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(La fronde anti-nucléaire grossit à Tokyo: RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20120716-fronde-anti-nucleaire-grossit-tokyo
日本/原子力−記事発表:2012年7月16日月曜日−最終更新:2012年7月16日月曜日
反原発の闘いが東京で大きくなっている
記者 RFI
REUTERS/Kim Kyung-Hoon
16カ月前に福島の事故があってから、最大の反原発デモの一つが、7月16日月曜日、東京都心で行われた。主催者によれば、大阪地域にある2基の原子炉の再始動と、野田佳彦政権が意欲を示す、強力な原子力産業の維持に反対する抗議者170,000人が、デモに結集した。
報告 RFI東京駐在記者、フレデリック・シャルル
何週間も前から、大阪地域にある2基の原子炉の再始動に反対して、数千人の日本国民が政党や組合の支援を受けずに、東京や他の大都市の中心部のデモを定期的に続けている。大部分の主要メディアやテレビ局は、彼らの集会を無視するか、取り上げ方を可能な限り短くしている。
福島の事故から幾週間・幾カ月が経過していったが、事故を起こした発電所を運営する東電本社にデモを敢行したのは、たった数十・数百人−その大部分が年金生活者−だった。主催者によれば、今日、それが170,000人となった。
デモ参加者の平均年齢は依然として高く、50歳以上だ。彼らの中に、音楽家・坂本龍一氏やノーベル賞作家・大江健三郎氏がいる。こういった反原発デモからは、若者たちがすっぽり抜けている。そして、現在、全能の官僚たちの頭の中は、ただ1つのことで凝り固まっている。それは、可能な限りの原子炉を再稼働させることだ。
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(コメント 2件)
東京の反原発デモの参加者数
コメント者 Sublime(未登録) 2012年7月16日月曜日15:51
今日、東京の街路には、高齢者・若者・父親母親・子どもたちと、市民社会の見事な縮図があった。数週間前から、毎週金曜日の夜、原発再開に反対して、首相官邸前で集会があった。週を追うごとに、参加者数は増している。渋谷の街路では、脳を切除された若者たちがいつものようにうろついていて、この人たちはおそらく集会のことを知らない。しかし、幸いにも、この国には脳みそのある若者たちもいて、そういった人たちはどんどん行列に加わっている。
今日、7月16日、警官たちはいつものようによく頑張って、この人の海を細長い歩行者の流れに変えてくれている。本当にたくさんの人がいたことが、一目で分かった!!!
若者たちもデモにはいた!
コメント者 Janick Magne à Tokyo(未登録) 2012年7月16日月曜日14:48
日本人(そして、日本に住む外国人も!)の反原発デモを外国に伝える記事を出してくれて、ありがとう。
数々の団体がデモを組織していて、主催者や日時によって、参加者の層は様々だ。
例えば、杉並区(東京)の住民が組織した数々のデモは、非常に多くの若者たちから始まった(大部分が若者と、言わねばならない)。デモは音楽に合わせたもので、奇抜で飛びきり魅力的な仮装をした若者たちも多くいた。杉並区の住民たちは、東京近郊・千葉にある、首相の街でのデモを組織し、その時は、たくさんのデモ参加者と一緒に繰り出した。金曜夜の東京都心−野田首相の官邸の周囲−のデモも、今では毎週行われ、その度ごとにあらゆる年齢の人たちを引き寄せ、意気もどんどん上がっている。先週金曜日(7月13日)のデモは国内14都市で同時に行われた。その中には、デモなどこれまで誰も思いつかなかったような土地もある…。次の東京での大規模集会は、7月29日日曜日に予定されている。少なくとも今日と同じだけの夥しい数の、あらゆる年齢の人たちが参加することになると思う。
こういった行動をフォローしてくれること、伝えてくれることに感謝します!
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(投稿者より)
RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。
テキストのタイトルは"La fronde anti-nucléaire grossit à Tokyo"です。ここでは"fronde"を「闘い」としました。他に適当な言葉が思い浮かばなかったからですが、本当は、辞書の訳は「反乱」となっています。さらに言えば、"La Fronde"「フロンドの乱」で、17世紀半ばのフランスで実質的な権力を握っていた貴族勢力が打倒され、絶対王政が始まった、いわば体制変化の転換点となった事件です。
記者は、事実関係の細かいことにはアバウトですが、物事の本質は一言で表現します。記事は、日本の原発をめぐるいまの社会の状況をきれいに描写しました。
「デモ参加者の平均年齢は依然として高く、50歳以上だ。」、"La moyenne d’âge des manifestants reste élevée : plus de 50 ans."これまで、学生運動を闘った世代と、いま原子力村の中枢にいる世代が重なるというのは、興味深い現象だと思い、半ば呆れて見ていました。あの時のあれを忘れたのか、それとも、そもそも、あれはお遊びだったのか。しかし、記者の見方では、東電本社のデモからずっと活動を続けてきたのもやはり同じ世代だと、いうことになります。ということは、あの時のあの精神は、まだ生きているということでしょうか。
若い世代がこの反原発運動に積極的に関わっていることは、記者の視点にないようですが、あるいはこれは、「運動はまだ発展の余地がある」と仄めかしているのかも知れません。ただ、これについては、記事に寄せられた2件のコメントがきちんとフォローしています。出す側と読む側が一緒になって記事を創る、というのは、楽しい作業なのかも知れません。今回は、コメントもあわせてご紹介しました。
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