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東京湾のホットスポットは福島第1原発沖を超えた-カレイドスコープ
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/618.html
投稿者 民兵 日時 2012 年 6 月 12 日 17:03:16: YUQ0jBMdwFDlc
 

http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1296.html

HKの報道特集は、日本で初めて福島第一原発沖から東京湾まで沿岸に沿って南下しつつ実地調査を行い、海底土の汚染の実態を報告したという点で、特筆されるべきものです。

資料価値大ですが、これも削除される可能性があるので、動画をダウンロードしておくことをお勧めします。
以下は、念のためにキャプチャーを取ったものです。

長いので結論を急ぐ方は、この部分を飛ばして、下のほうにある
危険な魚を食べないためにイメージすべき要素
をお読みください。

========(長いので大幅な中略)===========

危険な魚を食べないためにイメージすべき要素

NH取材班が、福島第一原発沖から南下して、東京湾までの広い海域を調査したのは、2011年11月前後の2ヶ月です。
セシウム濃度の数値は、そのときの値です。

以上、このレポートの重要ポイントをまとめると、以下のようになります。


■福島沖〜茨城沖−海水の塩分がセシウム粒子を断固状に固める

・河口手前の川底、そして河口付近の海底にはホットスポットができている。

・福島第一原発直下の海面近くの放射線量は、毎時0.06マイクロシーベルト。海水としては「やや高め」という程度。

・しかし、海底は2マイクロシーベルトを突破。海面付近の30倍以上の線量。

・さらに福島第一原発沖の20km圏内の海底土を分析した結果、含まれていた放射性セシウムは、1kg当たり4520ベクレル。これは、その上の海水の1万5000倍の濃度。

・放射性物質は、海底に沈んでいた。

・放射性物質が付着した泥の粒子が海水の塩分に触れることによって、粒子同士が塩分によって接着され、団子状になって重くなるため、海底に沈む。

・福島第一原発沖20km圏内で去年11月に釣り上げたヒラメ(海底のゴカイを食べる)から暫定基準値の45倍近い、1kg当たり4500ベクレルが検出。

・メバル:2300ベクレル/kg
・アイナメ:1400ベクレル/kg
・コモンカスぺ:1700ベクレル/kg

・アイナメ、ホウボウ、ナメタガレイなど、海底に棲息している底魚は特にセシウムが多い。

ここに、このようなニュースがあります。
原発沖の魚、いぜん高濃度 シロメバルやスズキ

見出しが「いぜん高濃度」。
「いぜんとして」というのは間違いで、今始まったばかりなのです。
セシウムが沈みこんだ海底の泥を除去しない限り、汚染は循環する。


■湖−すり鉢状の地形がセシウムを集める

・去年(2011年)8月以降、湖のワカサギから1kg当たり640ベクレルの放射性セシウムが検出され続けている。(場所は、赤城大沼)

・群馬県の赤城大沼では、
ウグイ:659(2011年11月)
イワナ:692(同上)
ワカサギ:591(同上)
(以上ベクレル/kg)
が検出されている。

・湖を取り囲むすり鉢状の山からセシウムが雨や雪によって湖に入ってくる。

・山の湖は閉鎖系の環境なので、一度、セシウムが湖底に沈殿してしまうと、放射性物質は他へ拡散・希釈されず、その場所で汚染を繰り返す。

・赤城大沼の湖底の泥から検出されたセシウムは最大で950ベクレル。原発20km圏内の海と同じ程度の汚染。

・この閉鎖系の環境の中でプランクトンが繁殖し、それを湖の魚が食べ、そして魚は死んで湖底に沈み、やがて湖底の泥と混じって、プランクトン繁殖の土壌となる。

これが、延々と繰り返されていく。
チェルノブイリ原発事故以後のウクライナの湖では同様なことが、現在でも引き続き起こっている。

■東京湾−ピークは2014年3月。その後高止まり

・東京湾に注ぎ込む河川の上流から放射性物質が流れ込んでいる。

・特に、平野部、都市部から雨によってセシウムが集められ、河口付近で高い濃度を示している。

・これは、潮の満ち引きによって海から海水が河口を遡って、川の淡水と海水の出合う地点で、凝集と沈殿が起こっているため。

・荒川の河口付近の川底の線量は、福島第一原発直下の海底の線量より高い。

・東京湾の汚染は、1年10ヵ月後にピークに達する。
放射性物質は、海底に沈殿してる上に、内海なので外に拡散されず、その後10年以上も、セシウム濃度は高止まりになる可能性が高い。

都知事が正気に戻ってくれれば、河口付近の川底の泥を浚渫線で除去することもやるかもしれません。
いずれにしても、最後はセシウム汚泥の廃棄場所が問題となります。

東京湾の汚染については、やはり、「来るものが来た」という感じです。

魚介類の汚染についての情報は、ほとんど出てきていません。
国や自治体は、これからも本格的な調査はやらないでしょう。その能力が、どうもないようです。
彼らは、これからもデータを捻じ曲げて、ホームページに出していくでしょう。

