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原子力規制委員会 メンバー選定ガイドライン発表「国がやると決めてる以上、誰がなっても同じ。結局は引きずられる」小出裕章7/4(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65813585.html#
2012年07月05日03:21 ざまあみやがれい!
2012年7月4日(水)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。
原子力規制委員会の委員・委員長の選定のガイドラインについて言及しています。
▼20120704 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
=====
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんです。小出さんこんばんは」
小出「こんばんは」
水野「よろしくお願いします」
小出「よろしくお願いします」
水野「そして東京には近藤さんです」
近藤「いやっ、こんばんはー」
小出「はい。近藤さん、こんばんは」
近藤「よろしく〜どうも〜」
小出「よろしくお願いします」
水野「え…まずですね」
小出「はい」
水野「原子力の安全規制を司る、原子力規制委員会のメンバーを誰にするか。というガイドラインが明らかになって来ました。」
小出「はい」
水野「委員長と委員4人、あわせて5人を選ぶ基準なんですが。え…簡単に申し上げますと。この、委員、委員長に就任する前の3年間にわたって調べられるんですね。え…原子力事業者や関連団体の役員従業員だった人はダメ。まあいったら電力会社や原子炉メーカーに勤めてたり、なんか役員だった人はダメってことですね。それから、え…同じ原子力事業者から、一定額以上の報酬を受け取った人もダメ。でこの、一定額ってなんぼやねんと言うと、だいたい、年間50万円程度、が考えられているそうです。ですからまあ、講演料とか原稿を書いたお金とか、コンサルタントの委託料などコレも全部、まああの、この報酬の中に考えられるという、ことです。で、こうした人たちを除いて、選びますという基準が出てきたんですが。小出先生」
小出「はい。」
水野「あたしなんかは、逆に言うとこれまで、こんな人でもよかったんや…」
小出「ふふっ(苦笑)」
水野「原子炉メーカーに勤めてる人でもよかったんや…っていうことにびっくりしたんですが」
小出「はい。」
水野「実態は…どんなもん(笑)だったんですか」
小出「これまでは水野さんおっしゃったとおりです…はい。電力会社の社員が、」
水野「はあ」
小出「え…大学に例えば移ったりして。」
水野「ほぅ」
小出「それが委員になったりするというのはもう山ほどあります」
水野「え…じゃあ私たちは今大学の先生だと思えば、」
小出「はい」
水野「研究者だと、思ってしまうわけですよ」
小出「はい。はい」
水野「しかしながらその何年か前まで、電力会社の、社員だった人、が、いはるんですね」
小出「そうです(苦笑)」
水野「はあーっ?…びっくりしますわ…。そんなのも今までOKだったと。」
小出「はい」
水野「で、あの…細野環境大臣はですね。ま、ある程度以上の有識者の方だったら、講演で年50万円ということもありうる話なので、これは相当厳しい基準ですよと、おっしゃっているんですが」
小出「はい」
水野「小出さんからご覧になると、この条件で、原子力村からの完全な決別というのはできるのかどうか、十分な条件だと思われますか」
小出「もちろん出来ません」
水野「もちろんでき、ない?」
小出「はい」
水野「どういうところでしょう、それは」
小出「え…原子力ムラというのは、」
水野「はい」
小出「大変その…広い組織、なのです。それで…まあ、多分原子力学会という学会だけでも6000人とか8000人位いると思い、ます。でまあその中には、ま、猛烈な推進の人からですね、まあ電力会社の社員、も含めて、いるわけ…ですけれども」
水野「はい」
小出「まあそうではないという人もまあ山ほどいるわけ…で。人選をすることぐらいは容易なことです。」
水野「…あ、そうですか」
小出「はい」
水野「あのぅ、新聞を見てますと、人選できるのだろうか、あまりに厳しい基準で、前途多難だ、なんていう文字が踊っているんですが。それは甘い見方なんですね?」
