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原発ゼロの電力受給・夏限定の再稼動についての分析 小出裕章6/15(1)(吉田照美ソコダイジナトコ)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65810856.html
2012年06月16日22:38 ざまあみやがれい!
2012年6月15日(金)、小出裕章氏が、文化放送「たね蒔きジャーナル」に出演。大飯原発の再稼動に関して、日本全体の電力需給問題について触れ、橋下徹大阪市長ら関西広域連合の唱える夏限定の再稼動についても言及しています。
▼20120615 週刊エンター『原発のウソそして本当の話 第6弾』 小出裕章
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吉田「えー生電話でございまして早速お呼び出ししたいと思います。え…小出先生、おはようございまーす」
唐橋「おはようございます」
小出「おはようございます」
吉田「お忙しいところ恐れ入ります。今日も宜しくお願いいたします」
小出「いいえ、こちらこそよろしくお願いします」
吉田「小出先生、ちなみに今日はどんなご予定でいらっしゃるんですか。簡単に言っていただくと」
小出「え…毎週金曜日の日は」
吉田「ええ」
小出「私は原子炉実験所の中の放射能のゴミを管理する部署に属しているのですが」
吉田「ええ、ええ」
小出「その部署の部会という集まりが、あります」
吉田「はーそうですか」
小出「それから放射線測定器のお守りをしたりするという仕事もありますし。え…今日は午前中1点、え…取材の約束を、入れてしまっています」
吉田「分かりました。」
小出「はい」
吉田「そんなさなか、僕らのほうでも、ほんとう煩わしいところ恐れ入ります。よろしくお願いします」
小出「いいえ。はい」
吉田「あの、原発を巡る動きで今最も注目すべきは関西電力大飯原発3号機4号機のまあ再稼動に向けての動きだと思うんですけども」
小出「はい」
吉田「え…小出先生はこの夏の電力需給と、それから原発再稼動の問題は、どういうふうに捉えていらっしゃるんでしょうか」
小出「はい。え…政府や電力会社がずうっと嘘を言い続けて、きているのです」
吉田「ええ」
小出「日本には、水力発電所と火力発電所が膨大にありまして。」
吉田「はい」
小出「それを両者を、きちっと動くように準備できているなら、いるのであれば」
吉田「ええ」
小出「いついかなる時も、電気は足りるのです」
吉田「はあ…」
小出「ですから原子力に全く頼らなくても、え…誰も困らない。節電など誰もしなくていいというそれだけ、発電所水力発電所があるのですが。え…そのことを政府はちゃんと言わない。そして原子力をやらなければ停電してしまうぞといって、人々を脅かし続けて、結局また動かそうとしていると」
吉田「結局じゃあ関西電力が出した数字はいい加減なもので、」
小出「はい」
吉田「政府もそれに追随してるだけってことなんですか」
小出「はい。関西電力自身はですね、原子力比率は、ものすごく高いという、日本で一番高い電力会社ですので、関西電力そのものだけをとってしまうと、え…原子力をやめると足りなくなる可能性はあると思います」
吉田「はい」
小出「しかし、あの…送電網というのは、全国つながっているわけで」
吉田「ええ、ええ、ええ」
小出「西日本は全部融通出来ますので。融通してもらいさえすれば、充分足りるというそういう状況なのです」
吉田「はあ、そういう、知識みたいなものっていうのは、あの…要するにまあいわゆる政府それから電力サイドじゃない人たちももっと大きな声を上げてなんとかくつがえせないものなんですかねえ」
小出「え…私自身は自分のデータを集めているのではなくて、政府が公表しているデータそのもので私は政府と戦っているわけですけれども」
吉田「はい」
小出「え…彼らが自分の出しているデータを認めればいいだけだと」
吉田「ただ、それだけのことなわけなんですね」
小出「はい」
吉田「ああ。再稼動をめぐってですね、小出先生にぜひお伺いしたいのは、」
小出「はい」
吉田「橋本大阪市長らその、関西広域連合の組長さんたちが、あの唱えてるですね、」
小出「はい」
吉田「え…その原発の期間限定による稼働についてなんですけども」
小出「はい」
吉田「原発というのはその技術的にですね、」
小出「はい」
