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脱原発デモだよ全員集合 菅原文太
SAPIO 2012年8月8日号 (書き起こし、一部略)
自身、被災地である宮城県出身で、震災後は積極的に支援活動を行なってきた
俳優・菅原文太氏(78)。
テレビ、ラジオに出演する傍ら、3年前から山梨県で農業を営む菅原氏に、
原発再稼働と脱原デモについて、聞いた。
もう、日本から消滅したかと思っていたが、まだ、「希望」は残っていたんだねえ。
本当に久しぶりだよ、国会前にデモ隊が集まる光景を見たのは。
老いも若きも、皆が立ち上がった。経産省の前をタクシーで通りかかると、
反原発のテント村があったが、こんな光景は久しぶりだ。
この40年くらい、日本人は芸能人のコンサートやマラソンや野外のフリーマーケットには集まっても、デモには集まらなかった。
デモの主催者の発表と警察発表で参加人数があまりにも違うが、これはいつものことだ。
昨年、中東や北アフリカで巻き起こった民主化運動「アラブの春」に比べれば、スケ−ルはまだ小さいけれど、
市民が自らの意志で立ち上がったとい点では同じだよね。
日本に絶えて久しかった、こうした熱気が復活したのは、「原発事故」や「原発再稼働のやり方がおかしい」という気持ちが人々を動かしたからだろう。
国会前に集まった市民の姿は爽やかで、オレも農繁期で忙しいので行けなかったくらいだ。
有名人が集まって抗議声明を出すような会には誘われるが、それより、こういう普通の人々が静かに集まるデモが、底からの願いや意志が強く伝わってくる。
<野田首相を背後から動かす力>
しかし、原発を止めるどころか、野田首相は大飯原発を再稼働して、また同じ過ちを繰り返そうとしている。
表面的には政府が再稼働を強行したように見えるが、その裏には。原子力ムラという底知れない闇が隠れているように見えるな。
野田首相は「再稼働しなければ停電が起きる」とか「産業が衰退する」とか脅し文句を繰り返しているが、自分の意志というより、いわされているように見える。
なぜかと言えば、民主党はこの2〜3年で主張がガラリと変わってしまったでしょう。消費税にしても沖縄基地問題にしても、
政権をとる前と、とった後とでは全然違うじゃない。彼らを動かしているのは、財務省の官僚などだけではなく、アメリカであるとか、原子力ムラであるとか、もっと奥の方に隠れている連中じゃないだろうか。
沖縄と山口の米軍基地へのオスプレイ配備の件では、森本防衛相はアメリカ側と協議したと言いながら、日本側の権利を主張することなく、
地元の首長に対し配備を「通告」しただけ。これではただのメッセンジャーだ。
かつてある政府関係者がアメリカ高官と対等に話をしようとした際に、「日本はいつから独立国になったのか」と言われたというが、
実際、完全にアメリカの言いなりで、日本はいまだにアメリカの占領国だよ。
ドイツはアメリカに対して非常に粘り強く交渉して、地位協定を改善してきたが、日本はまったくと言っていいほど取り組んでこなかった。
その意味で、日本の戦後はまだ終わっていないし、日本は独立国でも何でもないんじゃないか。
こうした背景としては、マスコミの責任も大きいよ。 戦後すぐの頃、ジャーナリストのむのたけじさん(1915〜)は、
戦時中に朝日新聞社で戦意高揚の記事を書いたことに責任を感じて辞表を出した。
しかし、自分の後に続いて会社を辞めた人間は1人もいなかったそうだ。
国の言いなりで自分の意志を曲げて記事を書いたことに責任を感じても、自分の生活が大事だから、頬被りしたわけだ。
経済最優先だけではダメだと思っていても知らぬふりをする、こうした頬被りを、マスコミは今もしているんじゃないか。
70年経っても、国家の大方針におとなしく従うマスコミの体質は全然変わっていない。
小沢一郎氏が原発再稼働反対、消費増税反対を掲げて新党を立ち上げたことに対して、新聞・テレビの世論調査では支持率が低いというが、
はたして本当に低いのか。甚だ疑問だ。要するに、マスコミも原子カムラの一員なのではないかということ。
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