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雨が降る中、首相官邸前で大飯原発の稼働停止を訴える人たち=東京都千代田区で2012年7月6日午後8時3分、竹内幹撮影
脱原発デモ:政党は距離感つかめず
http://mainichi.jp/select/news/20120728k0000m040174000c.html
毎日新聞 2012年07月28日 00時02分(最終更新 07月28日 00時41分)
毎週金曜日夕方に、東京・永田町の首相官邸前で行われる原発再稼働への抗議行動に対し、各政党に危機感が高まりつつある。自発的に集まる人々がほとんどで、政党側には意思疎通のパイプがない。矛先が既成政党全体に向かうきざしもあり、「なめたらえらいことになる」(自民党幹部)という声も出ている。
自民党の谷垣禎一総裁は、26日の記者会見で抗議行動について「不安を表現する道を探している人がたくさんいる。その不安感の根底にあるのは何か。そういう不安を払拭(ふっしょく)するのは、どういう立場にあっても政治の大事な仕事だ」と厳しい表情で語った。
政府が原発の再稼働を進める方針は揺るがず、自民党も再稼働の必要性を認める立場だ。電力総連出身の民主党参院議員は「原発を止めれば料金も上がる。好き嫌いで語る人に説明しても理解されない」と突き放す。
しかし、数万人単位の参加が続き、政党側も無視できない状況になり始めている。公明党の井上義久幹事長は27日の記者会見で「国会論戦で考え方を理解してもらうのが基本だ」としながらも、「国民の声のひとつの表れとして真摯(しんし)に受け止める」とつけ加えた。
参加者が従来の支持層とは無縁で、政党側からは手が届かないことも危機感に拍車をかけている。民主党の支持団体の連合は再稼働を容認する立場で、この問題では参加者との懸け橋にはなれない。細野豪志原発事故担当相は「デモとどう向き合うかは難しい。私にも答えがない」と戸惑いを語る。
反原発の共産、社民両党は幹部がデモに参加するが、「党の宣伝は一切しない」(市田忠義・共産党書記局長)「今は党が組織する時代ではない」(福島瑞穂・社民党党首)と、一参加者にとどまっているのが現状だ。
さらにこうした動きが、実際に選挙という手段を通じて政治に影響を及ぼしかねないという懸念も広がりつつある。29日投開票の山口県知事選では、自公両党の推薦候補と「脱原発」候補が激しく競り合う。自民党の中堅衆院議員は「抗議行動と山口県知事選には、閉塞(へいそく)感や生活への不満が重なって既成政党批判に結びついているという共通点がある」と語る。この議員は次期衆院選に向けたポスターに「脱原発」と書いた。
「年金はどうなるのか、息子は就職できるのか。政治自体に不満を持つ人が原発反対をきっかけに集まっている」。民主党の輿石東幹事長は周囲にこう語り、デモに表れる政治不信に懸念を示した。【高橋恵子、福岡静哉】
◇組織前提の常識では考えられない事態
新藤宗幸・東京都市研究所常務理事(千葉大名誉教授、行政学)の話 既存の政治家は経済団体、業界団体、労働組合のような組織の中で政治を考えており、新しいデモを起こしている民意の変化を理解できないのだろう。紹介議員を通じて陳情する従来のシステムとはまったく異なる。組織を前提にした政治の常識では考えられない事態で対応できていないのではないか。
◇あす「国会大包囲網」
有志の市民ネットワーク「首都圏反原発連合」は、29日に日比谷公園周辺をデモ行進した後、国会議事堂を取り囲む「脱原発国会大包囲」を計画している。このため、27日は官邸前での抗議は休止したが、個人的に集まった多くの人たちが抗議の声をあげていた。
27日に記者会見した主催者の一人、服部至道さんは、「大飯原発が止まったらやめます」と述べ、8月も抗議を続けていく考えを示した。7月31日には超党派の国会議員との対話を予定しているという。【町田結子】
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