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原子力研究御膝元の労働組合からも再稼働に大きな疑問がだされていました。
個人としてだけでなく、労組として組織として反対の声が挙げられている。
個人としても友人仲間同僚町内会・・・の組織としても声を挙げられるましょう。
日本原子力研究開発機構(茨城県・東海村)の労働組合(=原研労組)
.......i以下 週刊実話 引用開始 ..........................................
http://news.livedoor.com/article/detail/6778629/
大丈夫か 大飯原発再稼働に原子力村・JAEAから「反対声明文」が出た
2012年07月21日14時00分
提供:週刊実話
2コメント 野田佳彦首相は「国民生活を守るため」と約2カ月の“原発ゼロ”状態に終止符を打った。福井県の大飯原発3号機が再稼働し、今月下旬には4号機も続く。「これで経済の安定が保たれる」と自信さえ見せる。
一方で、「大飯原発直下の断層は活断層の可能性が高い。調査は数日でやれる」(東洋大学・渡辺満久教授)など地質の専門家からの指摘は、“部外者”だからなのか一切受け入れようとせず、また連日各地で行われている反対デモの声を耳にするや、思わず「大きな音だねぇ」と漏らしたという。
そんな原発“断固”推進という前のめりの姿勢に対して、『原子力村』と呼ばれる“原子力利権集団”の中から、何と「原発反対」の声が発せられた−−。
「各方面の専門家による40回以上の議論を重ね、安全性は十分に確保された」
再稼働にあたり、野田首相が国のトップとして表明した言葉だが、意見の違う“専門家”の指摘はあからさまに無視している。まるで「人の土地に穴掘って調べたいなんてフザケンナ」とでも言いたげだ。これでは反対派から「電力会社の意向に沿っているだけだ」とののしられても仕方がないだろう。
大飯原発はストレステスト(耐久試験)の2次評価もなされておらず、やる気もない。放射性物質の拡散を防止するフィルターを備えたベント(排気)設備の完成は4年も先だ。津波対策の防潮堤のかさ上げも2年後というありさま。正直言って「安全性が確保された」どころではない。
あまりのずさんな対応に、原子力の研究開発に携わる当事者、いわゆる“原子力村の住民”からも疑問の声が噴出している。今までは考えられないことだ。
「そもそも安全神話など何の根拠もない、まさに神話にすぎなかったことは、福島第一原発事故で学習済みのはず。それにもかかわらず野田首相の再稼働に関する答弁を聞くと、いまだに神話を信仰しているとしか思えず、危うさを感じます」
JAEA=日本原子力研究開発機構(茨城県・東海村)の労働組合(=原研労組)・岩井孝委員長はこのように述べ、野田首相の意向に異議を唱えている。
同機構は日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構が2005年10月に合併して発足。文字通り日本の原子力の研究と開発を担い、職員たちはまさに“村民”。原研労組には、同機構に勤務する約4000人の職員中約200人が参加し、『脱原発』の姿勢をはっきりと打ち出している。
原子力研究を推進し、原発の開発にも深く関わってきた機関として、原発に否定的な見解は本来タブーであるはず。それだけに、「率直な意見を述べるのは簡単ではない」中で、あえて岩井委員長は原発の再稼働にノーを訴えている。
「原発の耐用年数は40年と説明する研究者もいますが、科学的根拠があるわけではないんですね。実際、東海第二原発は至るところに亀裂が生じ、もはや限界に達しているんです。それを修理に修理を重ねながら動かしているのが実情なんです」
対して、同機構にもう一つある労組『原子力ユニオン』は、職員の雇用や処遇問題、職場改善などに取り組む以外は基本的に経営方針に従う、いわゆる企業内組合。同じ労組ながら両者のスタンスはまったく異なる。
原研労組は原発の安全性を疑問視するだけでなく、大事故の懸念さえ認めている。
やや古いデータだが、1986年4月のチェルノブイリ原発事故後、組合員に対して実施したアンケートで、「事故は起こらない」との回答は11%、「心配」との回答は42%、「十分な安全は立証されていない」との回答は28%であることがわかり、「心配」と「立証されていない」を合わせると、7割の組合員が原発の安全性を疑っていたことが明らかになった。
原発を研究する当事者でありながら、その原発に信頼が持てないと言っているのだ。
このような結果を踏まえ、さらに福島第一原発事故を契機に原研労組は、『拙速な原発運転再開に反対する』と題する声明文を発表し、脱原発の方針を明確にした。内容は次のようなものである。
福島第一原発事故は、「起こりえない」としてきたことが実際に起こったことで、これまで「安全を守るためにはこれでよし」としてきた東電、原子力安全委員会、保安院などの考え方が完全に破綻したことを示している。大きな事故になれば国家的危機を招くとの認識を持つべきである。そしてさらに、「電力なしでは生活ができない」「原発を動かさないと電気がなくなる」などの発言は問題であり、根拠なしに安全というのは犯罪的な行為である。
ここまで言い切り、強いトーンで再稼働に傾斜する政財界をやり玉に挙げ、声明文をこう締めくくった。
「たとえ数千年に一度の天災であっても、広範な放射能汚染で国を危機に陥れるようなものは運転すべきではない。拙速な原発運転再開に反対する」
こんな勇気ある声がゼロになることこそ、絶対にあってはならないだろう。
.......i以上 週刊実話 終わり........................................
