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正確を期すため、細かな数字ですが、「ひなん者お話の会」に問い合わせしていたためアップするのが遅れました。申し訳ありません。 以下、「ひなん者お話の会」のブログより、転載、また読み易くするため、一部修正させていただきました。
一体、そもそも石巻市には肝心の北九州市に回すがれきはあるのだろうか?現在北九州では、なんとも不可解な状況が持ち上がっています。
そもそも石巻市のがれきは、現地処理の行方が、もうすでに決まっていること。
もし行方が決まっているがれきを北九州市に持ってきたとき、もし以下のことが事実だとすると、現地処理を決めている契約に対して、当然違反となるだけでなく、がれきの処理費の2重払いになります。(がれき処理費は当然、税金ですよ)
1)宮城県&石巻の状況
石巻市のがれきは、すでに宮城県によって県内処理の入札にかけられ、鹿島JVによって落札されている。鹿島JVに処理を依頼しているがれきの総量は、685,4万トンでその内訳は、以下の通り。
石巻市(581万トン) 、東松山市(83、5万トン)、女川町(20、9万トン)
(計685,4万トン)
すでにこれは、鹿島JVが、1923億6000万円で落札している。
一方、がれきの総量の見直しによって
石巻市は、 616、3万トンから445,8万トンに
東松島市は、165,7万トンから83,8万トンに
女川町は、 44,4万トンから28,6万トンに
(計558.2万トン)それぞれ下方修正された。
石巻市のがれきの総量が、445,8万トンになったが、鹿島JVに依頼していたのは、581万トンであり、135.2トン足りない
また3市町村のがれきの総量を合わせても、計558.2万トンでしかなく、鹿島JVと契約した処理量685,4万トンに127.2万トン足りない。
この総量見直し資料が作成された時点で、宮城県が、鹿島JVとの契約を考えれば、石巻のがれきや女川、東松島市を加えた3市のがれきは、鹿島JVによる処理だけでも足りなくなる。したがって、この時点で宮城県は、鹿島JVとの契約を処理量と契約金の下方修正を行う必要があった。そうしなければ、鹿島JVは、契約通りのがれきの処理をしないで、契約金を得ることになる。(しかし6月19日現在、宮城県は契約変更を行っていない。)
2)宮城県の発表の中から抜け落ちている鹿島JVとの契約
がれきの総量の見直しを受けて、宮城県は石巻ブロックの県受託処理分の見直し前と後の数量が、
見直し前685万トン → 見直し後312万トン と記載されている。
そしてこの見直し後の数値を基準にして、
「県受託量」−(「県内処理」+「県内拡大分」)=「広域処理量」
の計算式で広域処理量が算出されている。
石巻ブロックは、再生利用12万トン、焼却処理28万トン、埋め立て処分33万トン、
合計74万トンと広域処理量が、記載されている。
しかし見直し前、宮城県は県が受託した685万トンを、そっくりそのまま鹿島JVに委託し、昨年の9月16日には、契約締結していたが、この点は、この報告書にはなんら触れられていない。見直し前の685万トンですら、他の都道府県の広域化に頼ることなく、プロポーサル審査で、鹿島JVに委託していた。ところが、この報告書では、石巻ブロックのがれきから突然、広域処理するがれきが74万トンも作り出されるのである。これは一方で鹿島JVが処理予定している分を、他方で広域に回す分として2重カウントする状態になっている。
3)北九州の資料による石巻市のがれき
北九州市の資料は、この宮城県の資料に基づき作成されている。そのため、この資料でも石巻のがれきは、鹿島JVに委託されている点がまったく抜け落ちています。
北九州市では「2石巻市の災害廃棄物の処理の状況」として
災害廃棄物の量「推計616万トン」と記載し、
石巻ブロックで広域処理が必要な量は、294万トンと記載されている。
ここでも616万トンの大半(580万トン)は、鹿島JVが落札している点の記載がなく、広域化するという294万トンは、2重カウントされている。
またその後6月に発行した北九州市のパンフレットによれば、石巻市の312万トンを宮城県が処理を受託し、そのうち73万トンを広域処理に回そうとし、
さらにそのうち28万トンが、可燃物であり、この28万トンが北九州の処理の検討対象になるとしている。このパンフレットは、見直し後に作られたものであるが、宮城県の作成資料をそのまま点検なく作成し、すでに鹿島JVに処理委託しているがれきを北九州に運ぶ計画にしている。
4)結論として、宮城県では、がれき量を大幅に下方修正しているため、鹿島JVとの契約を前提としても、鹿島JVが処理できる量は、下方修正される。そのため、契約変更が不可避である。そうしないと鹿島JVにそのまま予定の契約金1923億6000万円を支払うことになる。ところが、今回は鹿島JVに委託していたがれきを二重にカウントして、その分を北九州他に持ってこようとしていたことが分かった。
鹿島JVは、契約処理量に満たない分は、処理することなく契約金が入ることになり、逆に県や国はその分およそ数百億円を損失するだけでなく、北九州他の自治体に運ぶ分の処理費も2重に使われることになります。
そしてまた、この壮大な税金の無駄使いを、北九州のマスコミは知っているにもかかわらず、市民には一切知らさない、という事実があります。(上記内容は避難者お話会の発表内容ですが、自分はそのTV放送を見てましたが、肝心の北九州にもってくる瓦礫が存在しない、ということは一切報道されませんでした)
なお、現在、、「ひなん者お話の会」のブログでは、以下のように、
宮城県議会は「広域処理は不必要な状況だ。広域処理をやめ、県内で処理すべきだ」と踏み出しました。これで北九州市の「石巻を助ける」は完全に根拠を失うことになります。当の宮城県自身が「広域処理は不必要・やめるべき」というのですから。
今、広域処理を熱望しているのは宮城県村井知事と北橋市長だけ、ということです。宮城県村井知事と北九州市北橋市長&北九州市全市会議員、あと福岡県小川知事も、皆役者だねぇ!
でも北橋市長、今、本当のことをばらされて、多分焦ってるんだろうな。夜も眠れなかったりして…
以下、今回の記事、引用元、「ひなん者お話の会」のブログ
http://www22.tok2.com/home/clionet/
には【6/21前編、後編】北九州市民告発「石巻市・がれきの広域処理は税の二重投資」 として、動画がアップされてます。
また、前回、「北九州市の、瓦礫受け入れ、及び焼却の現状(1)」では、皆様から、沢山のコメント、ご意見、アドバイスをいただき、本当にありがとうございました。
大変参考になりました。
今後、自分達、瓦礫受け入れ&焼却反対派の活動に必ず生かしていく所存です。
また今回もいろんなアドバイス、ご意見を皆様から承り、今後の自分達の活動に生かして行きたいと思います。
どうか忌憚ないコメント、ご意見、アドバイス等、宜しくお願いします。
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