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http://sankei.jp.msn.com/region/news/120621/gnm12062102060004-n1.htm
2012.6.21 02:06
桐生市の庭山由紀(にわやま・ゆき)市議(43)=無所属、2期目=が5月下旬、インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」に市内の献血活動について「放射能汚染地域に住む人の血って、ほしいですか」などと投稿した問題で、市議会(定数22)は20日の本会議で、庭山氏の「除名」を求める懲罰動議を可決した。庭山氏は同日、地方自治法の規定により失職した。(伊藤徳裕)
◇
本会議では、懲罰特別委員会の審議報告後、庭山氏が「謝罪します。議会と市役所が、自分たちのお金や立場よりも正義や市民の安全を目指すはずだと買いかぶっていました。すいませんでした」などと動議を提出した議会と、市への皮肉ともとれる弁明を行い、深く一礼した。
弁明後の討論では、動議賛成派の議員が「(これまでの言動は)訂正・謝罪すれば済むというものではなく、公人である市議会議員として全くふさわしくないと判断せざるを得ない」などと厳しい口調で庭山氏を批判した。
採決では、庭山氏を含む2人が退席。記名投票の結果、賛成18票で可決に必要な最低ラインの15を上回ったため動議は可決、庭山氏は失職した。
一方、傍聴席は立ち見が出るほどの市民で埋まり、この問題への関心の高さをうかがわせた。
桐生市黒保根町の農家で作る「黒保根やまびこ会」の小林茂樹会長(72)は「議員辞職の要望書を提出していたので、このような結果になり議員らに感謝している。ただ、これで風評被害が収まるわけではないのでまだ不安だ」と話した。
庭山氏は失職が決まった本会議終了後、コメントを求める報道陣に対し、逆に持参したビデオカメラを向けるなど、異例の行動を取った。その後、ブログに「感謝と決意」と題した文章を投稿。
「私と桐生市議会議員の皆様と根本的な違いは、放射能がいかにキケンであるかという認識の違いです」との見解を示したうえで、「このような不正義と戦い続けることが役目と信じています。私は、私たちが愛してやまない子供達のために自らを捧げ、戦い続けます」と結んだ。
除名処分に納得していない姿勢を改めて鮮明にした庭山氏だが、議会を翻弄した特異な言動は最後まで変わらずじまいだった。
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