http://www.asyura2.com/12/genpatu26/msg/102.html
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「短足鰐さんへ:NHKの検証内容への批判投稿を3号機「核爆発説」の封印とする見方や「4号機爆破」説への批判について」のコメント欄への回答です。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/892.html
【引用】
「03. 2012年7月27日 08:29:10 : 539gDfJbNI
「4号機爆破」
それに「アメリカが占領しにくるぞ!!」と官邸でわめき散らしているパニック障害のバカンに、いったいどうやって許可もらうのよ。
米軍放射能対応部隊だって投入を拒否してんのに。」
【回答】
貴殿は、哀しいことですが、日本が形式的には独立国家であっても実質的には米国支配層に差配されている国家であるという認識がないようですね。
「パニック障害のバカンに、いったいどうやって許可もらう」などの必要はありません。
駐留米軍将兵家族、在日大使館関係者、在日ビジネスマンなど米国人の安全にかかわることで、米国の知恵と力で対応できる問題は発生しているなら、仮に政府がノーと言っても、実行に移します。
4号機騒動の後も米軍の給水車両は投入されましたが、米軍部隊が福島第一に投入された唯一の機会が、4号機で起きた火災(爆発)の“消火活動”です。
それについて書かれた3種類の媒体を示します。
経産省が10:01に要請して、朝日新聞の記事ポスト時刻が12:07、読売新聞の記事ポスト時刻が13:15ですから、米軍部隊はごく近くで待機状態にあったと言えますね。
4号機の瓦解状況は、オリジナルスレッドで示した政府事故調の写真を見ればわかるように、惨状とも言える3号機よりも格段に被害が小さく、1号機よりも瓦解レベルはずっと低いものです。
原子力災害対策本部のレポートも、「4号機に関し、音がして壁に穴が開いた」とか「4号機に関し、建屋の上が変形した模様」といった程度の記述になっています。
転載した記事も、「福島第一4号機北西側に8m四方の穴2か所」(読売新聞記事見出し)、「原子力安全・保安院は15日夕、福島第一原発4号機の建屋北西側の壁に、8メートル四方の穴が2カ所開いていることを明らかにした。」(朝日新聞記事)といったものです。
そうでありながら、大規模な水素爆発を起こした1号機や3号機でさえ出動することがなかった米軍部隊と自衛隊が、なぜか、“消火活動”という消防隊のような名目で出動しているのです。
「緊急災害対策本部・原子力災害対策本部レポート 3月15日17:00版」
(http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/pdf/201103151700.pdf)
P.11
10:01 4号機の消火について経済産業省から米軍に依頼
10:21 4号機の火災の件について、原子炉建屋北西には原子炉再循環電動機駆動装置が設置されている。現在、米軍及び自衛隊による消火活動が行われる予定。
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[読売新聞記事]米軍が福島第一原発4号機の消火活動、鎮火
東京電力は15日、火災が起きた福島第一原子力発電所の4号機の消火活動に、米軍があたっていると発表した。
火災はその後、鎮火したとみられている。
(2011年3月15日13時15分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110315-OYT1T00453.htm
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[朝日新聞記事]福島第一原発4号機火災、鎮火か 消火作業に米軍
2011年3月15日12時7分
東京電力は、火災が発生している福島第一原発の4号機の消火作業に米軍が従事していると発表した。鎮火したもよう。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150203.html
※ 【「緊急災害対策本部・原子力災害対策本部レポート 3月15日17:00版」】
(http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/pdf/201103151700.pdf)
[4号機関係の記述]
P.12
06:14 4号機に関し、音がして壁に穴が開いた
06:56 4号機に関し、建屋の上が変形した模様
09:38 4号機原子炉建屋3階北西付近より火災が発生していることを確認し、消防へ通報
10:01 4号機の消火について経済産業省から米軍に依頼
10:21 4号機の火災の件について、原子炉建屋北西には原子炉再循環電動機駆動装置が設置されている。現在、米軍及び自衛隊による消火活動が行われる予定。
11:00 4号機原子炉建屋については見た目は鎮火
11:31 4号機の火災は見た目は鎮火、近くに油があるので油火災が起きる可能性は否定できない
12:29 4号機の鎮火を確認(中に入れないので外からの確認)
【引用】
