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「日本文化」を原発事故の言い訳にするな−(社説/ブルームバーグ)
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/504.html
投稿者 墨染 日時 2012 年 7 月 10 日 10:27:30: EVQc6rJP..8E.
 

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M6VH6L6JIJUO01.html

7月9日(ブルームバーグ):日本人の基準からすれば、国会の東京電力・福島原子力発電所事故調査委員会が6日に提出した報告書は注目に値するものかもしれない。同委員会の調査は、日本では国政調査権の発動を要請する権限を持って行われた最初の独立調査だった。
641ページに及ぶ報告書は、タウンホールミーティングから世帯調査、1167人に対する合計900時間超もの聞き取り調査に基づき、独立機関が6カ月にわたり実施したかつてない調査の結果、まとめられた。
報告は2011年3月11日に発生した地震と津波と炉心溶融(メルトダウン)、そして約16万人もの人々を退去させ、一部地域を居住不可能にした事態を説明している。重要なのはこの大災害が自然の異常現象によるものではなく人災だと明言したことだ。

報告書は福島で起きた災害を「深刻な人災」としながらも、誰がミスを犯したのかを特定していない。
そのかわり、「根っから染みついた日本文化」こそが原因だと非難し、実質的に個人が責められないようにした。結論および提言の中には誰かを告発したり懲罰を加えることは盛り込まれていない。

それでも報告は進むべき道筋を定める助けとなる。報告で指摘された重要な点は、東電がこれまで断固としてその可能性を認めなかったものだが、津波が襲う前に地震によって一部の原子炉と安全装備が機能不全に陥った可能性があるというところだ。
また東電は、原子力安全・保安院によって求められていた地震対策を改善しておらず、保安院もそれを実施させていなかったことが分かった。
こうした中で日本政府が大飯原発を皮切りに幾つかの原発再稼働を決定したのは時期尚早だった。
大飯原発はストレステストこそ通ったものの、マグニチュード9規模の地震に耐えられると保証するものではない。1995年の阪神淡路大震災と福島規模の大地震発生の可能性を予想していた石橋克彦神戸大学名誉教授は、政府は再稼働した原発の脆弱(ぜいじゃく)性を過小評価していると警告している。

■安易な責任逃れ
ところで、報告書の記述が極めて不十分だったのは、多くの同意を得た点でもあるのだが、福島で起きた激変を根本的には文化的な災難だったと結論付けたところだ。
日本の「集団主義」のせいにしたり、はたまた「この事故の責任を負った者と同じ職務にほかの日本人が就いていたとしても、同じ結果だった可能性は十分ある」などと指摘しているのは責任逃れであるとともに陳腐な言い訳に過ぎない。

さらに、同委員会は日本人の「権威を疑問視したがらない態度」についても嘆いているが、多くの市民が福島原発の安全性に対する懸念を繰り返し表明してきた。彼らの警告は権力を持つ人々に排除されたのが実態だ。われわれとしては、今回の事故調査委員会の報告に盛り込まれた有益な所見や提言が排除されないことを望みたい。 
 

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コメント
 
01. 2012年7月10日 10:38:51 : SNQ5NZYb5k

蓄積して行った腐敗構造に対する記述も検証もない。

http://esashib.com/genpatumura02.htm
戦後60年、
独占を再編成しながら社会をボロボロにして来た悪徳の日本構造。

60年かけて築かれた「原発共同体」政・財・官・学の原発利権「鉄の結束」日本腐食構造


02. 2012年7月10日 12:04:57 : pVONYGjyvU
責任を逃れたいばかりに思いついた言い訳だろう。
最高権限を持つ国会の調査にしてからがこの程度の作文に終わっている。

同型炉を多数保有するアメリカへの配慮もあろうかと思うが、文化に原因を求め
国民全員の責任を問い、1億総懺悔の状態に持ち込めば、誰も責任を問えず、
誰も責任を問われずにすむ、という甘い考えの産物だ。

だいたいこの大災害の原因が「根っから染みついた日本文化」であるならば、
問題を解決しないまま原発の運転を再開するなどもっての他であり、
ひどい論理矛盾ではないか。
原発を稼働するならば今後千年かけて日本文化を完全に払拭した後にするがいい。



03. 2012年7月10日 14:00:57 : ShZ9P0okIY
皇紀2672年間の結末ともいえる。

04. 無段活用 2012年7月10日 14:15:28 : 2iUYbJALJ4TtU : pnFKtUyAeE
>報告書は福島で起きた災害を「深刻な人災」としながらも、誰がミスを犯したの
>かを特定していない。
>そのかわり、「根っから染みついた日本文化」こそが原因だと非難し、実質的に
>個人が責められないようにした。結論および提言の中には誰かを告発したり懲
>罰を加えることは盛り込まれていない。

緻密な分析をして欲しい。「調査」と「捜査」は違う。報告は「政府」と「保安院」と
「東電」が悪いとはっきり書いている。そこから先は検察の仕事だ。必要ならば、
特定の個人を逮捕して、起訴でも何でもすればいい。

報告の「まえがき」には、確かに、「日本文化」に根本の原因がある、という主旨
の記述がある。しかし、これは事故が発生する土壌となった社会的な背景を述
べているのであって、「日本文化が悪い」と言っているわけではない。それを「原
因」と書いたのは、単に筆者が他の言葉を思いつかなかったのだろう。

本当に文化に原因があるのなら、文化を変えなければならない。しかし、報告に
は、そのような提言はない。提言はあくまでも、「当事者はこれをしろ」と具体的
だ。

言葉尻を捕まえて、激しい言葉で斬りつければ、論評したつもりになれるようだ
が、記事を書くなら、もっとちゃんと読んで欲しいと思った。


05. 2012年7月10日 15:01:32 : FEC1zKK4NY
日本文化を原発事故の言い訳にできることが、日本文化だろう。

みんなでやれば行動の主従も責任もあいまいにできるという標語?があった。
「赤信号、みんなで渡ればこわくない」。


06. 2012年7月11日 07:08:37 : AX9RzbOfUg

>日本文化を原発事故の言い訳にできることが、日本文化だろう。

こういうのを、カレル・ヴァン・ウォルフレン曰く、トートロジーと言うそうだ。「日本人が変われないのは、日本人とはそういうものだからだ」というような物言いの事を指す。

トートロジーとは、日本語で同語反復という。つまり、同じ言葉の繰り返し。同じ意味の繰り返し。したがって、何も説明していない。

日本人であることや、日本文化を直接的かつ唯一の原因として日本の現象を説明し、ましてや肯定することなど到底できない。

このような論法、つまり、日本特殊論を言い訳に、物事の説明・正当化をする論法は、かねてより、日本の自称知識人のお家芸だったという。

いつまで、責任の所在を曖昧にしておく日本文化?を続けていくつもりなのだろうか?


07. 2012年7月11日 09:10:11 : Gd7Eun4XxY
つまり日本人は文化的側面から原発を安全に稼動させる能力が無いわけだから、
すべての原発を即廃炉にしないかぎり事故は回避出来ないってこと?

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