http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/859.html
Tweet |
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/35074.html
2012年6月6日午前7時15分
福井県高浜町の内浦湾で高浜原発の温排水を利用して養殖しているシマアジなど暖海性の魚介類の約3分の1が、今冬から春にかけて死んだことが県の調査で分かった。原発の運転停止によって温排水が止まり、冬場の海水温が下がったのが主な要因とみている。原発の再稼働が見通せない中、養殖業者には大きな痛手で、県水産課は「冬の海水温低下にも耐えられる養殖技術などを指導していきたい」としている。
原発の温排水は通常の海水に比べ、温度が7度前後高い。内浦湾内には高浜原発から出る温排水が拡散する形となるため、地元ではシマアジ、カンパチといった本来は九州や四国が本場の暖海性の魚を1989年ごろから養殖してきた。
高浜原発は、最後まで稼働していた3号機が2月20日に定期検査に入り、全4基が運転停止した。県の調べでは、内浦湾の表面海水温は運転停止後の2月下旬から3月中旬までは9・7〜9・9度で推移。過去3年平均の11・8度より約2度低かった。
県は5月末、湾内で養殖している地元5業者を対象に、昨秋との養殖数の比較を聞き取り調査した結果、最も大量死したのはシマアジで、計1万8500匹のうち約47%に当たる8650匹が死んだ。中には6割を超えた業者もあるという。
このほか、カンパチは400匹のうち3割、ヒオウギ貝も1万2千個のうち約35%、イサキは1万400匹のうち約14%が死んだ。例年、暖海性の養殖魚は冬を越す際に1割前後が死ぬが、これを大きく上回る割合となっている。
暖海性でないトラフグ、マダイの養殖には影響が出ておらず、県水産課は「温排水が止まった影響や今冬の大雪で雪解け水も多く流入したことで、春にかけて海水温が下がり、暖海性の魚が生存するには厳しい環境になった」とみている。
一方、美浜町の丹生湾では、美浜原発が冷却用海水を取水して湾内に養殖に適した海流が生まれるという環境を生かし、現在は県漁連など3業者がトラフグやブリを養殖している。
同原発は昨年12月に2号機が定検入りし、3基全てが運転停止。同課によると、取水が止まって海流がなくなれば、特に夏場には海水中に溶ける酸素が少なくなる恐れがあるという。地元業者は養殖への影響を考慮し、5月のトラフグ稚魚の入荷を見合わせた。
原発の停止が長引けば被害はさらに広がりかねないだけに、同課は「温排水停止に対処するため、冬場に養殖魚の栄養面を強化する技術指導などを行いたい。県水産試験場を中心にあらゆる技術データを集め、嶺南の養殖をバックアップしたい」としている。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素25掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。