「01. 短足鰐 2012年7月27日 06:55:06 : 1dEIvwQCPSw5M : zqw7Lv8Ckk
(再掲)
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/466.html#c2
02. 短足鰐 2011年6月26日 12:19:21: 1dEIvwQCPSw5M : oJQyZHJBiQ
>何らかの理由で手動でゲートを開けることができなければ、ホース、ポンプ、発動発電機などを持ち込んで、水のあるプールから燃料プールに注水することも可能だったはずだ。
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/538.html#c14
14. 短足鰐 2012年1月25日 07:01:56 : 1dEIvwQCPSw5M : zqw7Lv8Ckk
>4号機では、なぜ、ホース、ポンプ、発動発電機を持ち込んで、水のあるプールから燃料プールに注水しないのか、と問い詰めても、都合が悪いので、これをスッポかして、消防ポンプのホースを建屋に担ぎあげてうんぬんなどと肝心な話をすり替えてごまかしている(遁走したまま)。」
【コメント】
3月15日は外部電源が復旧する見通しさえついていない段階です。
そうであれば、現在近くにある水を燃料プールに入れるという手立ては短期の措置としては有効でも、中期的には意味をなしません。4号機は、3日間と少しで沸騰状態になる崩壊熱量です。
4号機燃料プールの中期的保全性を考えれば、壁に開口部を開け、外から注水する仕掛けが必要なのです。
さらに、3月15日頃の福島第一は、世界第二位の経済大国として信じられないほど貧弱な対応力のなかで動いていました。ポンプも足りない、ポンプの燃料も足りないと、とても信じることができない劣悪な状況にあったのです。
「4号機では、なぜ、ホース、ポンプ、発動発電機を持ち込んで、水のあるプールから燃料プールに注水しないのか」という問題は、他の方でしょうが、次のように1年前に回答しています。
「R0CX945mHさんへ:4号機建屋爆破に関する自説に対する誤解の指摘と爆破の必要性に関する補足説明」
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/648.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 7 月 02 日 04:24:52: Mo7ApAlflbQ6s
事故分析でも、1号機について、「注水もタービン建屋地下にあるディーゼル駆動消化ポンプ(D/D−FP)が、燃料の枯渇、セルモータ地落等で使用できなかったため、消防車に依存することとなり、水源確保も含めて迅速に行うことができなかった」。
2号機についても、「注水に使用していた消防車の燃料切れなどもあり減圧後直ちに注水することができなかった」、「RCICの機能喪失時にそれに代わり原子炉に注水するために制御棒駆動水圧系(CRD)ポンプやホウ酸水注入系(SLC)ポンプへの電源車つなぎ込み作業を進めていたが、12日15時36分頃の1号機の爆発の影響でケーブルが損傷し、電源車が自動停止したため作業が中断し、結局これらを利用した注水はできなかった」
3号機についても、「D/D−FPはHPCI手動停止時においてS/Cスプレイに使用しており、原子炉への注水にすぐに使用できる状況になかった。すなわち、代替注水やSRV操作について十分な準備ができていない段階でHPCIを手動停止したと言える」などの状況を指摘しています。
※ 保存されていない方で読みたい方もいられるかもしれないので、現在もアクセスできる4号機火災(爆発)に関する読売新聞と朝日新聞の記事をまとめて転載します。
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【4号機火災(爆発)関係記事集】
[読売新聞]
福島第一4号機で火災、爆発音も…屋根には損傷
東京電力福島第一原発4号機で15日午前6時14分、原子炉建屋付近で大きな爆発音がした。
東電によると、使用済み核燃料プールがある建屋5階の屋根に損傷を確認した。さらに同日午前9時38分、4階付近で出火しているのが見つかり、東電は地元福島県と国に通報するとともに、自衛隊と米軍に消火活動への協力を要請した。原子炉内に水を供給する再循環ポンプの配電盤付近が火元とみられる。
東電によると、4号機は地震発生時は定期点検中で停止中。プールは使用済み核燃料や、定期点検で炉内整備する際に取り出した核燃料を冷やしながら保管する場所。4号機では原子炉内を整備しており、核燃料もこのプールで同時に保管していた。
地震に伴い、プールは電源を失って水を循環できなくなり、通常40度程度の水温が、85度にまで上昇、東電で監視を続けていた。
(2011年3月15日11時46分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110315-OYT1T00173.htm
「憂慮すべき事態」、首相が閣僚に対応指示
菅首相は15日午前の閣議で、福島第一原子力発電所で爆発や火災が起きていることに関連し、「どのようになるか分からないような原発の憂慮すべき事態がある。これについて各閣僚はそれぞれの分野で対応するように」と指示した。
