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2012-06-11 00:00:47
実は、大飯原発3、4号機では、通常のウラン燃料ではなく、「MOX燃料」の使用が予定されています。
MOX燃料は混合酸化物燃料の略称で、原子炉の使用済み核燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜてプルトニウム濃度を4〜9%に高めたものです。
濃度の高いプルトニウムを使用するのがMOX燃料で、水素爆発を起こしたとされる福島第一原発3号機も、軽水炉でMOX燃料を使うプルサーマル方式を導入していました。MOX燃料の問題点は、次の通りです。
ウラン新燃料に比べ放射能が高い(特に中性子が著しく高い)ため、燃料の製造については遠隔操作化を行い、作業員の不要な被曝に十分配慮して行う必要がある。
ウラン中にプルトニウムを混ぜることにより、燃料の融点が下がる。これにより燃料が溶けやすくなる。
また熱伝導度等が、通常のウラン燃料よりも低下する。これにより燃料温度が高くなりやすくなる。
核分裂生成物が貴金属側により、またプルトニウム自体もウランよりも硝酸に溶解しにくいため、再処理が難しい。
FPガスとアルファ線(ヘリウム、ガス状)の放出が多いため、燃料棒内の圧力が高くなる。
性質の違うウランとプルトニウムをできる限り均一に混ぜるべきであるが、どうしてもプルトニウムスポット(プルトニウムの塊)が生じてしまう。
国は基準を設けて制限しているが、使用するペレット自体を検査して確認することはできない。
要は、コントロールが難しく、それだけ危険性が高いのです。危険ではないという人もいますが、データを見る限りそうとは言えません。
本来は高速増殖炉に使われるもので、「もんじゅ」で事故が相次いでいることから、危険性は明らかです。
政府は、MOX燃料を使ったプルサーマル方式で原発を動かそうとしているのです。
使用済み核燃料は高速増殖炉で再利用される計画だったのですが、事故続きで上手く行かず、苦し紛れに始めたのがプルサーマル発電です。
今回、野田総理が、MOX燃料を使用する3、4号機の再稼働を容認したということは、原発推進方針に揺るぎがないことを意味しています。
我国には膨大な民生用分離済みプルトニウムが存在していますが、これは核兵器に転用可能です。
米国ではスリーマイル島での事故などで原発を思うように動かせなくなったため、核燃料の調達がはかどらず、日本に肩代わりさせてきました。
我国も自民党政権時代、核武装すべく準備を進めていました。
原発は核武装の問題と直結しており、だからこそイランの原発が問題視されているのです。
各電力会社が米国から核燃料を受注しているなら、断りなしに止めるわけには行きません。
国内事情だけを考えても、このまま原発を止めてしまったら、六ケ所村と海外にある使用済み核燃料の処分が問題となります。
政府としては、脱原発したくともできないのです。
今月1日に、フランク・フォンヒッペルら英米の専門家が、「日本の核燃料システムの将来」と題する公開書簡を発表しています。
そこには、「日本だけで、ヨーロッパと日本に約45トンの分離済みプルトニウムを持っています。核兵器5000発以上作るのに十分な量です」と記されています。
使用済み核燃料は増える一方なので、何とか利用しようと福島第一原発3号機でプルサーマル発電を行って来ました。
ところが昨年の事故で廃炉が決まってしまい、その代替施設として大飯原発3、4号機を使うことにしたようです。
原発をどうするかという問題は、単なる電力需給の話ではなく、国防と密接に結びついています。
我国の場合は、米国などの防衛問題と密接に繋がっていますから、余計に解決困難な状況となっています。
政府(官僚)は、例によって問題の本質に蓋をしたまま強引に事を進めようとしており、これが混乱の元となっています。
日本という国の存立に関わる大問題ですから、包み隠さず論点を明らかにして国民の判断を仰ぐべきです。
事の本質が理解できれば、国民は正しい判断を下すことでしょう。
<転載終わり>
こうした裏事情が複雑に絡み、ただの操り人形である野田総理は、任務を全うすべくがむしゃらに突っ走っているのでしょう。
国民の命よりもアメリカのご機嫌取りを優先させ、ましてや核兵器のための稼働など許せるものではありません。
核兵器も原発も、人々の命をむしばむものは、この世に置いておく事に反対します。
政府のいかなる都合があろうとも、永遠に原発再稼働を認めるわけにはいきません。
大切なのは、世界の人々と生き物たちの命を守る事。それだけです。
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