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【核心】「『使い捨て』にされる作業員 被曝線量は死活問題」
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2012/07/28(東京新聞) :平和ボケの産物の大友涼介です。
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東京新聞朝刊に不定期で連載中〜「ふくしま作業員日誌」(片山夏子記者) http://t.co/rPhzdH8Q
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東京電力福島第一原発で、作業員の線量計を鉛カバーで覆わせたり、短期雇用の人に高い放射線量の作業を担わせたりする事例が相次いで発覚した。いずれも背景に、五年間で一〇〇ミリシーベルトという被ばく線量上限の問題がある。上限を超えると作業員本人も働けなくなり、働ける作業員がいなくなれば、下請け企業も仕事が取れなくなる。廃炉への道は遠く、ますます線量の高い作業が増える。作業員らの不安を取り除かないと「事件」はまた起きる。 (片山夏子記者)
■まだ大丈夫
「あといくつ?」。
福島第一での一ヶ月余りの作業期間が後半に近づいた時、元作業員の男性は作業班長に被曝線量を聞かれた。答えると、「まだ大丈夫だね」と言われた。
作業割り当てを考える班長らの会話も耳に残る。「こいつはこれだけ(残りの線量が)あるから浴びさせても大丈夫だな」
後半、男性に割り当てられた仕事は1号機の原子炉建屋内で鉛板を運ぶなど高線量の作業ばかりだった。高濃度汚染水処理のフィルター交換の時は、ベテラン作業員と共に、汚染水を浴びながら配管と格闘。被曝線量は四十分で二ミリシーベルトを超えた。
「現場監督もベテラン作業員も線量がほとんどなかった。だから、短期の『高線量要員』が必要なのがわかった」。男性はこう振り返った。
■にらめっこ
作業員も、雇う下請け会社も、「五年間で一〇〇ミリシーベルト」の数字とにらめっこの毎日だ。
この数字を超えると作業員が原発で働き続けることは難しく、残り線量が厳しい作業員ばかりを抱えた下請企業は仕事がなくなってしまう。
長年福島第一で働く男性の被曝線量は、昨年度は二〇ミリシーベルトを超えた。同僚と高線量の作業と低い作業を調整しつつ引き受け、残り線量がなくなる事態を避けようとしたが、同僚のほとんどが年間二〇ミリシーベルトを超えた。
「すでに高線量の仕事は俺らはできない。線量は死活問題。働けなるのが怖い」
東電社員の作業員なら、線量がいっぱいになれば、火力発電所などに配置転換する道があり、生活の心配はない。しかし、零細な下請企業にはできない。作業員も下請けも抱える不安は大きい。
ある下請け企業の社長は「仕事がなくなったら、自分も従業員もどうしたらいいのか」と頭を抱える。
■受け皿
こうした不安が解消されない限り、線量のごまかしや作業員の使い捨てといった事態の根はなくならない。
廃炉まで三十年とも四十年ともいわれる福島第一では、屋外の作業はかなり少なくなり、今後は建屋内のもっと線量が高い作業が中心となる。
特に高濃度汚染水や溶け落ちた核燃料の取り出し関連の作業は、事前調査といえども相当の線量を浴びる危険を伴う。しかも、技術や経験のいる仕事が増えていく。
より必要とされるベテラン作業員たちが、正しい被曝線量を知り、仕事を失う心配をしなくていいようにすることは、政府、東電の責任でもある。ひいては、それが早い事故収束、国民の利益にもつながるはずだ。
あるベテラン作業員はこう訴えた。
「作業員は常に仕事ができなる不安と闘っている。国や東電は福島第一以外での仕事の受け皿をつくり、福島第一の収束作業をするのに欠かせない作業員が長く働けるようにしてほしい」
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