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先月、石川県志賀原発、そして鹿児島県川内原発の運転差し止めを求め、
周辺住民を中心とした原告が国と電力会社を相手取り提訴した。
志賀原発運転差し止め求め提訴 2012年5月29日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012052902000236.html
川内原発運転差し止め求め提訴 2012年5月30日 毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20120531k0000m040029000c.html
この件で思い出したのが、両原発で行なわれたボーリング・コアのすり替え事件である。
広瀬隆さんの「柩の列島」より引用させていただく。
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九州と能登半島では、厳格な地質調査に必要なボーリングのコアが、
原子炉を建設する敷地に捨てられていたことが、内部告発によって発覚した。
それは、誰かが実物のサンプルをほかの偽サンプルと差し替えて
”安全な地層”としたことの証左であり、鹿児島県の川内原発と石川県の志賀原発が
こうして建設され、運転されているのである。
事実、川内原発では、地盤がボロボロで、掘っても掘っても、硬い部分と、
柔らかい部分が交互に出てきた。これではまずいというので、あらかじめ番号ナシの
ボーリングをおこなっておき、それを「貯金」としてとっておく。
そして、柔らかい部分が出てくると、貯金のうちから硬い部分と差し替えるのである。
九州電力は、「そんなことができるはずがない」と反論したが、現地の作業者が、
国会に参考人として呼ばれ、「俺がやった」と証言したのである。
九州電力は答えられず、ついにそれを認めた。では、その後、どうなったか。
「差し替えはしましたが、測定結果には違いがない」と主張して、原発が建設されたのである。
コアを差し替えて、同じであるはずがない。ところが科学技術庁が、軽く警告を出して、
それで終わってしまったのである。おそるべき科学技術の世界だ。
====引用ここまで==============================================
電力会社と政府がグルになってこういうデタラメ、不正を公然とやっているのである。
怒りを通り越してあきれるばかり、開いた口がふさがらない。
両原発でたまたま見つかっただけであり、このような不正、インチキは
どの原発でも日常茶飯事だろう。
原発は堅固で安定した地盤を選んで建設されると思ったらとんでもないまちがいだ。
原発誘致を持ちかければどこでも猛烈な反対にあう。
受け入れてくれる市町村はごくわずかである。立地に選択肢がいくつもあるわけではない。
地盤が弱かろうと、近くに活断層が走っていようと、建てられるところに建ててしまう。
そして御用学者を動員して不正を行ない、地盤は堅固で、危険な断層はないことにしてしまう。
こうして全国五十数基の原発は建設されたのだ。
こんないい加減なことをやっているのだから、ちょっと大きな地震が来れば、
冷却材喪失、燃料溶融、爆発するのはあたりまえだ。大事故が起きないほうが不思議だ。
過去の地質・地層調査がデタラメなのだから、全原発について公正な専門家により再調査を行ない、
問題があれば即、廃炉にすべきである。
まともに調査すれば全原発が不合格になるだろう。
====== 参考試料 (いずれも広瀬隆氏編著) =======
「柩の列島」(光文社)
「能登原発はやっぱり危ない」(JICC出版社)
「北陸が日本地図から消える日」(JICC出版社)
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