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福島第一原発4号機の爆発について
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/555.html
投稿者 taked4700 日時 2012 年 7 月 12 日 12:59:21: 9XFNe/BiX575U
 

福島第一原発4号機の爆発について、多少、考えたことを書いておこうと思います。

まず、次の8枚の写真を基礎資料とします。

No.1
4号炉原子炉建屋の屋根にパネル状のものが一面に残っている写真http://photo.tepco.co.jp/library/110317/110316_1f_sora_2.jpg
*少なくとも4号炉の「火災」当初は4号炉の屋根は一面にパネル状のものが乗っている状態だった。これらのパネルは数日中に何らかの方法で除去された様子だ。東電のサイトにある写真。

No.2
4号炉の南側側面の写真(3号炉とは反対の方向からの写真)http://photo.tepco.co.jp/library/110316/110316_1f_chijou_1.jpg
*4号機の最上階のパネルが建物の内側に傾いていること。最上部から三階分はパネルが崩落しないで残っていること。上から4階目と5階目のパネルが2枚ずつ崩落していること。

No.3
3号機と4号機の海側からの写真http://media.oregonlive.com/oregonian/photo/2011/03/9434903-essay.jpg
*4号炉は最上部のパネルが6枚中真ん中の2枚残っているが3号炉は最上部から二階分がすべて崩落している。4号炉は最上部の下の階から三階分のパネルがすべて崩落している。

No.4
1号機から3号機までのタービン建屋を含んだ上空からの写真http://media.oregonlive.com/oregonian/photo/2011/03/9434904-essay.jpg
*1号炉や3号炉のタービン建屋の屋上に何らかの残骸が残っている。

No.5
3号機と4号機の陸側からの写真http://media.oregonlive.com/oregonian/photo/2011/03/9434902-essay.jpg
*4号炉の西側(陸側)の壁のパネルが6枚中3枚は残っていることや、北西の隅は上から4階分までパネルが崩落していること。そして、3号炉の場合は上から3階分までしか崩落していないこと。

No.6
4号炉側から1号炉までを南側から見た写真http://media.oregonlive.com/oregonian/photo/2011/03/-352eed96d4694c3c.jpg
*4号炉の屋根にパネル状のものがない。3号炉と4号炉の南側の壁を見ると4号炉の一番上部のパネルが一枚残っていることや4号炉のパネルの崩壊は最上部だけではなくその下の階のパネルが一枚崩落していることがわかる。1号炉は上から二階分のパネルが四方とも均一に崩落しているし、3号炉もほぼ同様に上から二階分が崩落している。更に、4号炉のタービン建屋の屋根には1号炉や3号炉のタービン建屋の屋根に残っているようなパネルなどの残骸がない。

No.7
1号炉から4号炉までをタービン建屋側(海側)から見た写真http://media.oregonlive.com/oregonian/photo/2011/03/9434898-essay.jpg
*3号炉は上からパネルが2枚分完全に剥がれ落ちているが、4号炉は上からパネルが3枚分完全に剥がれ落ちている。更に、1号炉から4号炉の中で4号炉の壁の崩落が最も酷いことが解る。

No.8
3号炉と4号炉を北側から見た写真http://photo.tepco.co.jp/library/110321/110321_1f_kokuen2.jpg
*3号炉と比べて4号炉の壁があまり壊れていないことが解る。3号炉は上から2階分がすべて崩落しているが、3号炉は北側の壁の上から三階分のパネルがすべて残っていることがわかる。