閣議後の記者会見では、原発や東日本巨大地震の被災者支援に関して、閣僚から発言が相次いだ。
福島県が地元の玄葉国家戦略相は、「非常に憂慮している。(政府として)あらゆる事態を想定して、対処している」と話した。政府の対応への批判が出ていることについて「今はそういったことを論評している時ではない。命と健康被害をもたらさないように、死力を尽くす。それだけだ」と述べた。
与謝野経済財政相は、今後の原子力政策について「他の代替エネルギーがない我が国経済、国民生活を支えるためには、原子力を利用することは避けて通れない道だ。国民に理解をいただきたい」と強調した。
一方、野田財務相は巨大地震の被災者に対する緊急支援として、予備費302億円の支出を14日に決めたことに関連し、追加的な措置についても「必要があれば当然、対応したい」と述べた。
(2011年3月15日12時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110315-OYT1T00420.htm
米軍が福島第一原発4号機の消火活動、鎮火
東京電力は15日、火災が起きた福島第一原子力発電所の4号機の消火活動に、米軍があたっていると発表した。
火災はその後、鎮火したとみられている。
(2011年3月15日13時15分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110315-OYT1T00453.htm
福島第一原発4号機、超高濃度放射能が拡散
東京電力は15日、東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所4号機(福島県)の原子炉建屋内にある使用済み核燃料を一時貯蔵するプール付近で、同日午前9時38分頃に火災が発生、同日午前10時22分には毎時400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)の放射線量を観測したと発表した。
同日午前11時過ぎに記者会見した枝野官房長官は「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。2号機では同日午前6時14分に大きな爆発があり、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室の圧力が低下した。原子炉付近の相次ぐ破損で核燃料が損傷し、大量の放射性物質が漏れだした可能性がある。茨城、栃木両県や都内などで、ごく微量の放射性物質が検出されている。政府と東電は15日、事故対策統合本部を設置。菅首相は同日午前11時に記者会見し、同原発周辺の半径20〜30キロ・メートル圏内の住民約13万6000人に対し、屋内退避を求めた。
東電などによると、原発周辺で同日午前10時22分に、高い放射線を観測した。2号機と3号機の間で、毎時30ミリ・シーベルト(3万マイクロ・シーベルト)、3号機付近で同400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)、4号機付近で、同100ミリ・シーベルト(10万マイクロ・シーベルト)で、枝野長官は「従来発表してきた『マイクロシーベルト』とは単位が違う。身体に影響を及ぼす可能性のある数値」と話した。
400ミリ・シーベルトは、がんになる確率が高まる100ミリ・シーベルトの4倍で、一般人が1年間に浴びていい放射線量(日常生活と医療目的を除く)の400倍にあたる。
4号機の火災で、東電は福島県と国に通報するとともに、自衛隊と米軍に消火活動への協力を要請したが、同日午前11時ごろ自然に鎮火したのが確認された。
東電によると、地震発生時に、4号機は定期検査で運転を停止していたが、使用済み核燃料一時貯蔵プールの冷却水を、循環させる電源を失っていた。燃料棒の余熱で、通常40度程度の水温が85度にまで上昇し、水位が低下していた。専門家は、「プールの水位低下でむき出しになった燃料の被覆管と蒸気が反応し、水素が発生して、爆発火災に至った」(京都大原子炉実験所の今中哲二助教)と分析する。
プールの中には、使用済み燃料棒783体が保管されていた。4号〜6号機は定期検査中だったが、4号機の冷却機能が失われていた。使用済み核燃料は1〜3号機にも約300〜500体保管されている。
同原発の南約100キロ・メートルにある茨城県東海村の東京大学の研究施設敷地内では午前7時45分頃、原子力災害対策特別措置法の基準値に定められた毎時5マイクロ・シーベルトを超える放射線量を観測した。
東電によると、2号機で破損した圧力抑制室は、格納容器内の蒸気圧が高まった場合に、圧力を逃がして下げる機能を持つ。爆発によって、3気圧から1気圧に低下した。
2号機の原子炉内は14日に著しい水位変動を繰り返して、燃料棒が2度にわたって完全に露出しており、一時的に空だき状態になっていたとみられる。
原子炉の水位は改善傾向にあるが、燃料棒は午前6時30分現在、2・7メートル露出した状態になっている。格納容器本体の圧力は7・3気圧で変化していない。
圧力抑制室は放射性物質の混じった蒸気と水が入っており、原子炉建屋上部に生じたすき間から、放射能を帯びた蒸気が流れ出た懸念がある。
