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日本の力を一つにプロジェクト
東日本大震災から1年以上たった今でも、被災地の努力だけでは解決しきれない、がれき(災害廃棄物)の問題が残っています。そして、学校の校庭や運動公園、競技場などの運動施設ががれきの仮置き場として使用されていることにより、子どもたちのスポーツ環境が著しく制限されている課題を抱えています。そこで、『日本の力をひとつにプロジェクト』は、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の協力のもと、7月27日から開幕するロンドン・オリンピックを通じ、この課題をより多くの方々に理解いただくことを目的としたものです。
被災地の子供たちがオリンピック選手へ「応援のお守り」を手作り!
宮城県石巻市と南三陸町において、ロンドンオリンピックに出場する選手たちのために、震災による「流木がれき」を用いた「お守り」を制作しました。素材に使用している「流木がれき」は、南三陸町志津川地区のもの。「お守り」の全体デザインは、JOC第2エンブレムのデザインを手がけたことでも知られる世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏によるものです。
「ありがとう」と「がんばって」の気持ちを込めて、子供たちが選手にお守りを贈呈
お守りは、7月21日(土)、「オリンピック競技大会(2012/ロンドン)日本代表選手団壮行会」の会場において、子ども達の代表31名から選手達に直接贈呈されました。石巻市牡鹿中学・佐藤瑞保さんから、震災後の辛い中で避難所にスポーツ選手を始めとするたくさんの方が慰問に来たり、応援メッセージを送ってくれたお陰で、気持ちを切り替え、前に進もうと考えられるようになったこと、今まで瓦礫は震災を思い出させる悲しみの象徴だったが、被災地の思いがたくさん詰まった復興のシンボルとして生まれ変わったこと、選手の皆さんには日本からずっと応援していることを忘れないで欲しいことがメッセージとして伝えられ、選手達はじめ、会場に集まった多くの人々の感動を呼びました。
被災地の復興への願いを日本の皆さんへ〜シンボルバッジの配布
壮行会来場者には、「お守り」と同じデザインのシンボルピンバッジを配布。このバッジも「お守り」同様、流木がれきを利用して制作しています。
被災地の復興への願いを込めたシンボルオブジェ
“被災地の想いをつなげ、ひとつになる”というメッセージを込めた巨大オブジェを製作し、壮行会会場に展示。また、壮行会終了後の翌22日(日)〜30日(月)には、日本復興のシンボルとして空高く誕生した東京スカイツリーの足元にある「東京ソラマチ」に移設展示。展示初日となる22日(日)には、壮行会に参加した子どもたちによる一般来場者へのシンボルピンバッジ配布も行われ、来場者からは多くの応援メッセージが寄せられました。
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