これらは2011年の3月中に撮影された写真です。それぞれの写真から観察できることを既に述べてありますが、それらを総合すると、4号炉は建物の上部で水素爆発があったとはとても思えません。まず、火災(爆発)当初は、No.1の写真で解るように4号炉の原子炉建屋の屋上にはパネル状のものが一面に残っていたのです。1号炉の様子を見れば解るように、こういったパネル状のものは水素爆発で吹き飛んでいるはずなので、4号炉の少なくとも最上階での爆発は通常の水素爆発ではないことがわかります。更に、1号炉や3号炉では最上部から二階分のパネルがほぼ四方均一にすべて崩落しているのに対し、4号炉は南北の壁、つまり、3号炉に面した壁やその反対側の壁の損傷があまり無く、東西の壁、つまり、海や陸に面した側の壁の損傷が激しく、しかも、最上部よりも中間の階の損傷が明らかに激しいことが観察できます。4号炉の屋上にパネル状のものが当初は残っていたことや中間階の損傷が激しいことを考え合わせると、4号炉の爆発が複数回あったと推測されます。しかし、全体として3号炉に比べると4号炉の損傷の具合はずっと軽微であるようにも見えます。3号炉であったとされるような核爆発は少なくとも4号炉では起こっていないのは確かです。

4号炉の原子炉建屋の最上部のパネルがある程度の残っていて、中間部のパネルがかなり崩落していることから、4号炉での爆発が建物の下部で起こったと考えるほうが自然です。

陸側に通路があるため、原子炉建屋への出入り口は普通陸側にあると思えます。そうであれば、原子炉建屋内部の通路も陸側から海側へという東西方向に主に配置されていたはずです。つまり、原子炉建屋全体が、東西方向(陸側から海側への方向)の壁が強く作られていて、南北方向の壁は通路などがあるため数自体が少なかったはずです。多分これが、南北の壁が余り損傷が激しくなく、東西の壁がかなり崩落したことの理由でしょう。

4号機は定期点検中でした。一部の主張によると、定期点検を早めに終わらせて発電を開始していたために爆発映像の隠蔽がされているということです。しかし、もし発電がされていたなら、格納容器の蓋は閉じられていなければいけません。事実は、蓋は開いていて、その写真も公開されているのですから、少なくとも発電をしていたということは違うでしょう。

3号機の爆発で、ある種の核爆発があったことはほぼ確実です。だからこそ、東電は総員撤退を言い出したはずですし、アメリカなどの外国勢が、自国民に日本からの出国を命じたはずです。更に、スピーディのデータが飯館村などの避難されていた方々に知らせれなかったのは、本格的な爆発が予測されていて、より広範囲の避難が必要、つまり、原発80キロ圏の避難などが必要とされていて、下手に移動すればよりひどい被曝をすることが予期されたからでしょう。そして、これらの大規模な被曝はほぼ全て4号機爆発を原因として考えられていたはずです。

地震後、津波が4号機側から侵入して来たということはほぼ確実でしょうから、4号機のディーゼル発電機が壊れたことも、地震当日には分かっていて、手当てをしようとしていたはずです。はっきりとは言えませんが、どうも、電源喪失はまず4号炉から始まったのではないでしょうか。4号機はプールに燃料が多量にあったため、プールの冷却がうまくいかなければ水素爆発することが多分一番最初に意識されたのだと思います。原子炉内部の水素発生なら、ベントで対処出来ますが、プールからの水素発生は停電時には対応のしようが無いからです。

多分、最初は、報道されたとおり、外部から電源をつなぐことに全力を傾けたのでしょう。しかし、うまくいかないので、1号機の爆発後は、4号機の建屋上部に水素ガスを大気中に逃すための通気口を開けることが検討されたはずです。

そして、1号機爆発の頃には、4号機のプールで水位の低下が始まっていたのではないかと思います。つまり、水による中性子線の遮蔽が出来なくなっていて、建屋最上部へは立ち入りが出来なくなったのではないでしょうか。このことは、福島第一原発の5号機や6号機の原子炉建屋の屋根に水素ガスを逃すための通気口が開けられたことからも解ります。

ともかく、4号炉で1号炉と同じような水素爆発が起こると、核燃料が比較にならないほど多量にあり、しかも、何らかの方法で建屋の屋根を吹き飛ばす方法が検討されたはずです。