小出「要するに、日本という国が、原子力を進めるということを決めたわけ、ですね。それで…先日原子力委員会…のその…えーと設置法でしたかね、なんかも書き換えられましたけれども。その中には新たに我が国の安全保障などという言葉をいきなり滑りこませたりして、きたわけですね。で、そうやりながら原子力を進めるという、ことを日本の国が謳っているわけですから、それに沿うような人をただ選べばいいというだけのことであって。え…人材など山ほどいるのです」
水野「あっ、いるんですか」
小出「はい」
水野「つまり、原子力…開発…を、まあ原発を、続けていくという、なか、の、お仲間から、選ぶっちゅう話に変わりはないってことですね」
小出「そうです」
水野「つまり小出先生に声はかからないであろうってことですかぁ」
小出「(笑)もちろんかかりません」
水野「ふははははっはは。もちろんかからないんですか」
小出「はい。」
水野「はぁ、もし小出先生が引き受けるとしたら、どうしはりますの?」
小出「え…まず、先ほどの、我が国の安全保障……のためとかですね、そういう文言を削除していただけなければ私は嫌ですし。え…何よりも原子力基本法、の、え…原子力を推進すると書いてあるわけですね、基本法に」
水野「はい」
小出「私はですから、まずそれをなくしてもらわないと、私はやりません。」
水野「はあ…そうか」
小出「はい」
水野「もう大元のところで、小出さんは引き受けることができないとおっしゃるわけですねぇ」
小出「ようするに国がやると決めてる以上は、誰がなっても同じなのです。結局は引きずられることになります。」
水野「はあ…いや、私はあのー…素人で、想像ですけどね。これ今回、あの、50万円という年間の一定の額が示されてますが。これハッキリしたお金じゃない形でいろいろ便宜を図るというような、ことも原子力ムラにはあるんじゃないかと思うんですよ…」
小出「もちろんそれもあるでしょうし。」
水野「ええ」
小出「これまで…たまたま50万円を貰わなかったという人だって、山ほどいる、のですね。ですからそういう人をただただ指名すれば、いいわけですから。え…人選が難しいということは無いと思います」
水野「近藤さんいかがですか」
近藤「これ…は、先生、あの」
小出「はい」
近藤「人選が、まあ、んー、なんとでも選びようがあるっちゅうことになりますとね」
小出「はい」
近藤「んー、その段階で、あの…やっぱり、クレームを付けるっていう、作業は、マスコミの側に、委ねられてきますよね」
小出「そうですね、マスコミの方にしっかりして欲しいと私は願います」
近藤「ですよね」
小出「はい」
近藤「でそうすると、んー、何をしなきゃいいんですかね(苦笑)。その、やっぱり経歴的なことですか」
小出「まあ」
近藤「そりゃ経歴は明らかになりますよね、すぐに」
小出「はい。もちろんなりますね」
近藤「んー」
小出「えー、ただ、これまでどれだけ、原子力推進に加担してきたとか、そういうことはもちろんマスコミの人に調べていただきたいと思いますが。ただ私は今聞いていただいたように、どんな人がなったとしても、国がやるという基本方針を決めている以上は、」
近藤「以上は」
小出「結局はそれに引きずられるだけだと思います」
近藤「ということだよね」
小出「はい」
近藤「だから、それを認め…『はい』って引き受けた人っちゅうのはそれを認めてるっちゅうことが前提になるよね」
小出「あぁ、もう、もちろんです(笑)。それを、あの、認めない限りは委員になれないはずですし」
近藤「なれないわけですから」
小出「みんな、ですからそれを認めた上で委員になってしまうのであれば」
水野「うん」
小出「結局はやはり原子力を推進することに加担することになります」
近藤「そうだよなあ。そこんところだから、中立もクソもないよねぇ」
小出「はい(笑)。と思います。」
近藤「んー」
水野「うん…。」
近藤「なるほど…」
水野「それでは、もう1つ、福島第一原発4号機のプールについて伺いたいと思います。」
小出「はい」
水野「え…この4号機プールの冷却装置が、6月30日の朝、自動停止しました。」
小出「はい」
水野「原因はまだ明らかになっておりません」
小出「はい」
水野「ま、何らかの理由で故障したってことですよね」
小出「はい」
水野「で、今度、その時に、必要なのは予備として、設置されている別の系統の冷却装置なんですが。この冷やす装置も起動、しませんでした。できませんでした。」
小出「はい」
4号機 使用済み核燃料プール・冷却装置が故障「1週間出来なければ多分水は100度を超え、沸騰するような状態」小出裕章7/4(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65813587.html
