43. 2012年7月16日 21:04:53
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>>3927です。 丁寧に解説ありがとうございます。 長文になりますが是非お目通し頂ければ幸いです。 原発推進派の方も、反原発の方も読んでいただければと思います。 >>24 >>27 >>39 福島の事故に関しては死者の数は問題にしておりません。 急性被爆による死者がいなければ問題が軽くなるとも思いません。 爆発の数日後に東京に降り注いだヨウ素などは尋常ではない量でした。 プルトニウムやストロンチウムが実際にどれほど放出されたのか事実は闇の中です。 放射性物質が海に放出されている量も極めて大量です。 食物連鎖から来る影響は無いのでしょうか。 私は外部被爆も当然ながら、食べ物を摂取することで長い年月をかけて人に及ぼす害を強く懸念しています。 また、食品に規制がかかっているので安心とは到底思えません。 全てを検査することは不可能ですし、昨今の不況下において安く手に入れば取引をし流通させる者がいても不思議ではありません。放射性物質は目に見えませんから。 なによりも福島原発の事故はいまだ収束しておりません。
既に収束した事故の様にお書きになられていて心配です。 今後何事もなく廃炉になることを祈るばかりですが、無防備な状態の燃料棒が剥き出しになるような事故が起これば取り返しがつきません。現在の福島原発の建物はとても期待通りの耐震性が得られるとは思えません。 更に言えば福島の原発事故が最悪の原発事故と言い切ることも出来ません。 もっとシビアな事故が起こりえることは容易に想像できます。 提示いただいた各種の具体的数値を拝見し、現状の把握を改めてしてみました。 その結果、私は「これくらいの被害だから」という感覚は全く無く、「今後を見据えて原発依存を減らしていく」と言う考えなのだと明確になりました。 実際に今回の原発事故で今まで関心を持っていなかった人が積極的に行動を起こし始めています。私もその一人です。 私の身近なところでは、既に地熱発電を事業展開するためのファイナンスを金融機関が具体的に検討し始めています。大手ビル管理会社が主導して大型ビルへの省電力化ビジネスモデルを啓蒙し実施をはじめています。いずれ大きな波になって行くでしょう。省電力化が社会的に進めば、電力不足という脅しにも似た大義名分が無くなり原発の存在意義の是非が議論の俎上にのぼるでしょう。 再生エネルギーに関しても太陽光発電や風力発電と言ったものよりも、地熱発電(法律も改正されるでしょう)ガスタービン発電、日本の海域にまだまだ多く眠る石油の発掘などに資金を回すべきとの考えです。 電力会社は核燃料が不良資産になり原発がなくなればデフォルトを起こす懸念から、とにかく原発推進を押し通したいのではないでしょうか。なるべく早く国有化しエネルギー問題に正面から向き合う必要があると感じます。 核廃棄物の処理に関してはあなたが書かれた物をそのまま受け入れた上で考えてみました。やはり数十年間原発内に高レベル廃棄物を貯蔵することは実質的リスクが伴うと考えます。火力発電から発せられる有害物質に関してはコストをかけて減らすシステムを作るべきと感じました。 生ごみや都市ごみ、タバコや青酸カリなど多くの例を出されています。 あなたが言うように核のゴミを政治的に海外に置くことも出来るでしょう。この論法はある程度理解できます。 ただし、将来必ず自分のところに問題が戻ってきてしまいます。人の立ち入らない砂漠や山地はいくらでもあるとのことですが、その地が全て廃棄物で埋まってしまったらと考えることは出来ませんか?未来のその時、国の力関係で廃棄物の処理を押し付けられる可能性があるのです。結局核廃棄物から逃げることは出来ません。核廃棄物が人に害を与えないなら何も言いませんが、そうでなければなるべく早くやめるべきだと思います。まだ見ぬ我々の子孫にそのツケを回してはいけません。 私が言いたいのは「できる」=「やってよい」では無いということです。 非常に難しいと感じているところですが「やらない」という選択肢を取るということです。 核の議論で決定的に危険だと感じるのは、事故がおきた時に直ちにとめることが出来ないと言う部分なのです。人間がコントロールすることが出来ないことはやめましょうと言うことです。 原発事故の1回当たりのハザードは非常に大きいとおっしゃっていますが、仮にもんじゅでそれが起きればどうなりますか?過去に危険な状態になったことがあるのはご存知ですか。BSEやダイオキシンと同列に考えるべきで問題ではないと考えます。 「原発の安全性の強化」には賛成します。 ただし現在運転している(設計者が欠陥品と言う物まである)ものは撤廃することが必要。原発が本当に必要だということになればですが、必要最小限の数の、本当の意味での耐震性などを考慮した新設計のものが必要だと考えます。今ある物を補強して60年まで稼動するなど論外です。 地震に関しては日本では歴史的に起こるという前提を無視しない。今世紀中に大地震が来ない確率よりも来る確率の方がはるかに大きいと思います。 そして国策としてのエネルギー政策を大義名分に利権構造を拡大してきた原発の数を、本当に必要な数にコントロールして行くことが先決と考える。 正直なところ、私は今回の事故が起こるまでエネルギー問題や原発のあり方や現状を全く気にしていなかった。過去には何か事故などがあったときには色々と考えをめぐらせたが、今回の問題に関しては国や電力会社、新聞やテレビなどの報道を鵜呑みにしてはいけないと危機感を覚えた。今後について実際に動き始めている個人・企業が多いのが事実だ。今までとは違った動きとなるだろう。WEB上の議論も大切だが実際に行動することがもっとも大切との考えから私自身は微力ながら行動を開始している。 「国民の安全が確保され、電力が供給されれば良い」ということを最優先に考えることが出来れば、おのずとやるべきことは見えてくるだろう。 どうしても無理ならば、過渡期としては現在の消費電力が適正なのかの議論も必要になってくる。今の原発無しの電力供給量が少ないわけではないと言う認識が必要だ。 電力供給を確保しながら、原発を限りなく0に近づける努力・行動が必要だ。 |