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震災がれき処分 相次ぎ頓挫/県内自治体
2012年08月02日
富士市で試験焼却した灰は、袋に入れられ、トタンで囲われて保管されている=富士市大淵の市環境クリーンセンター内
震災がれきの受け入れに積極的な県内自治体で、がれきの処分計画が相次いで頓挫している。焼却灰の委託先が引き受けを拒否したり、地域住民も根強く不安を抱えたりしているためだ。県は放射性物質の検査態勢を強化しているが、地域の不安は拭えていないようだ。
■住民の不安 灰受け入れ先拒否
富士宮市鞍骨沢(くらぼねさわ)の市の最終処分場には今も、4月から7月に出た家庭ごみの焼却灰約1700トンが積み残されたままだ。県外業者へ処分を委託していた分が、富士宮市長による「震災がれきの受け入れ方針」表明をきっかけに、業者から引き取りを拒否、契約が遅れたためだ。
同市は市内の最終処分場が満杯状態のため、今年度、4千トンの焼却灰を昨年度契約した長野県と埼玉県の民間2業者に委託する計画だった。しかし、2業者は「震災がれきの焼却灰の引き取りは、地元住民の理解を得られない。震災がれきを家庭ごみと一緒に燃やすのなら、家庭ごみも引き受けない」とし、受け入れを拒否した。
その後、埼玉県の業者とは、「震災がれきを受け入れない」との条件で灰の委託を再開した。7月に予定していた震災がれきの試験焼却は先送りした。市は「震災がれきの受け入れは断念していない」とするものの、実現の見通しは全く立っていない。
県内で、岩手県山田町と大槌町のがれきの受け入れ方針を表明したのは6市。6月上旬に試験焼却を終えた富士市でも、試験焼却した震災がれきの灰は、市内の清掃工場でトタンで囲われて積み残されたままだ。
富士環境保全公社が管理する市内の最終処分場に埋める予定だったが、処分場周辺の住民から異論が出た。
埋め立てには、同公社が地元住民の代表らとつくる「確認委員会」の同意が必要。住民の代表は「市外からの廃棄物は原則として認めない」とする当初の確認文書を理由に、受け入れ方針の撤回を市に求めた。同市は「確認委員会の理解が得られなければ、がれき受け入れは難しい」と話す。
東北や東京都に次いで震災がれきを本格的に受け入れた島田市でも、市内の処分場の一部地権者が焼却灰の埋め立てに反対する。市の処分場の土地は、民間からの借用地だ。
また、試験焼却を終えた浜松市も、処分場周辺の住民が埋め立てに同意せず、本格受け入れの表明を見送った。裾野市には、沼津市の住民団体が震災がれきを受け入れないよう申し入れている。
■県「丁寧に説明するしかない」
放射能に対する住民不安を取り除こうと、県は受け入れるがれきの放射性物質の基準を国より厳しくし、検査も独自に実施している。それでも、住民の不安は拭えないようだ。
浜松市が7月28日に同市中区で開いた、がれきの試験焼却結果の説明会。参加した市民からは、放射性物質が体内に入った時の影響を心配する声が相次いだ。参加した医療関係の藤本裕子さんは「政府や学者は理論上の話ばかり。放射性物質が体内に入った場合の危険性について、何の説明もない」と反発する。
風評被害の問題もある。お茶の生産地の中に処分場がある島田市などは、放射能の風評被害が心配された。環境省は「処分をお願いするがれきは心配のないもので、風評被害は起こりえない」として、補償は行わない構えだ。
放射能の問題だけでなく、処分場の悪臭問題などで地域住民が反発する場合もあるという。県の担当者は「がれきの処分を進めるには、住民に丁寧に説明する。それ以外にない」と話している。(古賀大己、矢鳴雄介)
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原発・フッ素26
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