吉田「すぐに付けたり消したりするってことは、可能なんですか」
小出「ええっと、通常の状態であれば、起動するのに2,3日あれば出来ます。停止するのに1日…長くても2日あれば出来ます」
吉田「そうなんですか」
小出「はい。ですから、え…2ヶ月3ヶ月電力ピークの時に足りないというのは、国が言ってることですから」
吉田「そうですねえ」
小出「だから、あの今から数字使えて起動して、そのピーク時が終わったら止めるというのはもちろん可能です」
吉田「簡単にできるわけですね」
小出「はい。ただそれは、その、あんまり好ましいことではない、のです」
吉田「はあ。それはどういう意味でですか」
小出「ええっと、温度変化というのが生じてしまいますね。通常停止してる時は普通の温度にあるわけですから。それを稼働させて、まあウランの核分裂させて、発電をしようとすると、全体が300度近い温度にな…加圧水型の場合には340度ぐらいまで上がってしまう、ということがあるわけで。金属の疲労に結びつくということがあります」
吉田「はあ…。これあの、原発は一度こう動き始めるとだいたい13ヶ月ごとに行われる定期検査まで動かしたままっていうのが、まあこれまで電力会社がとってきた対応なんですけど」
小出「はい」
吉田「これは正しいんですか」
小出「え…機械という…原子力発電所も機械ですし、」
吉田「はい」
小出「機械という性質を考えるなら、なるべく一体の条件で動かし続けたいというのは、そうだろうと思いますので。」
吉田「ああ、なるほど、うん」
小出「1年なら1年動かし続けるというのは、」
吉田「はい」
小出「妥当なやり方だと思います」
吉田「ああ、なるほどなるほど」
小出「ただし、もうあの原子力を使わないんだというなら、もうえ…短期間だけ動かしてそれで廃炉にしてしまえばいいのですが」
吉田「ああ、いうことなんですね」
小出「はい」
吉田「あの、原発をその動かすとさらなる使用済み核燃料の問題が出てくると思うんですけども」
小出「はい」
吉田「あの、動かす期間に関係なく1度原子炉を止めると、使った核燃料は全て取り出さないとこれ、ダメなんですか」
小出「そんなことはありません」
吉田「そんなことはありませんか」
小出「はい。で…ほとんど要するに1年ぐらい、あ、原子炉の中で、丸3年分ぐらい動かすとですね」
吉田「はい」
小出「え…使用済みということになって取り出さなければいけなくなります」
吉田「3年」
小出「はい。3ヶ月しか動かさないというなら、ほぼ十数年動くんですね」
吉田「ああそういうことなんだ」
小出「はい。それでとりだせばいいわけなのであって。はい。ただ、その間何度も何度もその、起動停止を繰り返さなければいけませんね。でそうすると、機械が劣化するということがあるのですが。もう原子力から足を洗うと決めてしまうのであれば、もうそれでいいと思います」
吉田「なるほど。あの、使用済核燃料というのはその原子炉の使った期間に応じて、その、放射能の汚れ具合とか危険度ってのは、変わってくるものなんですか」
小出「もちろんです。燃やせば燃やすだけ、核分裂生成物という、まあいわゆる皆さんが死の灰というものが溜まってきてしまいますので。ちょっとしか燃やさないのであれば、危険がまだ少ない状態で、すむということです」
吉田「なるほどなるほど。ちなみに使用前の核燃料棒というのはありますけども。」
小出「はい」
吉田「これはどういう管理が必要なんですか。やっぱり使用済み核燃料部とおんなじようにプールで冷やし続けないと行けないものなんですか」
小出「いいえ。そんなことはありません。」
4号機使用済燃料プールは通常の状態とどう異なるのか 小出裕章6/15(2)(吉田照美ソコダイジナトコ)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65810858.html
2012年06月16日22:39
吉田「なるほどなるほど。ちなみに使用前の核燃料棒というのはありますけども。」
小出「はい」
吉田「これはどういう管理が必要なんですか。やっぱり使用済み核燃料部とおんなじようにプールで冷やし続けないと行けないものなんですか」
小出「いいえ。そんなことはありません。え…使用前の、燃料というのは、ウランを瀬戸物にしたためたペレットというものが、燃料棒というジルコニウムの金属のさやの中に入ってるだけのもの、であって。え…燃料製造工場に行けば、え…剥きだしで作業員が取り扱って、います。あの空気中においても、被曝はゼロではありませんけれども。え…空気中にも保管できるというそういうもの、です」
