機をコードでつなぐだけで、ガスメーターで計量しながら発電できる。この作業は一般消費者でも簡単にできるという。
LPガスのボンベ内に50キログラムのガスがあれば、100時間の運転が可能。発電出力は約900ワットで、停電時に使用すれば、テレビや冷蔵庫、照明、給湯、パソコン、携帯電話の充電など生活に必要な電力を賄えるという。システム価格は23万790円(工事費別)。
これまで家庭などで使う小型発電機はガソリンを燃料としていたが、それをLPガスに代えることで、「環境性能を向上できる」(本田技術研究所の初谷勉主任研究員)。
LPガスは化石燃料の中でも炭素数が少ないほか、硫黄や窒素などを含まないため、すすなども出さない排ガスのクリーンさが特徴。CO2排出量は1時間当たり1.3キログラムと、ガソリンに比べ15%削減。一酸化炭素(CO)排出量も1キロワット時当たり114グラム、炭化水素(HC)と窒素酸化物(NOx)排出量も同16グラムと、日本陸用内燃機関協会(LEMA)が定める自主規制値からそれぞれ81%、68%低減できた。
◆排気量アップで出力確保
ただ、LPガスは燃焼時にガソリンよりも多くの空気を必要とする。ガソリンの場合は通常、理論的に1グラムの燃料を完全燃焼するのに必要な空気は14.7グラム。これに対しLPGは15.7グラムと多い。このため「ガソリン発電機で使っている排気量50ccエンジンと同じでは出力が落ちる」(初谷主任研究員)という問題があった。
これを解消するため、LPガス発電機は排気量57ccに拡大。これで従来の定格出力900ボルトアンペアと同等の出力を確保できた。
今回の商品化について、矢崎の橋本仁常務執行役員は「東日本大震災で分散エネルギーとしてのLPガスの有効性が再認識されたことが大きい」という。
LPガスは都市ガスのように導管に依存せず容器で供給できることから、震災後の復旧が早かった。さらに、離島部や山間部など都市ガスのインフラが行き届いていない地域にも整備されており、地方を中心に全国の半数の世帯で使用されている。
矢崎は今後、全国2万店のプロパンガス取扱店を通じて、家庭向けだけでなく、防災拠点として地域貢献が期待されるLPガス事業者や公共施設などに販売。長時間稼働のメリットとクリーンな排ガスという環境性能を前面に押し出し、緊急時だけでなく、平時の需要開拓も推進する考えだ。(阿部賢一郎)
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