http://www.asyura2.com/12/genpatu26/msg/280.html
Tweet |
「具体的には福島と連帯して全国各地で再稼働を阻止する行動を組織し、広範な統一戦線をつくり出すことです。・・・この攻撃に対して福島の子どもたちの健康と尊厳を守るための診療所建設の実現へ闘うことです・・・」(前全学連委員長 織田陽介)
週刊『前進』12頁(2518号5面2)(2012/01/01)から
http://www.zenshin-s.org/zenshin-s/f-kiji/2012/01/251852.html
福島と連帯し全国で行動を
NAZEN織田陽介事務局長の訴え
(写真 6万人が参加した9・19反原発デモでは、エネルギッシュなNAZENのデモ隊が全体を牽引した)
原発・放射能のない古里に
昨年は8月5日のNAZEN結成以降、本当に多くのみなさんに支えられて、ヒロシマ・ナガサキ・ビキニからフクシマへと連なる闘いを歴史的につなげ、全国の怒りと闘いを広くつなげ、大胆な若いエネルギーを原動力に運動を進めてくることができました。この場をお借りして、あらためてお礼を申し上げます。
チュニジア―エジプトから幕を開け、ついに戦後世界体制の中軸であるアメリカにまで火をつけた2011年の世界的な闘いが、本年ますます鮮明に強く広く前進することは、想像に難くありません。3・11以降の緊迫した情勢と、福島のお母さんやお父さん、さらには若者たちが立ち上がる新しい時代の到来を受けて、必死の思いでNAZENを立ち上げたことの意味と責任は本当に大きいと実感しています。
2012年、反原発運動の課題は困難なものばかりです。しかしこれに真正面から立ち向かう中にこそ希望があります。
野田政権の「ステップ2の終了」宣言、20_シーベルト基準と被曝の強制はすべて、原発再稼働・輸出に向かって福島の怒りを抑えつける攻撃です。福島におけるあらゆる攻撃が住民同士の分断としてあり、分断を許さず団結して闘うことが一番大切なことです。どうしてもあきらめられない、子どもたちの未来を守らなければならない、やむにやまれぬ福島の思いと闘いを守りぬきともに闘うこと。避難をはじめ、県民の命と尊厳も放射能の除去も全原発の廃炉もすべて闘い取る、「原発と放射能のないふるさと」を政府・東電の責任で実現させるまで徹底的に闘うこと。これが一つ目の課題です。
具体的には福島と連帯して全国各地で再稼働を阻止する行動を組織し、広範な統一戦線をつくり出すことです。政府・福島県・県立医大・財界・マスコミが一体となった「放射線医療特区」「県民健康管理センター」の構想は、福島県民をモルモットにして資本の食い物とする、新自由主義のグロテスクな延命策です。この攻撃に対して福島の子どもたちの健康と尊厳を守るための診療所建設の実現へ闘うことです。さらに民衆のあらゆる英知を結集して、金もうけを優先する社会における「不可能」を突破して、科学と医療分野における放射能との闘いを具体的に前進させたい。
あらゆる闘いと連帯して
課題の二つ目は、TPPや沖縄、消費増税や改憲、派遣法問題、すべてが画然と矛盾を現す中で、あらゆる闘いとの連帯をつくるために闘うことです。原発反対の闘いを長年続けてこられた方々や、沖縄の反基地闘争などとの関係で、NAZENが運動の若さを理由に不勉強でいては、運動を分断させることになります。福島の人びとが「沖縄の気持ちがわかった」と口々に語っています。子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの佐藤幸子さんは「お金を大事にする人たちと、命を大事にする人たちの闘い」という言葉で沖縄との連帯を表明しました。原発事故が暴露した資本主義社会の真の姿に真正面から立ち向かうことがあらゆる運動との連帯の力だと考えます。
幅広い人びととつながる
三つ目は、ますます広い人びとを運動の中に迎え入れることです。新自由主義の中で団結と誇りを日々破壊されている悔しさ、痛み、怒りが社会を、とりわけ若者を覆っています。この思いにかみ合う言葉や行動方針、アプローチの仕方を追求していくことです。求められているのは「仲間のために闘う」義理・人情です。幅広い人たちの能力や表現力を備え、人間的な温かさと強さを持った広い運動と組織をつくり上げていきたい。
最後に労働者のみなさんに訴えたい。やはり労働組合を現場組合員の手に取り戻すことにかけたい。世界大恐慌という帝国主義の破綻は、賃労働と資本の関係のみならず、国家と全民衆の関係でも矛盾を爆発させ、それゆえ「日本を守れ」という国家主義と紙一重のイデオロギーをも抱えながらダイナミックに闘いが始まっています。これを階級的に牽引(けんいん)できるのは、職場における資本への階級的怒りを組織的に体現した階級的労働組合をおいてほかにありません。
3・11福島県民集会や署名の取り組みを放棄する連合指導を職場から吹き飛ばす闘いが求められています。JR東日本は常磐線の原ノ町駅―相馬駅間の開通で再稼働と避難地域解除攻撃の先頭に立っています。動労千葉や動労水戸、郡山を先頭とした国労のみなさんの闘いを結集して、これと対決する具体的な闘いを組織したい。そして現場の組合員の手に、もしくは労働組合すら知らない未組織の青年労働者たちの手に、労働組合を取り戻す方針をともに考えつくっていきたい。
私たちは昨年、坂井留吉さん、吉田義久さんという世界に誇る反核の闘士を失いました。彼らの遺志を引き継ぎ、私自身未熟ながら、事務局長として精いっぱい責任を取る決意です。激動に生きる苦闘と喜びをともにかみしめ、強く信頼し合い闘いましょう!
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素26掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。