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【政府事故調最終報告・政論】「菅さん、あなたが悪い」と記すべきだ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120723/plc12072321340027-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120723/plc12072321340027-n2.htm
2012.7.23 21:32
政府事故調が23日公表した最終報告書は、菅直人前首相をはじめとする「政治家」の責任を正面から問うていない。政府事故調は発足当初から「原因究明を優先し、責任追及を目的としない」(畑村洋太郎委員長)という立場だったとはいえ、肝心の部分に手の届かない隔靴掻痒(かっかそうよう)感が強い。
「首相の現場介入は現場を混乱させ、重要判断の機会を失し、判断を誤る結果を生むことにもつながりかねず、弊害の方が大きい」
報告書はこう明確に指摘している。そう考えるのならばなぜ、実際に現場への過剰介入を続けた菅氏ら当時の官邸首脳による弊害の実態解明について手を緩めるのか。772人もの関係者にヒアリングを実施したにもかかわらず、報告書では政治家の問題点に言及した部分があまりに少ない。
事故対応の最高指揮官だった菅氏は事故の最小化を実現できないどころか、原子力災害対策法に定められた原子力緊急事態宣言の発出を「技術的事項」(報告書)の細かい説明を求めて遅らせ、避難指示の遅滞を招いた。被災者が受けた種々の損害は計り知れない。
2月の政府事故調会合では、スウェーデン保健福祉庁のホルム長官もこう菅氏らの対応を批判していた。
「トップがすべてを判断することはリスクが高い。首相が判断を間違えても誰も進言できない」
にもかかわらず、菅氏は今ものうのうと民主党の新エネルギー政策担当最高顧問を続けている。11日の自身のブログでは全く反省も示さず、こう堂々と自身を免責しているのである。
「事故原因の大半は2011年3月11日以前にある。これが私の結論だ」
また、当時の官房長官であり、「直ちに(放射線の)影響はない」などと「緊急時の広報として避けるべき」(報告書)発表を繰り返して国民を混乱させた枝野幸男氏はどうか。現在、ちゃっかり原子力行政を統括する経済産業相に就いている。
菅氏の補佐官として、東電の全面撤退といった「都市伝説」を流布してきた細野豪志氏もなぜか原発事故担当相に収まっている。菅官邸の首脳陣は誰も何の責任も取っていない。
菅氏は23日、「事故対応の最高責任を負う立場にあった者として真摯に受け止め、反省すべきものと存じている」と殊勝にコメントした。だが、5月28日の国会事故調の参考人聴取では、自身の事故対応をすべて正当化。「責任は国にはあるが私にはない」というのが本心なのだろう。
畑村氏自身、報告書巻末の「委員長所感」でこう記しているではないか。
「人間は自分が好ましいと思うものや、自分がやろうと思う方向だけを見がちで、見たくないもの、都合の悪いことは見えない」
これはまさしく菅氏の姿そのものだ。自分がやったことはいつの間にか脳内で美化し、全部正しかったと信じ込む。一方で背負うべき責任からは目を背け、なかったことにしてしまう。
そんな菅氏らには、婉曲(えんきょく)的な表現や修辞では何も伝わらない。報告書にはもっと率直に「あなたが悪い!」と記した方が親切というものだ。(阿比留瑠比)
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