爆発直後には、同原発の敷地周辺の放射線量が毎時969・5マイクロ・シーベルトを記録したため、原子炉への注水作業に関係のない作業員らを退避させた。
同原発の正門前では同日午前10時15分、一般人が1年間に浴びてもいい放射線量の8倍を超える毎時8837マイクロ・シーベルトを観測した。
計6基の原子炉がある同原発は地震後、運転中の3基が自動停止し、1号機と3号機は水素爆発を起こして原子炉建屋が破損。1〜3号機では原子炉内の核燃料棒が露出した。
(2011年3月15日13時50分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110315-OYT1T00160.htm
福島第一4号機北西側に8m四方の穴2か所
東京電力は15日、東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所(福島県)の3号機付近で同日午前10時22分に毎時400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)の放射線量を観測したと発表した。
同日午前11時過ぎに記者会見した枝野官房長官は「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。同日朝には、2号機で大きな爆発があり、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室の圧力が低下。4号機では、原子炉建屋内にある使用済み核燃料の一時貯蔵プール付近で火災が起き、建屋北西側の上部側壁に8メートル四方の穴が2か所開いているのが確認された。
1〜3号機では原子炉内の水位が低下して核燃料棒が露出する事態が続いており、核燃料が損傷して大量の放射性物質が外部へ漏れ出ている可能性がある。茨城、栃木両県や都内などで、ごく微量の放射性物質が検出されている。政府と東電は15日、事故対策統合本部を設置。菅首相は同日午前11時の記者会見で、同原発周辺の半径20〜30キロ・メートル圏内の住民約13万6000人に対し、屋内退避を求めた。
(2011年3月15日18時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110315-OYT1T00656.htm
建屋から再び白煙…福島第一の4号機、鎮火せず
経済産業省原子力安全・保安院は16日、東日本巨大地震で被災した東京電力福島第一原子力発電所4号機(福島県)で、同日午前5時45分に火災が発生したという連絡を東電から受けたと発表した。
東京電力によると、4号機の原子炉建屋の内部の北西側角付近で、前日の爆発で破損した壁の穴ごしに炎が上がっているのを発見した。
建屋内部は放射能が高いため、立ち入ることができず、何が燃えているかは未確認という。6時10分に国と県に連絡した。東電の社員が6時15分には、炎が消えたのを確認したが、午前10時現在、建物から白い煙が上がっており、火災は鎮火していない。消防車4台、隊員13人が現場へ向かったが、近付けない状態となっている。
炎が確認されたのは、使用済み核燃料プール付近。プールでは燃料を水に浸して、高レベルの放射性物質の拡散を防いでいる。東日本巨大地震で、プールの水を循環させることが不可能となり、燃料の熱による水位低下で燃料棒が露出。火災につながったと見られる。
東電はプールへ給水を行うため、16日から自衛隊、在日米軍などの協力を得て、ヘリコプターを使って給水する計画を検討していた。
東電によると、午前6時現在、風向きは北西の風2メートル。
事態を重くみた海江田経済産業相も15日、原子炉等規制法に基づき、東電へ速やかな注水の実施を命じていた。
(2011年3月16日10時15分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110316-OYT1T00131.htm
15日の4号機火災の鎮火、東電が確認怠る
福島第一原子力発電所4号機で16日朝に発生した2度目の火災を巡り、東京電力は同日の記者会見で、「1度目の火災で鎮火したことの確認をしていなかった」と、確認を怠っていたことを明らかにした。火災場所は前日と同じ4号機の北西部分で、社員が目視で鎮火したと思い込んでおり、同社のずさんな対応が浮き彫りになった。
東電の大槻雅久・原子力運営管理部課長が、同日午前6時45分の会見で公表した。1度目の火災は、15日午前9時38分に発生し、東電は同日、「午前11時頃に自然鎮火した」と説明したが、大槻課長は16日、「社員が、目視で炎が見えないのを確認しただけだった。申し訳ない」と謝罪した。実は1度目の火災が鎮火していなかった可能性を報道陣から指摘されると、大槻課長は「放射線量が高くて現場に近づけず、確認できない」と釈明した。
東電によると、火災確認後、社員が2度消防に通報したが、つながらなかったため、放置していた。
2度目の火災は16日午前5時45分頃、4号機の原子炉建屋から炎が上がっているのを社員が確認。午前6時20分に消防に通報した。
東電によると、福島第一原発では通常、協力企業の社員を含めて約800人が作業を行っているが、被曝の危険性が増した15日、70人を残して福島第二原発などへ退避させた。
