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【東電事故調】抜本的見直し触れず ベント、プール…問題棚上げ 福島第1原発事故
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120620/dst12062022260035-n1.htm
2012.6.20 22:25 産経新聞
東京電力が20日公表した社内事故調査委員会の最終報告には、事故を踏まえた52項目の安全対策が盛り込まれた。しかし、その内容はこれまでに指摘されてきたものがほとんどで、抜本的な施設の見直しや建設的な提言はみられなかった。
実際に事故を起こした福島第1原発事故の原因究明と安全対策の見直しは、再稼働を目指す他の原発の参考になるものだ。事故検証が不十分で安全性に不安が残るままでは、国民の理解は到底得られず、再稼働へも影響を及ぼしかねない。
東電の報告書では、今回の事故の教訓として、高圧で原子炉に注水できる装置を整備しておくことや、建屋の水密化、電源車や消防車の配備などの対策が例示された。
東電は「実際に作業に当たった作業員の経験から導き出した対策」と強調するが、そのほとんどはこれまでに経済産業省原子力安全・保安院が指摘し、各電力会社に対策を指示してきたものだ。
今回の事故では、原子炉の構造的な欠陥を指摘する声も多い。
原子炉内部の放射性物質を含む蒸気を外部に逃す「ベント(排気)」について、北海道大の奈良林直教授(原子炉工学)は福島第1原発のベントを「自爆ベントだった可能性がある」と指摘している。ベントの配管が原子炉建屋の換気口につながっており、ベントした蒸気が換気口を通じて建屋内に逆流する可能性があるためだ。他原発でも同様の構造になっている可能性があり、奈良林教授は「全施設で早急に見直す必要がある」と話している。
これまで、それほど危険視されてこなかった燃料貯蔵プールの危険性が表面化したのもこの事故の大きな教訓だった。だが、報告書でプールのあり方に関する記述は特段なかった。
福島第1原発のプールは原子炉建屋の5階に設置されている。4号機では水素爆発で、プールの下の階で側壁に巨大な穴があいたが、かろうじて建屋の倒壊は免れた。もし、建屋が倒壊していればプールも崩れ、燃料を冷やすことができなくなっていた。
保安院によると、福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)では、プールは高い位置に設置されているという。保安院の担当者は「プールの位置など、今後検証が必要なテーマはまだたくさんある」と話している。
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