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東京新聞 平成24年6月25日 朝刊
格納容器真上が汚染突出 福島第一2号機[東京新聞]
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東京新聞 平成24年6月25日 朝刊 :横浜ママパパの放射線だより
建屋は大破しなかったのに、福島第一原発2号機は最も多くの放射性物質を大気中にまき散らしたとされる。これまでに公表された建屋内の放射線量の値を、本紙が独自に立体図に色分けして描いたところ、核燃料が溶け落ちた地下部分より、最上階の値がぐんと高かった。事故直後、格納容器上部のふたの継ぎ目などから、高濃度の汚染蒸気が外に漏れ出たとみられる。(志村彰大)
蒸気漏出 ふた継ぎ目から
東京電力の推定では、福島第一から放出された放射性物質の総量は計90万テラベクレル(テラは1兆)で、その4割までを2号機が占めている。
昨年10月以降、東電は3回、建屋内の線量をロボットを使って調査した。本紙はそのデータを線量の高さで色分けし、立体図に落とした。すると、目立って汚染されているのは5階の格納容器の真上周辺で、最大で毎時880ミリシーベルトを計測。高濃度汚染水たがまる建屋地下では、最高でも160ミリシーベルト。ほかの階の床面はおおむね50ミリシーベルト以内におさまった。
格納容器の真上は、厚さ2メートルもあるコンクリートでふさいであるが、点検などの際に外せるように板を積み重ねたような構造になっている。直行する放射線は防ぐが、密閉する形にはなっていない。
2号機では昨年3月14日夜から格納容器内の圧力が急上昇し、敷地内や5キロ離れたオフサイトセンター(OFC)のモニタリングポストで放射線量が急上昇している。
格納容器と上部のふたの継ぎ目は樹脂製で、何時間も高温高圧にさらされて損傷し、そこから汚染された蒸気が噴き出し、コンクリート板のすき間から外部に出たとみられる。
エネルギー総合工学研究所の内藤正則部長は「2号機は、格納容器の圧力上昇とともに放射性物質が外に漏れ始め、15日の衝撃音で一気に漏れたはず」と話す。5階の高線量は、漏れた放射性物質がすき間に蓄積したものだという。
ただ、内藤氏は「建屋上部から大量に放出されたのは間違いないが、下部からの方が多いはずだ」と指摘。地下の線量が比較的低かったのは、汚染水を浄化して冷却水に再利用するうちに濃度が低下した影響だという。
廃炉のためには、冷却水が漏れているとみられる格納容器下部のある地下の状況を正確に知る必要がある。その本格的な調査はこれからだ。
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