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淡水生物のセシウム高濃度傾向
動画 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120703/k10013282811000.html
7月3日 4時6分 NHK
福島県の川や海に生息する水生生物に含まれる放射性セシウムの調査結果がまとまり、川や湖の淡水に生息する生き物のほうが、海の生き物よりも濃度が高くなる傾向がみられました。
環境省は、「淡水では今後も生き物にセシウムが残る可能性もあり、推移を注視したい」としています。
この調査は、福島県の川や湖の淡水と海の8つの地点の水生生物を対象に、環境省が去年12月からことし2月にかけて行いました。このうち魚を比べると、海で放射性セシウムの濃度が最も高かったのは、いわき市沖で採れた「ババガレイ」と「スズキ」で、いずれも1キロ当たり260ベクレルだったのに対し、淡水では飯舘村から南相馬市に流れる真野川で採れたハゼの仲間の「シマヨシノボリ」が最も高く1キロ当たり2600ベクレルに上り、淡水の魚のほうが海の魚よりも全般的に高い傾向がみられました。
また、淡水では魚の餌になる「カワゲラ」などの水生昆虫も1キロ当たり330ベクレルから670ベクレルとなりました。
環境省は「海の生き物は、摂取する塩分と一緒にセシウムが早く排出されると考えられる。淡水の環境では今後も生物にセシウムが残る可能性もあり、推移を注視したい」と話しています。
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