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【核心】「見透かされた”原発維持” 政府主催意見聴取会」
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11320648872.html
2012/08/05(東京新聞) :平和ボケの産物の大友涼介です。
三つの案を示せば、真ん中の案で早くまとまるかも−。将来の原発比率をめぐる政府の淡い期待は、国民の厳しい視線で打ち砕かれた。政府が求めた「国民的議論」では、原発ゼロを求める声が圧倒的との結果が出た。政府はこの声をエネルギー政策にきちんと反映するのか、参加者たちは期待と懸念をもって政府の動向を注視している。 (小野沢健太・大野孝志記者)
■「国際情勢、技術革新などさまざまな環境の変化に柔軟に対応できる」
聴取会に配られた資料で、15%の選択肢に添えられた記述は、あたかも「原発比率は15%が無難ですよ。苦しい思いもしなくていいですよ」と、誘導するかのような書きぶりだった。
0%に対しては、景気への悪影響が大きいほか、「省エネ性能が劣る製品の販売禁止を含む厳しい規制を広範な分野に課し」などと書き連ねた。原発の新増設を伴う20〜25%では、政府への信頼度が低いことを逆手に取って「原子力行政に対する国民の強固な信任が前提」と、この選択肢は有り得ないことを暗に示した。
三つの選択肢ごとに発言枠を均等に割り振って議論を進めれば、真ん中に15%案が、現在より原発への依存が減り、生活への影響も少ないようにみえてくる、はずだった。
■見直し
ところが始まってみると、国民の視線は政府が考えるよりずっと厳しかった。
仙台会場に参加した男性(50)は「15%にしたがっているのが見え見え。声を聴いたというアリバイ作りをさせるわけにはいかない」と0%案に応募。
意見表明を希望した人の七割までが0%案に集中した。たった三つの発言枠では、発言の機会は得難い。そんな状況を見越して15%案で発言希望を出し、当たれば0%を訴える知恵者も各会場で現れた。
抽選に漏れた参加者は、座っているしかなかった。
それなのに、20〜25%案では、仙台で東北電力の執行役員が「当社としての考えを述べさせていただく」と電力会社の持論を延々と展開、名古屋でも中部電力社員が発言。
こんなことが起きるのは、発言枠の配分方法に問題があるという認識が広まり、政府も運営の見直しに動かざるを得なかった。
■懸念
結果的には原発ゼロへの圧倒的な支持が明確になった聴取会だったが、声がきちんとエネルギー政策に反映されるのか、参加者から「この会はただのアリバイ作りではないか」と懸念する声が多く聴かれた。
広島会場では閉会直後、傍聴者が司会席へ詰め寄り、下村健一内閣審議官に「意見は政策に反映されるのか」と詰め寄るシーンもあった。下村氏は「どういうプロセスでまとめるのか、途中が見える形で明らかにしたい」と約束した。
しかし、発表者の意見や会場アンケート、募集中のパブリックコメントがどう活用されるのか、国家戦略室の担当者に問うと「検討中」と言葉少なだった。
古川元久国家戦略担当相は三日の会見で、原発ゼロ支持の多さへの感想を求められ「そういうのも大事だが、どういった理由でそのシナリオを支持するかもしっかり踏まえていきたい」。必ずしも声の多さにはとらわれない、とも受け取れる発言をした。
「国民的議論」によって原発比率を決めるとした以上、政府はしっかりと受け止めるしかない。
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