米・野菜を始めとする農産物の放射能汚染を国、自治体は隠してきました。明らかに将来、重大な健康被害が出るレベルの食べ物を国民に推奨してきました。
これと、まったく同じことが、国や一部の自治体によって再び繰り返されていきます。

海、河川、湖沼の放射能汚染は、陸地の汚染以上に深刻です。
それは、もともと見えない放射生物質が、海底、川底、湖底へ、そして泥土のさらに下に潜り、汚染がどのように広がっていくのか、イメージさえできなくなっているからです。

魚介類の汚染の実態が少しずつ明るみに出てくる頃には、多くの人たちが、危険な魚をたっぷり食べてしまった後のことでしょう。
この国の官僚たちは国を破壊することに喜びを感じているかのような振る舞いを続けていくはずです。
だから、今でもそうですが、これからも、基準値を軽く超える魚介類、海藻類が市場に出回っていくことでしょう。

私は、今まで近海ものは避けていましたが、その他の魚は気にせず食べていました。
特に魚の生態系の頂点にいるマグロまでは、まだ生体濃縮が始まっていないだろうと思っていたのです。

ところが、米西海岸沖のクロマグロからも、セシウムが検出されたと米スタンフォード大などの研究チームが5月28日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表したことから、マグロの餌となる小型の魚が、広く汚染されていることが分かりました。

福島第一原発事故後、2年程度はマグロを食べられると思っていましたが、それよりずっと早くやってきました。

連日、セシウム汚染された魚のニュースが報道されています。
現実に、南房総の漁師さんの証言によると、奇形魚が異常に増えているとのこと。
東京湾では、基準値の7倍もセシウム汚染された魚が水揚げされて、そのまま市場に出回っている。

この南房総の漁師さんの証言、そしてこのNHK取材班の調査が警告していることは、「ヒラメやホウボウなどの海底に腹を擦り付けるようにして棲んでいる底魚に特に放射能汚染がひどい」ということでした。

政府、仙台湾のヒラメなど出荷停止に 100ベクレル超えるセシウム検出
このようなニュースが、それを裏付けています。やはり、もっとも気をつけなければならないのが底魚です。

この記事は、放射性物質が深海へと、海底に沈んでいる過程にあることを示しています。
【放射能】宮城県産「サメ」からセシウム(鮫,さめ)

アブラツノザメは、水深70メートル〜150メートルに棲息しています。
つまり、海底の汚染が深刻であることは明確になったわけですが、それより浅い海の中・表層の範囲でも魚の汚染が顕著である。
ということは、今、このときも海底に放射性物質が、ゆっくりと沈殿しつつある過程にある、ということです。

このことは、まだまだ海底の土の放射能の濃度は今後も上がっていく、ということを教えてくれているのです。

汚染の全貌は、下の概念図で分かります。(画像クリック)

20120606-1.jpg

NHK取材班が、この海洋調査に同行を依頼した東京海洋大学の石丸教授が作成したマップで、2012.5.14 産経ニュース
に掲載されたものを転載したものです。
公共の利益に適う人命に関わる情報なので、原発推進新聞の産経も文句を言わないでしょう。

アブラツノザメが汚染されているのですから、それより深い表層(150m付近)に棲息しているアオザメ、イタチザメ、ヨシキリザメなどは、もちろん、個体差はあるものの、もっと汚染されていると考えることは妥当でしょう。

特にヨシキリザメ(写真あり→少しグロテスク)のヒレ部分は、高級食材として使用され、その軟骨は、主に膝関節の軟骨を再生する効果(商業印刷物でこういう表現を使うと薬事法に抵触します)があると言われているグルコサミンの原料になっています。

ヨシキリザメの日本一の水揚げ港は岩手県の気仙沼です。国内産のフカヒレのほとんどが気仙沼産です。

また、深度2000mといった海底に棲んでいる深海ザメは、食用には適さないものの、肝油などの原料として、健康食品に広く使われています。今後、生体濃縮が進んでいくでしょう。

健康食品は毎日、食べるものですから、気になる人は販売会社に問い合わせるぐらいのことはしたほうがいいかもしれません。どこで獲れたものなのか。

いよいよ私たちの暮らしまわりでも、東京湾の魚の汚染が実感できることが次々と起こり始めています。

横浜市の市立小学校給食に出される予定だった千葉県産のイワシからは、放射性セシウムが検出され、市教委が提供を取りやめていたことが分かりました。これは5月19日のことです。(ただし、新基準値以内)

しかし、その数日後、再び千葉県産のセシウム・イワシが見つかったのです。

「横浜市教育委員会は23日、市内の小学校90の給食で、24日に提供予定だった千葉県産の冷凍イワシから1km当たり9.9ベクレルの放射性セシウムを検出し、使用を取りやめたと発表した。

市教委は、イワシを納入した市内の業者は、東京電力福島第一原発事故の前に漁獲したと届けていたが、事故後のイワシが混入していたと判断した。

市教委の調べに、業者は『どうして混入したのか分からない』と話しているという。

3月にイワシ調達を決める際、業者は「一昨年7月に千葉県・銚子沖で漁獲された」と届けていた。イワシは、煮魚として提供する予定だった」。(東京新聞 5月24日)