水野「それでは、もう1つ、福島第一原発4号機のプールについて伺いたいと思います。」
小出「はい」
水野「え…この4号機プールの冷却装置が、6月30日の朝、自動停止しました。」
小出「はい」
水野「原因はまだ明らかになっておりません」
小出「はい」
水野「ま、何らかの理由で故障したってことですよね」
小出「はい」
水野「で、今度、その時に、必要なのは予備として、設置されている別の系統の冷却装置なんですが。この冷やす装置も起動、しませんでした。できませんでした。」
小出「はい」
水野「またこの原因も、わからない」
小出「はい」
水野「のです。えーそして7月1日、まあ応急的な復旧作業が行われて、冷却を再開したと東電、発表いたしました。で、気になるのはですね、温度です。水温が変化しました。え…この冷却装置が、停止したときは、33.3度だったんですって」
小出「はい」
水野「それがですね、翌日7月1日の午後に冷却再開した時の水温は、10度ほど上がって42.9度。こんな状況なんですけど。これ、もしもですよ、冷却が再開できてなかったらどうなるんですか」
小出「どんどん温度があがります。」
水野「となるとどうなるんですか」
小出「え…もし100度を超えてしまいますと、」
水野「はい」
小出「水は蒸発していってしまいますので、プールの水の量が減っていくということになると思います」
水野「そうすると、その、中に眠っている、燃料、核燃料、使用済み核燃料は……溶け出すわけですよね」
小出「はい。ええっとまあ、プールの深さが10数メートルありますので、そこまで水がどんどん蒸発してなくなるまでにはまた時間がかかると思います。」
水野「はい。これ…私たちはじゃあ、まあまあ、あの、次の日に、ちゃんと冷却再開されたんだから、安心だわと思っていいんですか」
小出「ええっと、まず冷却をしなければいけないわけですから。ええ……ポンプが回らなかった原因を突き止めて、きちっとまた回るようにするということをやらなければいけなかったわけで。まあ、1日の間にできたから、良かったということですね。それが1週間出来なければ多分水はもう、100度を超えて沸騰するような状態になったはずだと思います」
水野「はぁ、1週間という、それぐらいの単位なんですね」
小出「要するに1日で約10度上がってる、んですね。」
水野「ん〜ん、はい」
小出「それでもう40度になってるわけですから。あと5,6日経てばもう100度になってしまうということです」
水野「はあー。これ4号機のプールでは6月4日から6日にかけても、循環水ポンプの故障で冷却が停止、したと」
小出「はい」
水野「そのとき水温が42度まで上がったという事実も、あったばっかりなんですけど」
小出「はい」
水野「これ私たちはどう受け止めたらいいんですか」
小出「まあ…冷却するということは1番大切なことなわけですから。そこにふげ…不具合が生じないように東京電力が本当はちゃんともっと、ちゃんとやっておかなければいけないのだと私は思いますが。え…まあ猛烈な被曝環境…なわけですし。作業員の方々は被曝しながら作業してるわけですから。まあ、こんなことはあると覚悟するしかないと思います。」
水野「だけど4号機のプールはもう、プール自体がですね地震で相当傷んでいると。」
小出「はい」
水野「で、その中にはたくさん核燃料が入っているっておっしゃいましたよね、たしか」
小出「そうです。はい」
水野「これ、セシウムの量で言うと広島原爆の何発分とおっしゃいましたか」
小出「え、5000発分だと思います」
水野「はあ…広島原爆の5000発分のセシウムの量が、中にある」
小出「はい」
水野「だけどこれ、地震でなくとも、こうやって冷却装置が、傷むっていう恐れって、あるんですね? 平時でも」
小出「まあ、あったんですね。ただ、それが、え…1日ぐらいで直るということ…今回はまぁ直ったわけですし。そういう範囲でとどまっているならば大丈夫ということですね」
水野「…はい。でもこれが、ゆったら全国の原子炉、にあるわけですよね、プールって」
小出「そうです」
水野「…はい。どうもありがとうございます」
小出「はい。ありがとうございました」
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんに伺いました」
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