http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/840.html
Tweet |
【細野豪志環境・原発事故担当相】(前総理大臣補佐官)のヒアリング
実施日:2011年11月19日
一般財団法人日本再建イニシアティブ
http://rebuildjpn.org/wp/wp-content/uploads/2012/07/caf31a5549cbe68b6ab0e1855a765905.pdf
このヒアリング内容から、この間の投稿に関連する部分を抜粋し検討する。
2) 3月14日から15日にかけての「東電撤退騒動」と菅前首相
細野氏は、ヒアリングのなかで、「菅総理は、何のちゅうちょもなく「撤退はあり得ない」と言ったわけですね。この菅直人という政治家が持っている、撤退はあり得ないし、東電に乗り込んで法律には書いてないかもしれないけれどもそこでやるしかないんだという判断は、私は日本を救ったと今でも思っています」と述べている。
これも、「“福島第一原発事故の最大危機”で「総員撤退」に踏み切ったのは、東電ではなく、自衛隊だった!」(http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/833.html)で書いたように、15日未明3時過ぎの話だからデタラメである。
原子力緊急事態への即応で日本最強であるはずの「中央特殊武器防護隊」が郡山に撤退した後に、言っていない可能性が高い撤退話を持ち出して「撤退はあり得ない」と叫んだ内閣総理大臣が、日本を救ったなぞ、よく言えたものだと感心する。
細野氏が誠実であるのなら、2号機の危機ならそれでいいが、自衛隊がそれを理由に撤退したこと、2号機に3号機とは違うどのようなレベルの危機が迫っていたのかを具体的に説明しなければならない。
=======================================================================================================================================================
P.19〜20(PDFファイル20〜21ページ)
司会 これは、そうすると統合対策本部の設置というのを決めたのは、つまり東京電力が撤退を言ってきた、そう少なくとも受けとめた、その後なのか、それともその前からそういうものをつくらなきゃだめだということがあってやったのか、そのときに法的根拠についても議論してそういう決断をしたのか、そこはどうなんでしょう。
細野 これは総理の、もう個人の判断です。本当に私はその判断には驚きました。撤退話が総理の耳に入ったのが15日の3時ごろなんですけれども、その時点で清水社長をここに呼ぶようにという指示が総理からあって、清水社長に来ていただきました。その場で総理は、撤退はあり得ないということを言って、その場で統合対策本部をつくると。今から政府が東京電力を乗り越えるからそれでいいなと、清水社長に言ったんですね。
この時点で、その前に総理が我々に伝えていたかどうかというのはちょっと記憶が不確かですけれども、少なくとも3時20分から4時17分のこの間に、総理は清水社長を呼ぶことと、撤退はあり得ないということを伝えることと、統合対策本部をつくるということを全部決断したんですね。だれかがアドバイスしてたのかもしれませんけれども、少なくとも私はずっと官邸の総理の部屋の横もしくは中にいましたので、恐らく菅総理が個人で判断したのではないかと思います。ここは、菅政権の歴史的な評価にもかかわることなのであえて申し上げたいんですけども、私は菅直人という政治家の生存本能というか生命力ってすさまじいものがあると思っていて、この局面で我が国が生き残るためには何をしなければならないのかということについての判断は、これはもう本当にすさまじい嗅覚のある人だというふうに思っているんですね。その判断は菅さん以外の人がやっていて、あそこで統合対策室をつくるというところまで言い切れるかどうか。さらには東京電力の現場が放射線量が上がって危ないというときに、我々が何を考えたかというと、ここで残れということは彼らが命の危機にさらされるかもしれないと思うわけです。私は、「残れ」と言うことに関してはちゅうちょしました。言えないかなと。どういう判断をしたらいいのかわからなかったんですね。それに対して菅総理は、何のちゅうちょもなく「撤退はあり得ない」と言ったわけですね。この菅直人という政治家が持っている、撤退はあり得ないし、東電に乗り込んで法律には書いてないかもしれないけれどもそこでやるしかないんだという判断は、私は日本を救ったと今でも思っています。
ですから、皆さん大げさに聞こえるかもしれないけれども、菅政権の歴史的な評価というのはまだ片がついてないと。菅総理以外の総理があそこで判断を迫られた場合に、あの判断ができた人がだれなのかというのは、私はわからないですね。そういう判断でしたから、それが法律にのっとったものかどうかということでいうと、その議論は全くありませんでした。もうやるしかないということです。ですから統合対策本部の下に、失礼、原災本部の下の組織にしようとかいうことも、これは率直に言うと後から決めた理屈です。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素25掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。