http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/892.html
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「「SR弁」・「配管漏れ」・「物資調達」を持ち出したNHK「メルトダウン連鎖の真相」のマヤカシ度やデタラメ度を検証(前編)」
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/781.html
に対する短足鰐さんのフォローアップ投稿
「Re: 3号機については「核爆発」説が根強く囁かれている。上の機論はそれを封印して…誰かに奉仕することになる」
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/807.html
に対するレスポンスです。
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短足鰐さん、お久しぶりです。
フォローアップ投稿に気付かずレスポンスが遅くなり申し訳ありません。
【引用1】
「 この人の議論はいつもある限定されたエリアに問題を閉じ込めて展開する。あたかもそれが全世界ででもあるかのように演出する。3号機のメルトダウンや水素爆発への細かいプロセスに終始し、読者を引きづり回し幻惑する。が、大きくとらえれば、「核爆発」の可能性の検証に蓋をしているのである。その意味に限定すれば*、NHKと五十歩百歩である。もちろん現時点で核爆発だったとする決定的証拠は整ってはいないと思うが、その可能性の追求にも道を開いておくべきである。」
【コメント1】
ある文章を読んで抱いた感想を公表するのはひとの自由だと思っていますが、NHKの検証結果を批判しているにすぎない文章が、どうして、3号機の爆発事象の考察や検証に蓋をすることになると考えるのか、貴殿の思考が摩訶不思議に思えます。
【引用2】
「(あの人の大ボラを振り返えってみよう)
またまた3号機の爆発について専門家による衝撃的な証言が飛び出してきた。
ガンダーソン氏も、すでに4月26日の時点でほとんど同じ見解(3号機では燃料プールでまず水素爆発が起きそれが引き金になって燃料棒が即発臨界(爆発)を起こした)を述べていた*。(格納容器内での核爆発ではないかとの見方もあり、こちらも尊重したい)。
小出氏も3号機の爆発については核暴走(核爆発)の可能性を示唆していたが、あの人はあえてこれに異議をとなえ、爆轟レベルの水素爆発だと断定した。
さらに次のように付け加える。
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/611.html#c9
09. あっしら 2011年9月18日 23:53:33: Mo7ApAlflbQ6s : 9Orh3yBHY6
>小出さんは…「3号機燃料プール燃料棒の核暴走問題」や「再臨界(クロル38とナトリウム24)問題」でみられた発言からほとんど信頼を寄せていない。
つまりこの人は小出氏より上を行く知見の持ち主として振舞っているのである。
*) 核爆弾のような頑丈な密閉容器内の各物質の爆発ではないので、周辺の各物質に十分臨界が行き渡る前に各物質が飛散し、あの程度の爆発規模に終わったのではないか。その意味では正式な核爆弾の爆発とは違った態様になったのではないか思われる。」
【コメント2】
貴殿も紹介してくれたように、3号機の爆発は充満した水素によるものと考えています。
※ 「福島第一3号機の爆発は核暴走(核爆発)を伴わない「爆ごう」レベルの水素爆発」
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/526.html
「核爆発」説は使用済み燃料プール内の核燃料を原因物質と考えているようですが、3月14日の3号機使用済み燃料プールの水量と水温から、ジルコニウム被覆管の健全性は保たれていました。
それだけで、水素爆発と同時的な「核爆発」や“核暴走”はありえないと考えています。
3号機の使用済みプールは、「爆ごう」レベルの水素爆発の衝撃を受けたとしても、充満した水素よりも下に存在していたことや水が満水の70%以上は残っていたことから、核燃料棒は破壊的な影響を受けていないはずです。
それでは話が進まないので可能性を追求して、プール底部に浸かっていた核燃料棒が、水素爆発の影響を受けて破壊された場合も、時間の経過のなかで臨界に至ることはありえても、「核爆発」に至ることはありません。
あり得ないことですから、話でしかありませんが、思考実験的に核爆発が起きるとしても、ウラン235や核分裂生成物が核燃料棒から漏出するまでに相当の時間がかかりますから、水素爆発と同時ということは絶対にありません。
むろん、だからといって、隠されたものを明るみに出すことが好きな者として、「3号機核爆発」説の考察や論証を、ムダと考えたり、すべきではないと考えているわけではありません。
これなら可能性があるねと思わせるような論証を積極果敢に行って欲しいと思っています。
貴殿の投稿より後に私が投稿した「前日から予測されていた3号機の水素爆発:それでも住民への避難指示は20km圏のままでやり過ごした日本政府」(http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/827.html)で書いたことですが、政府や東電は、3号機で水素爆発が起きる可能性が高いと考えていました。