(2011年3月16日12時45分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110316-OYT1T00486.htm
4号機消火の切り札、大型ヘリでホウ酸投入準備
火災が相次ぐ福島第一原発4号機。消火活動がなかなか進まない背景には何があるのか。
東京電力によると、16日午前5時45分に社員が火災を確認した後、地元の富岡消防署(福島県富岡町)に通報したのは午前6時20分。発見から35分が経過していた。同社の担当者は「避難区域に入っているためか、なかなか連絡がつかなかった」としている。
ようやく消防車4台、隊員17人が到着したのは午前8時14分から47分にかけて。東電本社には消火活動の状況についてほとんど情報が入っていないという。
一方、15日朝に発生した火災では、東電は自衛隊と米軍に消火活動を要請。実際は、放水活動は行われなかったが、米軍は消防車両を原発近くで待機させ、自衛隊もヘリコプターの活用を検討した。
通常、上空からの水の散布は困難が伴う。高濃度の放射能が漏出している中で、防護服を着た状態での操縦は難しいうえ、水を投下してガスが発生したりすれば、操縦が不安定になる恐れもあるためだ。このため政府は、陸上自衛隊ヘリによる上空からの冷却水散布の実施を見送った。
ただ、16日に白煙が上がった3号機について、北沢防衛相はヘリでの消火活動の可能性に言及した。4号機と違い、建屋の上部が開いているためで、防衛省幹部によると、ヘリは現在、4機程度が準備している。
また、東電は自衛隊に対し、核分裂反応を抑制するホウ酸の粉末を4号機の上部から建屋内にある核燃料棒の貯蔵プールに投入することも要請している。
4号機の建屋上部には亀裂はあるが、はっきりとした穴は確認されていない。このため東電は、建屋上部にホウ酸の粉末50〜60トンを置き、亀裂から内部に浸透させることを提案。自衛隊では命令が出次第、大型ヘリでホウ酸を建屋上部に載せる方法を検討している。
(2011年3月16日14時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110316-OYT1T00552.htm
米原子力委員長「4号機プールに水ないと思う」
【ワシントン=山田哲朗】米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長は16日、米下院エネルギー・商業委員会で証言し、福島第一原発4号機について「使用済み燃料プールの水はすべて沸騰し、なくなっていると思う」との見解を明らかにした。
使用済み燃料棒が露出した結果、「放射線レベルは極めて高く、復旧作業に影響する可能性がある」とも指摘した。具体的な人体への影響については、「かなり短い時間で致命的になるレベルだ」と述べた。
ヤツコ委員長の発言は、東京に派遣した米国の専門家チームからの情報を基にしているとみられる。米当局が、日本政府や東京電力よりも、原子炉の状況について悲観的な見方をしていることを示した。
(2011年3月17日10時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110317-OYT1T00277.htm
4号機プール内に大量の水、自衛隊ヘリ確認
東京電力によると、自衛隊のヘリが16日に3、4号機の上空から観察したところ、4号機は核燃料棒が見えないほど燃料プールに水が残っていることが確認された。
3号機には水蒸気が立ちこめ、水位低下が進んでいることが予想されたため、緊迫性が高い3号機からの放水となった。
3号機のプールには、514本の燃料棒が保管されているが、放射性物質が漏れ出す危険性が高まっている。東電、経済産業省原子力安全・保安院などによると、プールの水位は不明。
隣接する4号機のプールには783本の燃料棒が保管されているが、この中には定期検査で一時的に原子炉から移した燃料も含まれている。熱が高いため、水がなくなると、3号機より深刻な状態になるとみられる。
1〜3号機の原子炉内の核燃料棒は依然として露出が続いている。
保安院によると、福島第一原発の正門付近の放射線量は、17日午前7時半の時点で毎時313・5マイクロ・シーベルトと、16日午後以降、大きな変化はない。
(2011年3月17日13時01分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110317-OYT1T00480.htm
[朝日新聞]
福島第一原発4号機でも火災 建屋の屋根付近に損傷
2011年3月15日11時7分
定期検査のため、運転停止中の福島第一原発4号機で15日午前6時ごろ、大きな音が発生、東電が確認したところ、原子炉建屋の5階屋根付近に損傷を確認した。その後、4号機の現場の状況を確認していたところ、9時38分ごろ、原子炉建屋4階北西部付近に出火を確認した。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150135.html
福島第一原発4号機で火災、天井損傷
2011年3月15日11時15分
