06. 2012年7月12日 16:13:57
: esmsVHFkrM
小沢の脱原発政策については、さまざまな悪意ある解説や曲解が横行していている。反原発運動を撹乱してそれが小沢の脱原発政策と連動することを妨げようとする策動が続けられている。これを受けて小沢の反原発は口ばかりだとか信用できないなどとしたり顔で解説する人間まで出てきている。このような官僚利権政府や原子力ムラとそれと結託するマスゴミやその走狗である右翼保守の策動は許しがたい。小沢は、7月8日のNHK日曜討論に出演しNHK島田解説委員のインタヴューに応じて自らの脱原発政策について語った。そこで、小沢は、現在の原発依存政策を廃棄してドイツ型の脱原発に転換すべきことを明言しているし、さらに小沢は停止中の原発については現在の再稼動手続きを批判し国民(!)と住民の納得が得られる槍方に拠らなければ再稼動させるべきでないことも主張している。 以下に、まずそのNHKインタヴューの関係部分文字起しを引用し、さらにそれにコメントしたい。 ***引用開始*** 島田「政策課題で焦点が当たっているもう一つ。原子力発電の問題。こちらについてお伺いしたいんですけど。野田政権は大飯原発の3号機、先日、運転再開に 踏み切りました。この今の政府の判断、これに対して新しい新党は原子力発電というこの大きな課題についてどういう基本姿勢で向き合うお考えですか?」 小沢「僕は今度の大飯の原発、これも安全性について国民、住民の納得の得られるようなやり方をやってないという批判は正しいと思います。再開するにしてももっともっと今まで以上の慎重な安全についての検査を、準備をするべきだと。調査をすべきだと思っております。 全体として、私は原子力というのはずっと前から言ってましたが、過渡的なエネルギーだと思います。といいますのは、原発の、いわゆる後に残った高レベルの廃棄物」 島田「放射性廃棄物」 小沢「これは世界的にも、どの国も、ガラス固化技術とか何とか言いますけど、これも完成してないです。そうすると高レベル廃棄物を処理する方法がないんで すよ。どこも見つけてない。ですから、その意味では、これはまさに永久に使えるものではないと。ですから、なるべく早く新しいエネルギー開発に全力を尽く すべきだと思います」 島田「そのエネルギー開発で言いますと、いま政府の中の検討では2030年、この時点を一つ目安にして、ベストミックスですね。エネルギーの供給の比率を どうするかという議論が進められていますけれど、原子力の依存度を今あるものが古くなったら、なくしていくという考え方からいくと2030年で15%ぐら いまでと。減らすことになると。これまでは30%ぐらいの依存率がありました。この考え方が結構、議論されているわけなんですけれども、小沢さんはそう いった原発の圧縮ということに関しては決して反対ではない?」 小沢「圧縮というのは、僕はある期間を目途に、ドイツでは10年を目途に止めることにしましたよね。これが10年で日本の場合できるかどうか、僕は専門的な情報を持ってませんので、今断言はできませんけども、ひとつの大きな目途だと私も思ってます。 それで、今おっしゃった政府のあれは順次少しづつ廃棄していくんでしょうけども、じゃあ廃棄物どうするんですか?廃棄していく、廃棄していくと言いますけ ども。だからそういう問題もありますから、原子力をずっと比率は小さくするけれども継続していくというのは現実的に難しいんじゃないかと思います。 ですから、やっぱりドイツが一つの良い例ですので、10年がいいか15年がいいかは分かりませんが、やっぱり原子力はやめて新しいエネルギーに変えていくという方向じゃないかと私は思います」 島田「脱原発依存ということですね」 小沢「そうですね。今すぐは出来なくても、ちゃんと目途をつけてやるべきだと思います」 ***引用終わり*** 上の引用を受けて、以下にコメントしたい。、 小沢は、 「それで、今おっしゃった政府のあれは順次少しづつ廃棄していくんでしょうけども、じゃあ廃棄物どうするんですか?廃棄していく、廃棄していくと言いますけど も。だからそういう問題もありますから、原子力をずっと比率は小さくするけれども継続していくというのは現実的に難しいんじゃないかと思います。 