そのために、何らかの方法で建屋の屋根を吹き飛ばす方法が検討されたはずです。そして、4号機の空になっていた原子炉の下部から発破をかけることで建屋の屋根を吹き飛ばすことが計画されたのでないかと思います。原子炉そのものを一つの大砲として機能させようと考えたわけです。上空からの写真で、プールだけではなく、原子炉からも、熱線が発生していたとされるものがあったのは、この発破に多分とても特殊な、高温を発生して鋼鉄を溶かすものが使われたことを示しているのだと思います。

そして、それが実行され、建屋上部が破壊され、そこから注水も出来ることが分かったので、その次に、隠蔽工作がされたのでしょう。No.1の写真に見られるように、原子炉建屋の屋上にパネル状のものが残っていることは、かなり垂直上向きの爆発力が弱かったことを表していると思います。つまり、最初は原子炉の底部を破壊することから発破がかけられていったということでしょう。そして、原子炉格納容器から爆発による風圧をかけることで屋根部分を吹き飛ばすことが試みられ、かなりうまく行ったのではないかと思います。ただそれはあまりにも1号炉や3号炉の様子とは異なってしまい、そのために、原子炉建屋の上部の壁を壊して通常の水素爆発であると言う偽装工作をしたはずです。

使用済み燃料プールは原子炉建屋の最上部から一段下の階の陸側にあるので、この部分をなんとか無事に残そうとしたはずですが、かなり痛んでいるのは不思議です。

4号炉爆発の当日の正午過ぎに福島第一原発上空の飛行禁止がされています。この飛行禁止は、4号炉原子炉建屋の屋上のパネル状のものを除去する工程を見せたくなかったと言うことのように思えますが、よくわかりません。ともかく、4号炉の屋根部分の骨格は比較的綺麗に残っていたわけで、パネル状のものを除去するために、大掛かりな爆発のようなことが行われたわけではないはずです。大掛かりな爆発であれば4号炉タービン建屋の屋上に吹き飛ばされた瓦礫が残っていなければいけませんし、それがないのですから、パネル状のものをどうやって除去したのか、一つのなぞです。ひょっとしたら、ある程度注水をした後、使用済み核燃料保管プールに水がたまり、中性子線の遮蔽がある程度出来たので人手でこれらのパネル状のものを除去したのかもしれません。

以上ですが、一応、事実を比較的矛盾無く説明しているはずです。

1号機爆発の時点で4号機プールの水位低下がどの程度進んでいたのかははっきりしません。ひょっとしたら、3号機爆発までは水位低下があまりなかった可能性もあると思います。

なお、上で使った写真の多くは次のサイトで見ることことが出来ます。
3月24日に無人機で撮影した写真の数々http://photos.oregonlive.com/photo-essay/2011/03/fukushima_dai-ichi_aerials.html


*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<1121>>TC:37782,BC:3211,PC:?、 Mc:?  

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コメント
 
01. 2012年7月12日 15:11:42 : U8rRzLq65s

日米の政府が抜かす安全とは?
  ↓

13:42 14:02 ww

12/07/11 13:42【米国】来年の夏、ホワイトハウスに導入発表。オスプレイをホワイトハウスで活用の予定。 安全性に自信
       ↓
12/07/11 14:02【米国】オスプレイが今度はノースカロライナで訓練中に機体に不具合、民間空港に緊急着陸。けが人はなし。

http://8254.teacup.com/iwakuni08/bbs

http://esashib.com/kenpo04.htm


02. 2012年7月12日 16:04:59 : pPJ5gJb78A
>一部の主張によると、定期点検を早めに終わらせて発電を開始していたために
>爆発映像の隠蔽がされているということです。

これは誤解で、発電をするために燃料をプールから移動中に地震が起きたということでしょう。
燃料が揺すられ制御棒がはずれるかして臨界が始まってしまい、
蓋を開けたままで発電中と同じような状態になり、屋根が吹き飛んだということです。

私はこの説が正しいと思っています。>>4号機の建屋上部に水素ガスを大気中に逃すための通気口を開けることが検討されたはずです。

自衛隊が1号機爆発前に空撮した赤外線映像では、2,3,4号機ともブローアウトパネルが開いています。
http://www.youtube.com/watch?v=sOy07KDHR1k

