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武田 邦彦 『 節電なんてやめちまえ ! ! 』 2012.07.14
『 週刊たかじんの そこまでやって委員会 』
節電利権(1) 電気だけ?不思議な現象
http://takedanet.com/2012/07/post_0328.html
平成24年7月10日 武田邦彦(中部大学)
2012.07.10 武田邦彦 節電利権(1) 電気だけ?不思議な現象
ある人が自動車を買い換えようと思ってトヨタの販売店に行き、「そろそろ古くなったので、新しい車が欲しいのですが」と言うと、セールスマンの反応として論理的には次の二つがあります。
1)「最近のクラウンはとても良くなりました。是非、お買い求めください」
2)「トヨタの車は長く乗れますから、もう少し乗られたらいかがでしょうか? 人間にとって我慢も大切です。それにトヨタの生産計画が少し遅れていまして、トヨタとしてはお買い求めいただかない方が良いのです。」
この2つのセールスマンの反応を聞いて、2)の方で納得する人はいるでしょうか? 普通の人はセールスマンが「買わない方がよい。生産計画が遅れている」などと言ったら、「なんて自分勝手な会社だ!どんな車に乗りたいかは乗る方が決めるのだ。我慢も大切だと! お節介も甚だしい! こんな会社から二度と買うか!」と腹を立てたり、気持ちが悪い思いをするでしょう。
・・・・・・・・・
でも、電力会社は2)のようなことを白昼堂々と言っています。それを政府、自治体、マスコミが後押しをしているのですから、実に奇妙です。
日本では電力を供給する会社は「サービス業」に分類されています。この分類はおそらく「目に見える物」を供給するのが製造業(第二次産業)で、「目に見えないこと」をサービス業(第三次産業)という感覚が会ったからでしょう。また、経済学的にはクラークの定義(無形材)などがありますが、やや定義は曖昧です。
おそらく、普通の人にとって電気は見えないものと感じるのでしょうが、科学者の私にとっては電子の運動そのものですから、ハッキリとした製造業です。製造工程としても、石炭を溶鉱炉で焚けば鉄ができ、石炭を発電所で焚けば電気ができるのですから、まったく同じです。
しかし一般の人は、「鉄と電気」というとかなり違うように感じます。この間隙を突き、マスコミを見方につければ(もう一つ・・・日本なんかどうなっても良い。自分だけ良ければ良いと踏ん切ることができれば)電気というものを特別なものにすることができるのです。
ところで、エネルギーというのはこの世のあらゆるところで消費されます。自動車を作るときには、鉄鉱石を地下から掘り出すエネルギー、外国から日本に運ぶエネルギー、溶鉱炉で使う膨大なエネルギー(鉄鋼業はエネルギー多消費型の素材産業と呼ばれます)、圧延のエネルギー、鋳造、鍛造のエネルギー、石油を使ってプラスチックやガラスを作るエネルギーなどエネルギーの塊です。
だから、「新車を買う」というのと「電気を使う」というのは「エネルギー消費」という点では、使うお金に比例してほぼ同じ事をするということです。それでもなぜ「自動車を買うのは買う本人の意思」であり、「自動車会社は競争してできるだけ買ってもらうように努力する」ことによって社会が正常になるのに、電気の場合は逆なのでしょうか?
それは日本の電力会社が戦後になって地域独占になり「少なく売った方が労力はいらないし、もうけは変わらない」という奇妙な会社になったからです。
アメリカがほぼ日本の2倍の国なのに、電力生産量は8億キロワット、それに対して日本は1.8億キロワットと4分の1にも達しません。電気は日本人の活動の源ですから、全体的に見ると、電力関係のわずかな人の利権のために日本全体の活動力が低下しているということがわかります。
このような錯覚が産まれるには利権に絡む現代日本の闇があるからですが、でも、こんな大きな間違いをしていては日本がダメになるのは間違いありません。
<女川原発>3号機の燃料カバーに損傷 地震が原因か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00000088-mai-soci
毎日新聞 7月10日(火)19時42分配信
東北電力は10日、東日本大震災で運転を停止した女川原発3号機(宮城県)で、当時原子炉内にあった燃料集合体を覆う金属製のカバー(全長4.5メートル)の一部が欠けているのが見つかったと発表した。水中カメラによる簡易分析では、ほかにも十数体のカバーに損傷の可能性があるという。
経済産業省原子力安全・保安院は、地震の揺れで損傷した可能性が否定できないとして同日、原因の究明と、女川原発の他の原子炉2基も含め調べるよう指示した。
東北電によると、損傷は震災後に原子炉から使用済み核燃料プールに移動させた燃料集合体560体のうち1体で6月15日に見つかった。上端の一部が長さ1.9センチにわたって欠けていた。カバーの機能に影響はなく、放射性物質の漏えいもないという。
金属製カバーは、燃料棒74本を束ねた燃料集合体を覆う四角柱の構造で、燃料棒を衝撃から守り、取り扱いやすくする役割がある。
東北電は、地震による燃料集合体への影響を調べるため今年5月から、計1386体について点検を進めていた。【岡田英】
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