東京電力は、爆発事故が続く福島第一原発の4号機でも、15日午前6時ごろ爆発音があったと発表した。調査の結果、5階部分にある天井が壊れているのが見つかった。さらに、午前9時38分に、4階部分から出火しているのが見つかり、消火活動の作業を検討中という。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150144.html
首相「放射性物質漏洩、さらに危険高まる」 4号機火災
2011年3月15日11時18分
菅直人首相は15日午前11時すぎから、首相官邸で国民に向けたメッセージを語った。この中で、首相は東京電力福島第一原子力発電所について「1号機、3号機の水素爆発に続き、4号機でも火災が発生し、周囲に漏洩(ろうえい)している放射能の濃度がかなり高くなっている。今後、さらなる放射性物質の漏洩の危険が高まっている」と語った。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150149.html
福島第一原発4号機火災、鎮火か 消火作業に米軍
2011年3月15日12時7分
東京電力は、火災が発生している福島第一原発の4号機の消火作業に米軍が従事していると発表した。鎮火したもよう。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150203.html
福島原発4号機火災、燃料漏れ出す恐れも
2011年3月15日13時42分
東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の2号機で15日午前6時14分ごろ、爆発音があった。経済産業省原子力安全・保安院に東京電力が報告した。格納容器につながる圧力抑制室が損傷した可能性があり、放射性物質の閉じこめ機能が失われた可能性がある。一方、地震前から停止中の4号機の原子炉建屋も損傷し、火災が発生した。建屋に保管中の使用済み燃料の冷却ができなくなった可能性があり、燃料が損傷して漏れ出す可能性が出てきた。鎮火したが、付近の放射線量は急上昇した。消火には米軍も協力した。
東電は、注水作業に直接関わらない作業員や社員を、原発の外に退避させることを明らかにした。第一原発全体で50人の作業員が残るという。
保安院によると、圧力抑制室(サプレッションプール)は格納容器の下部にあり、冷却水が張られた設備。原子炉圧力容器内の蒸気を送り込んで冷やし、水に戻して圧力容器内の圧力上昇を抑える。緊急炉心冷却システム(ECCS)の水源にもなる。
2号機は爆発音がした後、圧力抑制室の気圧が通常の3気圧から、大気圧とほぼ同じ1気圧まで急低下した。このため、穴が開き、外気と通じるようになった可能性が高いという。圧力抑制室内にある、放射性物質が高い濃度で含まれる水や蒸気が外気に漏れ出した可能性がある。
2号機では14日になって炉心を冷やす水を循環させる仕組みが働かなくなった。原子炉内の水位が下がり、燃料棒全体がすべて露出。14日夕に2時間20分間、さらに14日深夜から6時間半にわたり空だき状態が続き、炉心溶融が否定できない状態になっていた。爆発音の後、水位はやや回復したが、燃料の一部が露出した状態が続いている。
爆発音の原因は不明で、1、3号機と同様に原子炉内で発生した水素が爆発した可能性もある。また、溶けた燃料が下部の水に落ち、水蒸気爆発を起こした可能性も否定できないという。
ただし、圧力抑制室と通じる格納容器の圧力には変化がなく、大きく破損していない可能性も残るという。圧力抑制室が破損していたとしても、破損部分が上部であれば、これまでに実施した蒸気の放出と同様の状態にとどまる。下部が破損していると、放射性物質を含む水が漏れ出すおそれがある。
◇
〈シーベルト〉放射線を浴びた時の人体への影響を表す単位。放射線にはいくつもの種類があり、人に対する影響度は違う。それを共通の尺度で測るための単位だ。人は世界平均で、普段の生活でも年間2.4ミリシーベルトの放射線を浴びている。1時間あたりに直すと0.274マイクロシーベルトだ。胸部のCTスキャンの1回の放射線量は6.9ミリシーベルト。一度に大量の放射線を浴びた方が体へのダメージは大きい。放射線業務に従事する人の年間上限は50ミリシーベルト。宇宙飛行士の若田光一さんは2009年に4カ月半国際宇宙ステーションに滞在した際、約90ミリシーベルトの線量を受けたと見積もられている。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150231.html
4号機、水が蒸発し水素爆発か 燃料棒露出の可能性も
2011年3月15日13時45分
福島第一原発4号機でも15日午前6時ごろに大きな音が発生した。東京電力が確認したところ、原子炉建屋の5階屋根付近に損傷がみられた。さらに午前9時38分ごろ、原子炉建屋4階北西部付近で出火を確認。正午前までに鎮火した。
音がしたのは2号機で起きた爆発音とほぼ同時で、東電は音が2号機のものか4号機のものか、双方で発生したのかは不明としている。枝野幸男官房長官は午前11時過ぎの会見で、貯蔵してある使用済み核燃料から水素が発生して、水素爆発を起こした可能性があると述べた。
4号機は地震時、定期検査のために運転停止中だった。ただ、原子炉建屋の5階にあるプールに、原子炉から取り出した使用済み燃料が保管されていた。使用済み燃料は熱を持っており、プールに水を循環させて冷やしている。ところが、地震で循環システムを動かす電力を失った。