プローアウト・パネル解放なら水素爆発は有り得ませんから、工作員は、鉄板で温度が違うから黒く見えると
必死で苦しい言いわけをしています。鉄板焼きじゃあるまいし、そんなに温度が違うわけがありません。

地震の揺れで開放されたか、爆発防止のため手動で開けたのでしょう。
原子炉が制御不能になったら、水素が猛烈な勢いで発生するのはわかっていますから、
まず行なうのはブローアウト・パネルの開放です。

この後に撮影された衛星写真等では穴は開いていませんが、おそらく修正して塗りつぶしたのだと思います。

そもそも2号機のブローアウト・パネルはいつのまにか開いていたと記憶していますが、
いつ開いたのか、あるいは開けたのか、東電は明らかにしているのでしょうか?

いずれにせよ、3,4号機とも最上階であった爆発は水素爆発ではないでしょう。

もっとも4号機では一つ下の階でも爆発が起きており、ここではガスの逃げ場がありませんから、
これは水素爆発かも知れません。

公開された動画からすれば、4号機燃料プール内には異常はなく、燃料が下がった水面から
顔を出して溶融し、水素が発生することはなかったと思います。

もっともあの動画もでっち上げかも知れませんが。


03. 2012年7月12日 19:43:19 : 9oHr2ZAOwC
4号機建屋の損傷の程度は、投稿者 taked4700氏が指摘するとおりです。
爆破説は以前に主張された方がいました。同意はできません。
>>2氏の指摘する動画は重要な証拠だと考えます。
ブローアウトパネルが設置されているのは、主蒸気管の破断によって、建屋が損傷するのを防ぐためです。政府の文書が、それを説明しています。
http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/106.html#c1
津波の第一波が襲う直前に、原発から蒸気が出ているのが分かる動画です。
>2011/3/11 tsunami-impact-video tepco fukushima daiichi
http://www.youtube.com/watch?v=_jlONo6kj10

04. 2012年7月12日 20:02:44 : jKWyDUKc3Y
あーあ、聞き飽きた。
4号機ダボラはもういいよ。


・・・通どもは、禁断のレバ刺しなんか手作りしながら、冷やした最高の日本酒でいっぱいやってくれ。


「いや、4号機の謎は尽きないねぇ」
「水素爆発らしいけど、その水素もどこから来たのか」
「爆発映像もないしね」
「あっしらはあると言ってたよ」
「あいつは賢そうでも時々ヌケサクだから使えんのよ。引きこもりだしさ」
「最近4号機の傾きが大きくなったとかって」
「それも始めっから阿修羅のデマだし」
「・・・ま、阿修羅ってそんなところだよね」
「M先生があそこだけはやめとけって言ってたじゃん」
「投稿者の質が悪いよね」

「で、4号機だけどさー、倒壊倒壊、日本滅亡って週刊誌も騒いでたよね」
「これさ、最近の写真だけど、これどうやれば倒壊すんの?http://photo.tepco.co.jp/library/120711_01/120711_02.jpg
「・・・ベチャっと潰れるとか・・・かな」
「倒壊じゃねえだろ、それ」
「まー、でも潰れれば危ないよね」
「去年の4/11に原発直下に近いところでM7.0の地震起きてるんだよな」
「え?なにそれ、まじな話?」
「うん。しかも燃料プールの底の補強前に」
「え、じゃ逆に言えば今じゃM8クラスでも大丈夫ってことかな」
「知らんがなw・・・このレバ刺しうまいな」
「実はマンナンレバーだけどな」
「え?」