吉田「はあ…」
小出「それで、それを一度そのウランを核分裂させてしまいますと、放射能が10億倍も増えてしまう、のです。そのために人は近づくことすらができなくなって。つねにプールのそこに沈めて置かなければいけない状況になる。」
吉田「わかりました」
小出「はい」
吉田「さてその再稼動問題の一方でですね、綱渡り状態が続く福島第一原発の事故処理なんですけども」
小出「はい」
吉田「え…東京電力は先月末ですね。4号機の核燃料プールに保管している、未使用の燃料2体を、え…7月にも試験的に取り出す方向で検討しているという、これ発表ありましたけれども。」
小出「はい」
吉田「小出先生はこれに関してはどういう、あの、捉え方をされてますか」
小出「はい。えっと、未使用の燃料であれば、今聞いていただいたように、プールのそこに沈めておかなくても、あるいはそのプールから空中に釣り上げても大きな危険にはならない、のです。え…ですから4号機の使用済燃料プールがあった場所はすでに爆発して、色々と壊れているんですけれども」
吉田「ええ、ええ」
小出「どんなふうに壊れているのか。え…今現在その燃料棒を、例えば腐食してしまってですね、え…壊れかけているのかということをどうしても見たいと思いますので。そのまま使用済み燃料は全く釣り上げることすらができませんから。まずは、未使用の燃料を釣り上げてみると、いうことは私としてもやりたい」
吉田「ああそうですか」
小出『東京電力もやりたいんだろうと思います」
吉田「ちなみにこの4号機の燃料プールには使用済燃料が783体。」
小出「はい」
吉田「原子炉から取り出した燃料が548体」
小出「はい」
吉田「未使用の燃料が204体の」
小出「そうです」
吉田「合計1535体ということでよろしい訳ですよね」
小出「そうです」
吉田「はあ。でこれ発表に合わせて4号機内部というものが報道陣に公開されましたけれども」
小出「はい」
吉田「小出先生はこれ映像はご覧になったですか」
小出「はい。ええっと。はい。色々見ています」
吉田「はあ。え、その分る範囲で結構なんですけど」
小出「はい」
吉田「映像から、4号機の燃料プールというのは小出先生のお考えになる感じではどういう状態なんですか」
小出「ええっと、大変だと思います。え…通常使用済燃料プールというのは、大変綺麗な水の状態に保って、います。もちろん温度が上がってしまいますので、水を循環させながら、え…冷却もしていますし、水がもし放射能で汚れてくるようなことになれば、浄化系というところで、放射能を取り除いて、水自身はほんとに飲んで、本当に飲んでもいいくらいに、きれーいにしておいてあるのです。」
吉田「はあ」
小出「それで…上から覗いてもプールの底がそのまま、全部見えると、いうぐらいな状態なのですが。え…現在の4号機の使用済燃料プールは。もう水自身がものすごい汚れていて、え…様々なものが漂っているという」
吉田「ああ、いう状態なんだ」
小出「状態ですし。曲りなりの底のほうの、カメラを入れてみてみると、燃料の上にいろんなものが散乱して落下してしまっているという。そういう状態なので、え…通常私たちが考えている使用済燃料プールの状態とは全く違ってしまっています」
吉田「ああ…なるほど。今日発売のフライデーでは福島2号機、7万ミリシーベルトを超え、再臨界の危険なんて見出しがあるんですけど。これはいかがですか」
小出「ええっと、多分再臨界の危機はないと、思います」
吉田「これはない」
小出「はい。ただし、あの、猛烈な放射線、が飛び出していることが、今回わかってきたということだと思うのですが。想像してみれば当たり前のこと、なのです。え…ようするにウランの核分裂させてしまえば放射能の量が1億倍にも増えてしまうという。そういうものが溶け落ちてどこかにあるという。どこに言ってるのかわからないという状態ですので」
吉田「はい」
小出「場所によっては猛烈なところはあちこちにあるだろうと思います」
吉田「分かりました」
小出「はい」
吉田「お忙しいところありがとうございました」
小出「はい。ありがとうございました」
吉田「またよろしくお願いします」
小出「こちらこそお願いします」
吉田「失礼します」
小出『失礼します」
吉田「京都大学原子炉実験所の小出裕章助教でございました。ありがとうございました」
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