通常、プールの温度は40度以下で管理している。ところが、14日午後4時18分時点では約85度まで上昇していた。燃料の周囲を満たしている水が蒸発、燃料棒がむき出しになって水素が発生した可能性がある。ただ、運転停止後時間がたっており、発熱量は小さめだという。実際にむき出しになったかどうかは、確認できていない。
火災が発生した4階付近には、原子炉の出力を調整する再循環ポンプ用の電源装置があり、モーターに潤滑油が使われているという。
また、放射線量は午前10時22分時点で、3号機付近で1時間あたり400ミリシーベルト、4号機付近で100ミリシーベルトを測定した。400ミリシーベルトは、緊急時の作業員でも15分間しかその場にいられない数値にあたる。
枝野官房長官は「4号機の(火災の)影響が大きいとみられる。身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150232.html
4号機、放射性物質を隔てるのは建屋のみ
2011年3月15日13時46分
福島第一原発4号機の使用済み燃料プールの火災はこれまでの爆発事故より深刻だ。プールは原子炉圧力容器や格納容器の外にあり、外部と隔てるのは鉄筋コンクリート製の建屋しかない。1、3号機と同様に水素爆発が起きて建屋が吹き飛び、高濃度の放射性物質が大気中に大量に放出される恐れがある。
使用済み燃料は原子炉で燃やした核燃料を貯蔵しておくプールで、原子炉の隣にある。しかし、使用済みでも燃料は熱を帯びており、1時間あたり数トンの水が蒸発している。このため、常に水を補充して冷まさなければならない。今回、電源切れで水の補充が止まり水が蒸発したとみられる。このため使用済み燃料がむき出しになり、燃料を覆う合金から水素が発生し、酸素と反応して爆発したとみられる。
対策は、速やかにプールに水を注入して使用済み燃料を十分に水で冷やすことだ。4号機は地震前から原子炉が停止中だったため水を入れるのは1、3号機より容易だ。
しかし、すでに建屋内で火災が起きて一部損壊。高濃度の放射性物質が外に出ているとみられている。作業員の被曝(ひばく)の問題から作業は難航するとみられるが、建屋が水素爆発で吹き飛ぶことは防がなければならない。
専門家は、建屋の大爆発で大気中に高濃度の放射性物質が大量に飛散するのを防ぐ対策が最も重要だという。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150234.html
4号機の自然鎮火を確認 福島第一原発
2011年3月15日17時50分
東京電力は15日午後3時40分、4号機で起きていた火災が自然に鎮火しているのを同日午前11時に確認したと発表した。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150298.html
福島第一4号機の建屋、ふたつの大きな穴
2011年3月15日18時17分
原子力安全・保安院は15日夕、福島第一原発4号機の建屋北西側の壁に、8メートル四方の穴が2カ所開いていることを明らかにした。同日午前6時14分に爆発音がした後、東京電力の従業員が現地で確認したと報告を受けた。4号機には使用済みの核燃料が保管されている。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150314.html
福島第一4号機燃料プール、沸騰か 保安院見方示す
2011年3月16日5時19分
東京電力福島第一原発4号機の使用済み燃料が発熱している問題で、経済産業省の西山英彦審議官は16日、原子力安全・保安院の記者会見で、燃料プールの水が「確実にほぼ沸騰している」との見方を示した。プールの冷却水が減り続ければ、放射能レベルの高い廃棄物を含んだ燃料棒が露出する恐れがある。
西山氏は沸騰している科学的データは示さなかった。しかし、海江田万里経済産業相が15日、原子炉規制法64条3項に基づき、4号機の燃料プールに速やかに水を注入するよう東電に命令したことをあげ、「(沸騰して)どんどん減ってくるので大臣が命令した」と説明した。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103160059.html
3号機から白煙、付近で高濃度放射能、4号機また火災
2011年3月16日12時58分
東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原発3号機(福島県大熊町)で16日午前8時半ごろ、白煙が上がっているのが確認された。核燃料を貯蔵するプールが沸騰している可能性がある。また同日朝には、原発付近では高い放射能が観測されたが、この原因として、2号機で起きた原子炉格納容器の損傷だとの見方が強い。
原発の正門近くでは午前10時40分ごろ、毎時1万マイクロシーベルト(10ミリシーベルト)の高い放射線が計測された。
3号機の白煙について、枝野幸男官房長官は午前11時過ぎの記者会見で、「3号機の格納容器から水蒸気が出ているとの報告を受けている。(放射能を含んだ)水蒸気から一時的に高い数値が確認されたのではないか」と述べた。
また経済産業省原子力安全・保安院は同日、「2号機の格納容器の圧力抑制室で破損が起き、高濃度の放射性物質が外に出ている可能性がある」と話した。