・・・
  
「プールに亀裂ができて水が抜ければ日本は終わりという話もよくあるよね」
「M7.0の直下地震でも亀裂入んなかったじゃん。もぐもぐ」
「もし入ったらさあ」
「その分水を足せばいいじゃん」
「足せなかったら?」
「水かけとくだけでもいいんだよ。あーもーめんどくせ」
「・・・・まあ、うまいな、マンナンレバーも」
「去年の事故後さー、小出は一躍ヒーローになったじゃん。彼が最初の頃盛んに言っていたこと覚えてる?」
「もう忘れた」
「彼は溶融燃料と水がある条件で接触した場合の水蒸気爆発のことを毎日毎日語っていたんだよ。」
「そうだっけか」
「で、実際水蒸気爆発って、あったか?」
「・・・なかったんじゃない?」
「そんなもんなんじゃねーの4号機問題も。小出だのガンダーセンだのが語ってるんだろう?それだけで眉唾だって」

「・・・う〜んやっぱり、本物のレバ刺しが美味い気がするな」


05. 2012年7月12日 23:03:05 : 9oHr2ZAOwC
ちょっとだけ相手するね。アンポンタン柿はうまいもんね〜
煮付けた目ヌケはオツだね。

>2012-05-27
〔世界の破局・4号機核燃プール〕ロイター電 細野原発相の「耐震、震度6強まで」発言 世界に報道 /3・11では隣の宮城県で「震度7」だったとの注記つきで!
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2012/05/post-59cb.html

>地震の概要 発生日時 4月11日17時16分
マグニチュード 7.0(暫定値)
場所および深さ 福島県浜通り(いわきの西南西、約30km付近)、深さ6km(暫定値)
【最大震度6弱】福島県中島村(ナカジマムラ)、古殿町(フルドノマチ)、いわき市(イワキシ)、茨城県鉾田市(ホコタシ)で震度6弱
http://www.jma.go.jp/jma/press/1104/11b/201104111820.html


06. 2012年7月12日 23:49:18 : VxC0UJZ8Iw
>>04
アハハァ、低脳。この梅毒野郎!アタマが腐っている、オマエは。

07. 2012年7月13日 12:33:15 : RVnrE5OvJQ
>>04

あんたは阿修羅を読まなくていいのよ。わかるかなあ。当然コメントも不要だよ。


08. taked4700 2012年7月13日 15:26:12 : 9XFNe/BiX575U : MJN0S49XSE
記事投稿者です。

コメントありがとうございました。

改定の記事を書きました。

福島第一原発4号機の爆発についての改訂版記事
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/578.html
投稿者 taked4700 日時 2012 年 7 月 13 日 15:23:21: 9XFNe/BiX575U

です。

自宅からはパソコンでインターネットアクセスをしないことにしたので、コメントを付けていただいたときにすぐ反応ができません。


09. taked4700 2012年7月17日 15:55:53 : 9XFNe/BiX575U : 7hk8azqYXw
記事投稿者です。
>>03 

03さん、ブローアウトパネルについて詳しく教えてくださり、ありがとうございました。

リンク先のコピーを念のためにこちらにはっておきたいと思います。


http://www.nsc.go.jp/shinsa/shidai/dai113bukai/dai113bukai_a/3/siryo4.pdf
ブローアウトパネルの設置目的について説明すること。 (吉村技術参与)
(回答)
1.設置目的
ブローアウトパネルは原子炉格納容器外における主蒸気管等の高エネルギー配
管破断時に開放し、圧力を逃がすことにより、主として建屋の内圧上昇による天
井・外壁等の破損を防止するために設置されるものである。
2.概要
ブローアウトパネルは、パネルが受ける圧力が所定の圧力に達すると開放し、圧
力を逃がす機能を有しており、主蒸気トンネル室、原子炉建屋・タービン建屋外壁
に設置される。主蒸気トンネル室にて主蒸気管が破断した場合、主蒸気トンネル室
内が所定の圧力に達すると同室に設置してあるブローアウトパネルが開放される
ことにより、蒸気が原子炉建屋・タービン建屋内に放出され、圧力が逃がされる。
また、原子炉建屋・タービン建屋内が所定の圧力に達すると各建屋外壁に設置され
たブローアウトパネルが開放されることにより、屋外に圧力が逃がされる。ブロー
アウトパネルの概要図(例)を図1 に示す。


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