ですから、やっぱりドイツが一つの良い例ですので、10年がいいか15年がいいかは分かりませんが、やっぱり原子力はやめて新しいエネルギーに変えていくという方向じゃないかと私は思います」 と 「原子力をずっと比率は小さくするけれども継続していくという」政府(原子力ムラ)の政策ではなく「やっぱりドイツが一つの良い例ですので、10年がいい か15年がいいかは分かりませんが、やっぱり原子力はやめて新しいエネルギーに変えていくという方向じゃないかと私は思います」と明白に原子力を止めるんだと言い切っている。 これは大きい。今の日本の指導的政治家でここまではっきりと原発廃止を明言している政治家はいない。野田も、前原も、岡田も、枝野も、仙谷も、谷垣も、石原も、石波も、山口も、渡辺も、誰ひとりこのような原発廃止を明言していない。これだけでも小沢は反原発に突出していることは明白だ。 つぎに、これが政治家の発言だということの意味を考えたい。 反原発はそれを主張することが大事なのではない、それを実現するという結果を出して初めて意味がある。それが政治だ。 小沢は「主張する政治家」ではなく「実現する政治家」だ。小沢は今後コアな支持者ばかりでなくより多くの多様な人々の支持を得ていかなければならない。また、政党や政治勢力間の政策協定や連携にも備えておかなければならない。それができなければ反原発であれなんであれ目指す政策を実現する権力を手にすることができないのだ。したがって政治家がその時点時点で発言する政策の中身と表現はそのような政治的リアリティーの中で慎重に考量されなければならない。 そんな政治のリアリティーの中で小沢が原発問題についてここまで明言したことの意義は大きい。私は小沢のリアリズム政治家としての才能を信用する人間だから、これこそが、彼が判断した現時点における原発廃止のための最大限の発現であるものと理解する。反原発 をしっかり目標としながら必要以上に敵を作らないで反原発そのものを早急に実現する。それが、小沢が「主張する政治家」ではなく「実現する政治家」である ことの証拠だ。 現に小沢は、 「僕は今度の大飯の原発、これも安全性について国民、住民の納得の得られるようなやり方をやってないという批判は正しいと思います。再開するにしてももっともっと今まで以上の慎重な安全についての検査を、準備をするべきだと。調査をすべきだと思っております」 と 明言している。これは大飯であれなんであれ「安全性について国民、住民の納得の得られるようなやり方」がない限り再稼動させないと言うことだ。つまり、「国民、住民の納得」がない限り今止まっている原発は動かさないということで、ドイツ並み10年を待たずにも原発廃止が結果として「実現」してしまうことがあり得るるということだ。これが政治のリアリズムということで、すべては結果がどうなるかだ。 その肝心の「安全性について国民、住民の納得の得られるようなやり方」が野田のようなペテンに成り下がるかどうかは、原子力ムラと官僚利権政府を抑えられるかどうかの問題で、この点においても小沢以外にそんなことをやれる政治家がいないことは明らかだ。そもそもそんな風に邪魔されるのがいやで官僚利権政府はインチキ検察やペテン審査会八百長裁判までやって小沢を抹殺しようとしたんだろう。幸いその小沢が生き残って、「安全性について国民、住民の納得の得られるようなやり方」がない限り再稼動させないと言っているのだ。これ以上確かなことは今の日本の政治状況においては有り得ない。 したがって、原発を廃止しようと思ったら小沢を支持しなければならない。 敵はそれが分かっているから、小沢だって即原発廃止じゃないから信用できないとか、このNHKの島田がひっかけてきた「脱原発依存」という言葉尻を捉えて実質的に違いはないとか批判して小沢の脱原発政策を貶めようとする。敵が仕掛けてくる言葉尻を捕らえた印象工作に幻惑されてはならない。小沢が何をやるかすべては小沢の言った言葉を虚心坦懐に読めば分かることだ。 と言うわけで、私は現時点における小沢の原発政策に大いに満足している。わたしは「主張する政治家」ではなく「実現する政治家」として小沢が現時点で取りうる最大限の表現で脱原発を語ったのだと信じる。 日本に原発廃止を「実現」するのは小沢だけだ。 デモにも行って選挙にも行こう。 選挙に勝って原子力ムラを打倒しよう。 |