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大飯原発直下での地震の可能性は高い
活断層が動くのは数十万年に一度だから、ここ当面原発を動かしても大丈夫だという判断が専門家や政治家によって、または、関西電力によってされつつある。
しかし、これらの判断は間違っている。
1.311の大地震は確かに、若狭湾のあるユーラシアプレートに直接影響は与えていない。しかし、311の大地震が起こった北アメリカプレートと太平洋プレートのすぐ西側にユーラシアプレートはあり、しかも、北アメリカプレート自体がこの部分では、東北地方を乗せているだけの非常に細長い面積しかない。つまり、太平洋プレートの圧力は比較的すぐにユーラシアプレートに伝播する構造になっているのだ。
2.ユーラシアプレートは巨大なプレートであり、そのため、いくつかのマイクロプレートに分かれている。東北地方を乗せている北アメリカプレートに隣接している部分は、アムールプレートというプレートだ。このプレートは太平洋プレートの西への圧力を受けて、反時計回りに回転している。
3.1995年の阪神大震災や1997年の福岡県西方沖地震はアムールプレート内の地震であり、このころには既に、太平洋プレートからの圧力を受けてアムールプレート内にゆがみが生じていて、その解消のためにこれらの地震が起こったと考えるべきだ。
4.アムールプレートの南西に接して揚子江プレートというやはりユーラシアプレートの一部をなすマイクロプレートがある。この北西の端で視線大地震が2008年に起こっている。そして、ほぼ同時に櫻島や新燃岳の噴火活動が活発化した。桜島等は、アムールプレートの南東の端に位置し、アムールプレートの北半分が反時計回りに回転した結果、南半分が東側に移動し、それが、フィリピン海プレートを東側へ押す圧力となって、桜島等がある地域の岩盤への圧縮圧力を弱めたはずだ。その結果、桜島等の地下にあるマグマが上昇する隙間が岩盤に開くようになったと説明が出来る。
5.つまり、311の地震が起こる以前から、この一体のプレートのゆがみはかなりの程度まで来ていて、それが、ほぼこの30年間程度で一気に解消されつつあるのだ。2007年の中越沖地震などが東北地方の西側で起こっていることを考えると、アムールプレートの日本が乗っている部分の地震活動はかなり活発化していると考えるべきで、今後、若狭湾での地震が起こる可能性はかなり高い。
6.そもそも、活断層として観察できるものは、地震の中でも並外れて大きなものだ。マグニチュード7程度の地震では活断層として、地表近くから観察できないものが大部分ではないのか。実際、阪神大震災を起こした兵庫県南部地震の活断層は地震後地表面から観察できたが、地震前は分かっていなかった。
7.大飯原発の直下には多くの破砕帯が観察されていて、これら地震がマグニチュード6程度の独立した地震のあとである可能性が強い。つまり、プレート境界型の地震が起こった場合、それをきっかけにして、破砕帯がマグニチュード6程度の地震を起こすのだ。このように考えないと、プレート境界型の大地震がその地域全体の地震活動を活発化させることの説明がつかない。
8.直下型の地震で原発が破壊されれば、それは、原子炉本体が破壊されることを意味する。単に揮発性の放射性物質が漏れるだけではなく、核爆発が起こるのだ。その被害は関西にとどまらず、首都圏や東北にも及ぶだろう。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<1114>>
TC:37731,BC:1018,PC:?、 Mc:?
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