3号機が水素爆発を起こす前日の13日17:57に「福島原発で空中散水を目的とした放射線モニタリングを16:15から実施する予定だったが、3号機の水素爆発の危険性を考慮し、モニタリング及び空中散水を一時中止」という記述があります。
政府・東電は、事故の進行や対応のなかで、3号機の建屋に水素ガスが充満することを認識していたことになります。
ところが、なかなか水素爆発が起きなかったために、もう大丈夫かなということで3号機に近づいてまもなく水素爆発が起き、負傷者まで出てしまいました。
私は、原子炉の破壊を防ぐため、原子炉内に溜まっている水素ガスを意図的に原子炉頂部のベント管を通して建屋に逃がしたことが水素爆発の原因だと考えていますから、それを実施した側は予測が可能です。
(むろん、1号機という先例がありますから、メルトダウンとメルトスルーを認識していれば、水素爆発の予想はできます)
このようなことからも、3号機の爆発は水素ガス単独によるものと考えています。
信頼を寄せていないことが、「つまりこの人は小出氏より上を行く知見の持ち主として振舞っているのである」というのは、なかなか面白い見方ですね。
続いて、4号機爆破問題も持ち出されているので、少し触れます。
「「大ボラ吹き」が、大ウソつき(東電etc)をなじり続けるこのカリカチュア(滑稽画)はどうだ!」
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/518.html
投稿者 短足鰐 日時 2011 年 12 月 13 日 20:50:20: 1dEIvwQCPSw5M
【引用3】
「 批判者は、爆破主体が東電か米軍・自衛隊の混成チームだったかを争っているのではない。爆破主体が誰であれ、爆破説が荒唐無稽であると批判しているのである。ここが争点である。
だからこの人は、次の問いに具体的に応えるべきなのだ。応えられないのは「大ボラ」だからである。(4号機の爆発原因については未だ不明と考える)。
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/344.html#c3
03. 2011年11月12日 00:02:55: obZ8bWZsHk
>・今回、さらに多くの4号機の爆発の現場写真が明らかになったのだから、ボケ老代表あっしらでも、持論の「火薬爆破工事」の概略を写真に即して示せるだろう?できるよな、それくらい。
・東電はなんであそこまで4号機を破壊したの。その理由は何。海側の壁面なんて、三階までほぼ全面破壊。なんでそこまでやる必要があったわけ。
・プールに水を入れる穴をあけるためなら、プール上部の最小限の部分とかを、大っぴらに破砕すれば済むこと。なんで、4号機倒壊の恐れが出るまで爆弾で4号機建屋全面を破壊したの。 」
【コメント3】
「・東電はなんであそこまで4号機を破壊したの。その理由は何。海側の壁面なんて、三階までほぼ全面破壊。なんでそこまでやる必要があったわけ」:
以前から言っていますが、4号機の原子炉建屋は、3月15日や16日の時点で陸側及び北側から見た外観は、それほどひどい損壊状況ではありませんでした。徐々にボロボロになっていたのです。
海側(東側)は、テレビカメラなどに映らない位置関係ということが過大な破壊の理由ではないかと推測しています。
「・プールに水を入れる穴をあけるためなら、プール上部の最小限の部分とかを、大っぴらに破砕すれば済むこと。なんで、4号機倒壊の恐れが出るまで爆弾で4号機建屋全面を破壊したの」」
最初の問いとも絡むことですが、1.5m厚のコンクリートに大きな穴をあけるための爆破ですから、それなりの破壊力が求められます。
たぶん米軍関係者でしょうが、爆破の専門家が計算して、確実に壁に穴が開く一方で破壊的結果はもたらさないというレベルの爆薬量を使ったと考えています。
先だって23日に公表された政府事故調の最終報告書のなかの「資料U−2−10」に、「4号機R/Bの損傷状況」という図解と写真が掲載された資料があります。
そこに使用されている写真は、11年3月27日のものとされています。
3ページとも同じ写真が使われていますが、それを見ればわかるように、上昇圧力がもっとも大きいはずの天井でさえ、梁構造が残っています。
貴殿は「4号機の爆発原因については未だ不明」とのことですが、半ば公式説になっている水素爆発であれば、天井がまず瓦解します。
何より特徴的なのは、南北に長いプール構造に応じるように、北側壁面と南側壁面についてのみ3階まで壁が損壊していることです。
これも、上方に向かって強い衝撃波が動く水素爆発とは違う爆発であったことを示唆しています。
私は、ある程度の高さを有する放水機器を使うにしろ、確実にプールに水を注ぎ込むため、放水の放物線を考慮した処置だと考えています。
資料の出所:
「資料U−1−2〜U−5」
http://icanps.go.jp/SaishyuSiryo02.pdf
P.317〜319(PDFファイル:29〜31ページ)
「爆破説が荒唐無稽である」という想像力の貧困をとやかく言う気はありませんが、失礼ながら、貴殿の説明は、「4号機爆破」説を荒唐無稽とするものではないと思っています。
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