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産経新聞 6月16日(土)19時48分配信
政府が関西電力大飯原子力発電所の再稼働を決定したことを受け、関電の八木誠社長は16日、本店(大阪市北区)で会見、「国や福井県、おおい町のみなさんに感謝を申し上げたい」と謝意を表明する一方、「安全を最優先に一歩一歩慎重に再稼働を進める」と表情を引き締めた。
八木社長は、他の原発の再稼働について、「安全が確認されたプラントは再稼働をお願いしたい。大飯3、4号機だけでは今年1年を通じてみるとまだ厳しい」と強調。夏の節電要請については「内容を見直していきたいが、7月下旬までは極めて厳しい。引き続き節電にご協力いただきたい」と述べた。計画停電に関して「リスクは小さくなる」と指摘したが、実施の可能性は残ることから、近く概要を公表する。
再稼働の手続きがここまで遅れたのは、政府の原発政策に関する方針が地元・福井県に不信感を与えたのが大きな要因。とはいえ、「再稼働を判断するのはあくまで国や地元」と言い続けた関電側の主体性のなさも浮き彫りになっていた。これに対し、八木社長は原子力発電について「(これまで)国全体で推進してきたという意味では電力会社は“国策民営”の位置づけはある」との見解を示し、「国と事業者との一定の役割分担はあってしかるべきだと思う」と弁解した。
関電は、原発の停止に伴い火力発電の燃料費が平成24年度は前年度と比べ4000億円増加すると見込んでいたが、八木社長は2基の再稼働で1600億円改善し、増加幅が2400億円になると明らかにした。
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呆れてものも言えぬ
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