東京電力は3号機の白煙について、核燃料の貯蔵プールの水が蒸発しているとの見方を示した。
東電によると、プールには約9カ月前から約500本の燃料棒が保管されている。原発では地震後、外部からの送電や非常時発電機が止まり、冷却水を供給する電源が確保できないため、沸騰して水蒸気が出ているとみられるという。高温の燃料棒が空気中に露出すると、燃料棒を覆っている合金がもろくなり、燃料棒が破損する恐れが強い。この場合、大量の放射性物質が出ることになる。プールは格納容器の外にあり鉄筋コンクリート製の建屋内にある。建屋は14日の水素爆発で破損した。
一方、東電によると、同原発4号機では16日午前5時45分ごろ、建屋から炎が上がっているのが確認された。見回りに行った社員が見つけたという。発電所で同日午前6時15分に再度、発電所が見下ろせる高台から確かめたところ、炎は出ていなかったという。
建屋付近では人が入って作業するのが難しい状態が続いている。通報を受けた消防隊が午前9時前に到着、消火活動の方法を検討している。
現場は、15日に火災が発生した場所と同じ4号機の建屋にある再循環ポンプ付近。東京電力は15日、建物の外から見た限りでは煙が出ていなかったため自然に鎮火したと発表していたが、建屋内で燃え続けていた可能性もある。
4号機は昨年11月末から定期点検のため運転を停止していた。15日に発生した火災で、原子炉建屋に8メートル四方の穴が二つ開いた。
原子炉建屋内には停止で炉内からいったん取り出した燃料を含め、高温状態の使用済み核燃料が置かれている。核燃料を貯蔵するプールの水は燃料の熱で蒸発するので水を供給する必要がある。しかし地震後、外部からの送電や非常時発電機が止まり、水を供給する電源が確保できず蒸発しているとみられる。14日時点で、プールの水温は84度だったという。
東京電力は米軍に依頼し、16日中にも使用済み燃料の核分裂反応を抑えるためのホウ酸をヘリコプターでまくことを検討している。敷地の外から建屋内に放水車で水をまく方法も検討されている。
東電福島事務所によると、原発の正門では16日午前8時現在、毎時628マイクロシーベルト、福島市では16日午前8時現在、毎時20マイクロシーベルトの放射線が観測された。
◇
米国の民間研究機関・科学国際安全保障研究所(ISIS)は15日、福島第一原発の状況は悪化しており、国際原子力事象評価尺度(INES)で上から2番目の「レベル6(大事故)」に近いとする声明を発表した。最悪のレベル7(深刻な事故)になる可能性もあるとした。過去、最も高いのはレベル7と認定された1986年のチェルノブイリ原発事故。(ワシントン=勝田敏彦)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103160062.html
4号機プールの核燃料、発熱突出 まだ使用途中の燃料も
2011年3月18日23時31分
東京電力は18日、福島第一原発1〜6号機(福島県)の使用済み核燃料貯蔵プールの保管状況を公表した。全基のプールにある核燃料集合体は計4546本。建屋で火災が起きた4号機のプールにある核燃料の発熱量がとくに大きいことが明らかになった。プールに水を補給する冷却システムが働かず、燃料の熱で水が蒸発し、過熱した燃料が損傷する恐れがある。
六つの原子炉がある福島第一原発のうち、4号機のプールの発熱量はとくに大きい。使用済み燃料783本のほか、まだ使い終えていない燃料548本が保管されている。機器の交換のため炉内から取り出されていた。使い終えていない燃料の方が使用済み燃料より熱が大きいことも発熱量の大きさに影響している。
4号機のプールでの発熱量は毎時約200万キロカロリー。約1400立方メートル入る貯蔵プールの水の温度を、単純に計算すると1時間あたり約2度上げることになる。
地震で機能しなくなった冷却装置が再び動けば、水温をセ氏40度以下に保つことができる。11日の地震による津波で冷却装置が動かなくなり、この状態では燃料棒からの熱で水が沸騰し始めるまで1日強。完全に干上がるには、さらに10日程度かかる計算だ。
17日に東電社員がヘリコプターで確認したところ、4号機のプールに水らしいものが見えたという。
これ以外の原子炉に設けられたプールでは、使用済み核燃料は、もっと発熱量が小さい。発熱量はプールの容積と燃料の本数などで決まる。
放水車やヘリによる放水・冷却作戦が続いている3号機のプールにある燃料は容量の半分近くで、4号機より少ない。このため発熱量は10分の1ほどだ。しかし16日に、損傷した3号機の原子炉建屋から白煙が出ており、プールの状態は確認できていない。
2番目に発熱量が大きい5号機では、燃料の本数は許容量の3分の2ほどを占めているが、発熱量は4号機の3分の1ほど。1〜4号機と違い、水を循環させるポンプが作動しているため、18日午後2時の水温が66.3度にとどまっている。しかし、今回の震災による停電で冷却装置は動いていない。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103180577.html
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