.........以下 声明文 引用開始...............................................
http://wing.zero.ad.jp/genkenrouso/seimei.pdf
声明: 拙速な原発運転再開に反対する。
2012 年4 月18 日
日本原子力研究開発機構労働組合(原研労組)
中央執行委員会
東北地方太平洋沖地震に続いた東京電力福島第1 原子力発電所の事故は、3つの原子炉が炉心溶融、そして大量の放射能放出という事態に至り、地域住民そして我が国に大きな被害を与えた。原発事故の終息のめどは依然立っていない。
この事故について、発電所のどこがどのように壊れていったのか、何が壊れ、何が壊れなかったのか、あるいは機能不全にならなかったのかは調査に手を付けられない部分が多いだけにほとんどわかっていない。 しかし、国、原子力委員会、原子力安全委員会、原子力安全・保安院そして電力会社たちが、「安全を守るためにはこれで良し」とした考え方が破たんしたことは間違いのない事実である。それは、そもそも原子力プラントに「どのようなことが起こりうるかをどのように想定し、どのように準備するか」 という考え方の問題である。
「起こりえない」としてきたことがまとめて起きた。地震動や津波が想定を超えたこと、想定外の長時間の交流電源喪失が起きたことなどは、想定手法の間違いが現れた一側面に過ぎない。原子力は極めて大きなエネルギーと大量の放射能を扱い、大きな事故になれば国家的危機を招く。であるから、原子力の安全を真剣に考えるならば、今後、このような大きな想定外があってはならないことは、言うまでもない。
しかし、今、国や原子力安全・保安院は停止している原子炉を「ストレステスト」なるものを実施するだけで「安全である」と強弁し、運転を再開しようとしている。それは、基本的には福島で起きたことを見て、若干想定を変えた高さの津波や地震動でどうなるかを机上で分析する、あるいは福島で起きた全電源喪失に対する一定程度の対策が出来ているかを見るだけである。「ストレステスト」は、原発のサイトに何が起こりうるのかを想定する手法が破たんしたという現状をしっかり認識した上での原発の安全確認からはほど遠いものである。問題は、地震動の数百ガルの違いや津波の高さの数メートルの問題ではない。
ストレステストの実施者、検証者の資格も問題である。今回の事故に対する前述の認識に立てば、間違った「これで良し」の基準を作ってきた電力会社、原子力安全・保安院、原子力安全委員会をはじめとする関係者が明確な責任を取らず、そのままの地位にいてテストやテストの検証をしたとしても、全く信用できるものではない。
一方、「電力なしでは生活できない」などと発言する政界人がいると聞く。電力の供給は重要であり、需要に応じて制限なしに供給できるとすればそれはそれで意味がある。しかし、「原発稼働なし」が、直ちに「電力なし」ではないことは言うまでもなく、原発を動かさないと電気がなくなるかのような発言は問題である。ましてや、当面の電力に対する渇望を理由に、原発を根拠なしに「安全」というのは犯罪的な行為である。また、電力会社が、福島事故を見た上で、既存の原発を再稼働できない事態に備えていないとすれば、電力会社としての責任を果たしているとは言えないであろう。
原子力関係者の立場では、先に述べた失敗の根源を認識し、目先の運転や、目先の国民の理解、目先の面目などを横に置き、本質的な問題の解明と将来へ向けての考え方を作っていくことが被害の軽減の次になすべきことである。
たとえ数千年に一度の天災であっても、広範な放射能汚染で国を危機に陥れるようなものは運転すべきではない。
拙速な原発運転再開に反対する。
.........以上引用終り............................................
以前 東京新聞 で紹介されてました。
http://www.asyura2.com/12/genpatu23/msg/781.html
.................................................................
週刊実話 7/21号
「大丈夫か 大飯原発再稼働に原子力村・JAEAから「反対声明文」が出た」
http://news.livedoor.com/article/detail/6778629/
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