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「やらせ疑惑聴取会」は、「やらせ無し」でも原子力ムラの人が選ばれるシステムだ
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2012年07月17日09:38 ざまあみやがれい!
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「やらせ疑惑聴取会」はやらせ無しでも原子力ムラの人が選ばれるシステムだ 「ざまあみやがれい!メールマガジン」vol.250
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先日から2030年の原発比率をどうするかという意見聴取会が始まった。さいたまで第1回が開かれ、第2回は仙台、第3回は名古屋市だった。
抽選で選ばれた人の中から、意見を発表する人が選ばれたわけだが、その中に電力会社の幹部や原子力ムラの人が入っていたため、聴取会の最中に「ヤラセではないか!」と鋭い声が上がった。
これがヤラセなのか、ヤラセではないのか、についてもちろん僕が真実を知るはずがない。
だがここで、もし「ヤラセではない」という仮定で考えてみる。
その場合でも、電力会社や原子力ムラの人が選出されることは偶然ではないように僕は思う。実はそもそも原子力ムラの人が選ばれるシステムだったのだ。
一体これはどういうことか。
仙台での意見聴取会を例に考えてみる。
原発比率ごとに、選ばれる人数は以下のとおり。
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(1)0% 3人
(2)15% 3人
(3)20〜25% 3人
※数値は2030年の原発比率 人数は意見を述べる人の人数
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こういう具合に選ぶルールとなっている(ルールを決めたのは国側!)。
で、この1〜3の選択肢に応募した人数はどれくらいか。
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(1)0% 応募者66人
(2)15% 応募者14人
(3)20〜25% 応募者13人
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圧倒的に(1)の原発比率「ゼロ」の意見を述べたい人が多いことがわかる。
一方、(2)(3)は(1)と比べて、断然少ない。
ここで再度注目しておきたいのは、(1)(2)(3)ともに意見を述べる人の人数は「3人」であることだ
ここで、ある1人の個人が、選出される可能性を割り出してみる。
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(1)3/66 約4.6%
(2)3/14 約21%
(3)3/13 約23%
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となる。
なんと、(2)と(3)は、(1)の約5倍の確率で選出されることになる。
しかも「3人」選ばれるわけだから、3次方程式で、原子力ムラの人が「3人」に選ばれない可能性を導くことができる。
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(2)15% 応募者14人
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の場合について具体的に計算してみる。
ちょっと高校生の時の数学を利用してみる。
原子力ムラの人数を「x」。原子力ムラの人が「選ばれない」可能性を「y」とする。
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y=(14ーx)(13ーx)(12ーx)/(14×13×12)
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このような3次方程式が成立する。
例えば(2)に原子力ムラが3人応募したとする。その場合、抽選で3人選んだ時に、原子力ムラの人が「選ばれない」可能性は、50%強だ。
もし、(2)に原子力ムラの人が6人応募したとする。その時抽選で3人選んだ時に、原子力ムラの人が「選ばれない」可能性は、約15%だ。
つまりこうなる
•(2)に原子力ムラが3人応募→原子力ムラが選ばれる可能性は「50%弱」
•(2)に原子力ムラが6人応募→原子力ムラが選ばれる可能性は「約85%」
非常に広き門であるということがわかると思う。
これで、原子力ムラの人がやらせなしで選ばれるシステムだということがお分かりいただけたことと思う。
さて、ここで昨日の報道で、妙に引っかかっていたことの答えが見えるような気がしてきた。ちょっとその箇所を紹介する。
▼東京新聞:仙台聴取会 騒然 発言者に東北電と原発推進団体幹部:社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012071690071108.html
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『 聴取会は、政府が提示した二〇三〇年時点の原発比率
(1)0%
(2)15%
(3)20〜25%
の三案に対し、抽選で選ばれた各三人が意見を述べる形式。この日は進行側の手違いで、0%案四人、15%案二人、20〜25%案三人だった。』
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最後の文章に「進行側の手違い」とある。
進行側の手違いで(2)は「2人」しか選ばれなかったのだ。本来「3人」のところ「2人」に減ったのだ。
これは一体なぜか。僕は妙に気になっていた。
そしてその答えが見えたような気がした。
あくまで僕の空想だが、「原子力ムラの人が選ばれすぎたから」なのではないか、と空想している(しつこいがあくまで空想)。なぜなら、上記で算出したように、
•(2)に原子力ムラが3人応募する→選ばれる可能性は「約50%」
•(2)に原子力ムラが6人応募する→選ばれる可能性は「約85%」
なのだ。
ほとんど(3)も同様の確率だといっていい。もしこの数値ならば、原子力ムラの人が算出される可能性は極めて高くなる。
このことは何を示しているのか。極めて重要なことを示しているのではないか
それは、「原発を推進したい」と思っている人で、意見を述べたいと思っているのは原子力ムラの利害当事者がかなり多いのではないか、という推測が成り立つ。
そしてそれは一般人が原子力推進の意見を言いたいと思っていない、ということを示しているのではないか。
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(1)0% 3人
(2)15% 3人
(3)20〜25% 3人
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繰り返しになるが、これは、意見をいう人の採用人数だ。実際の応募者者(1)に偏った。(2)と(3)は少数だった。
だが、採用人数は「3:3:3」だ。
これは世論を反映していない数字であることは明らかだ。
この狙いはなんだろうか。
(2)と(3)の意見を多く採用して、いかにも(2)と(3)の主張が強いかのように見せかける事が可能になる。
そういうふうに考えて、「3:3:3」の比率にしたのだろう。
だが、そのせいで、原子力ムラの人が選ばれる可能性が極めて高い状況が生まれたことになる。
このように考えると、国側は結果として、策に溺れてしまったのではないかということになる。
実際、仙台市では、原子力ムラの人が「3人」選ばれた。これは、原子力推進の意見を主張したいという一般人の応募が少ないことを示している。
これで「やらせ」がなくても充分に原子力ムラの人が選ばれる可能性がある根拠が示せたと思う。
その上、「やらせ」がなかったという確証はない。
このエントリーで、国側は「できる限り原子力推進に有利なシステム」で意見聴取会をスタートさせたことがハッキリとお分かりいただけたと思う。
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