http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/670.html
Tweet |
「秋場龍一のねごと」ブログ
http://akiba1.blogspot.jp/2012/07/blog-post_7596.html
全原発再稼働への茶番シナリオ「エネ聴取会」は博報堂が7854万円で落札
これからの原発依存の比率(0%〜25%)をどうするのかというエネルギー政策について、政府が国民から直接意見を聞くとされる聴取会(エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会)が各地で開かれている。
第2回目の仙台と第3回目の名古屋の聴取会で、抽選で選ばれたとされる一般市民の発言者9人のなかに、15日の仙台では東北電力幹部社員や原発促進団体関係者など、また翌16日の名古屋では中部電力の課長職社員が、原発推進(20−25シナリオ支持)を主張する発言をした。
この無作為抽選で選ばれたとしてはあまりにもふしぜんな電力社員の当選に、2日連続で会場参加者から抗議の声が噴出して会場は騒然となった。
この聴取会なるもの、端から「出来レース」「猿芝居」「やらせ」とにらんでいた人も多かっただろうが、いざふたを開けてみれば、案の定「茶番シナリオ」だった。
原発依存率を2030年までに@0%の0シナリオ、A15%の15シナリオ、Bの20〜25%の20〜25シナリオという3つの選択肢を用意。これを公開の場で一般市民から意見を聴取して、最終的に政府がその意見をふまえて原発依存の比率を決定しようというもの。
この3つの選択肢を見て、「中をとってAの15%で決まり!」とすぐに読めてしまった。いくら茶番劇をやるにしても、もうちょっと創意工夫のあるプロットにしてみては、と逆にこちらが気づかってしまうほどのひどいシナリオ。
脱原発という世論にあって、野田政権の本音である原発推進をいかにはかるか、に頭を悩ませたうえでの今回の「国民的議論推進事業」なんだよね。
この3つのシナリオのなかの、@0シナリオを選択すると「経済的負担が重くなる」とか「中心市街地へガソリン車等の乗り入れ制限」など、ごていねいな脅しの注釈付きだ。もちろん、ABシナリオで原発稼働させると、福島原発事故のように膨大な死の灰と呼ばれる放射性物質が大地や海などの環境に撒き散らされる可能性がある、とは一言もない。
まあ興味のある人は国家戦略室「エネルギー・環境に関する選択肢〔概要〕」http://kokumingiron.jp/を読んでください。
そして、ふと、この聴取会にかかる費用がいくらなのか知りたくなった。さっそく内閣府へ電話。聴取会の予算が知りたいと言うと、国家戦略室に電話が回された。するとそれは経産省資源エネルギー庁総合政策課が担当ということで、その電話番号(03−3501−1511)を教えてくれる。
そこに電話して「予算は?」と訊くと、「そちらのお名前は?」とぼくの名前を訊かれてしまった。職業上、何回も国や市町村の役所に電話をかけているが、名前を訊かれたのははじめて。
「秋場だが、そちらは?」「カワベです」人に名を訊くときは、自分がまず名乗ることが礼儀なんだよ、カワベさん(これは言わなかったけど)。で、オオバヤシさんという人が担当(不在で2時間ほどして再電話)で、その人がすぐにその費用が掲載されている資源エネ庁のホームページ(下記参照)を教えてくれた。
http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/nyusatsukekka/1207/120717a.pdf
これを見ると、この聴取会は落札にかけられ、博報堂と電通が入札して、博報堂が78,540,000円で落札していたことがわかった。電通の入札した金額はなんと120,000,000円。両社の入札価格の開きがすごいよね。入札業者が2社というのも少なくないかい。
この聴取会程度(11回開催)の催事で7854万というのも民間とくらべるとではべらぼうに高いのでは。それにしても電通の1億2千万は吹っかけすぎだろ。
この催事、3千万でも「よろこんで!」やる業者は多いだろうな。それでも粗利50%はあるはず。いくら儲かったのかな博報堂。こんな見え透いた茶番に7854万という税金を使うなら、福島原発事故で避難している人にまわしたほうが、どれだけ役に立ったことやら。
http://akiba1.blogspot.jp/2012/07/blog-post_7596.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素25掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。