実は、6〜7年前だったか、日本有数の水揚げ港の漁協を訪ねたことがあります。
羽振りがいいらしく、漁協のビルは立派なものでした。

その漁協の組合長さんに、いろいろなことを教えていただいたのですが、どちらかという政治がらみの話が多く、漁業権に関係する話が多かったことを覚えています。

どこの漁協も海洋汚染については、独自に調査をする力を持っておらず、あまり関心を持っていないようです。
福島第一原発事故で、まったく想像もしていなかった海の汚染が引き起こされたことで、漁協の存在理由が、かつてないほど問われています。

国が、一時、福島の農家を守ろうとしたように、今度も、そのときと同じように、漁業関係者を守るために、本腰を入れて海洋汚染調査をやりません。これからも、やらないでしょう。

国が思い出したように、魚介類の種類別にセシウムの汚染レベルを発表するのですが、これは当てにならないと思います。
それより、知りたいことは、魚の生態です。

南房総の漁師さんの証言では、アジは汚染度が低いと言っています。
アジやマグロ、カツオなどの回遊魚で、汚染度が低いのは当然です。

今後、危険な魚を食べないための必要な情報は、以下の4点だと思います。

1)(関東在住者の場合)沿岸流が、どのように南下してくるのか。

2)その沿岸流に、季節ごとにどんな魚が乗ってくるのか。

3)そして、その魚が半年前、どの海域にいたのか。

4)その海域の汚染度の変化は。

以上は、海藻類、底魚は無視しています。
これらが、危険であることはすで承知しているでしょう。

これらのデータを基に自分で、どの魚が比較的安全なのかを知り、どのくらい食べてもいいのかを自分で決めたいのです。

これは川魚にしても同様で、本物の天然物のうウナギは、高級ウナギ専門店か、料亭にでも行かなければ食べられませんが、関東の天然物のウナギが危険であるなら、いっそのこと食べないか、あるいは中国産の薬漬けの養殖物を目をつぶって食べるか、と言うことになります。

その選択さえ自己責任でできないのですから、国の無責任さは責められるべきです。
彼らは自分たちのやるべき仕事をサボタージュしています。

何より、国民に安全な水産物を安定供給することが目的の水産庁が、国民に危険な魚を食べることを半ば強要するようなホームページを作ったことは犯罪行為そのものです。

そんな国は、先進国では、どこにもない。

東電の福島第一原発からは、溶けて格納容器の下に落ちてしまった核燃料を水で冷やすごとに、その汚染水が地下に浸透して、今日も海洋に流れ出しているはずです。
原子炉建屋の地下に、海洋に汚染水が流れ出さないように遮水壁を造ることは東電の計画に組み込まれています。
しか、いまだに工事の「こ」の字も出てこないのです。

東電の理由は「予算がない」からです。

20120605-146.jpg

この太平洋の汚染地図が示すように、これから太平洋諸島には深刻な放射能汚染が広がるでしょう。
何より、こうした情報が国内から出てこないことは、まったく恥ずかしい国です。

あいかわらず、福島の子供たちを放射能の中に住まわせておきながら、野田総理は、海外に行くたびに金をばら撒き続けています。

5月末、沖縄で開かれた第6回太平洋・島サミットでも、
「太平洋の島しょ国に、今後3年間で最大5億ドル(約400億円)の資金援助を表明。
海洋の安全保障・漁業・環境分野の協力や、日本が570万ドル(約4.5億円)を拠出する自然災害リスク保険の創設などを盛り込んだ『沖縄キズナ宣言』を同日午後に採択する」
と、またまた大盤振る舞いです。

福島第一原発の原子炉に遮水壁を構築せず、海に汚染水をだだ漏れさせておいて、海洋の安全保障・漁業・環境分野の協力とは、よく言えたものです。

野田と彼を完全にバシリに使っている官僚としては、フィジーやトンガといった観光と漁業が国の主な財源になっている島しょ国に、日本に対して損害賠償の動きが出てこないよう先手を打ったつもりなのでしょうが、こうした嫌らしい外交を展開している国に、国際社会は嫌気をもよおしていることでしょう。

表情一つ変えずに、国民を何度でも平然と欺くドジョウ総理を見るたび、まったく食えないヤツだと思っていたのですが、ますます食えない。  

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コメント
 
01. 2012年6月12日 22:41:37 : vSduV5Z5O2
不苦死魔犬塵に食わせろ!不苦夷犬塵にも、詐蛾犬塵にも無理やり食わせろ!コノヤロウ!

02. 恵也 2012年6月13日 07:47:29 : cdRlA.6W79UEw : 9HOcRSVlig
>> 「いぜんとして」というのは間違いで、今始まったばかりなのです。

たしかに放射能の生物濃縮はこれから本格化します。
チェルノブイリでは小魚は翌年、大魚は翌々年くらいが最高値をつけてますが
ここは1機だけであり、石棺で覆って早期に収束してます。

しかしフクシマ事故では4機も爆発し、1機だけがテントで覆っただけであり、地下水
から汚染が海にダーダー漏れ状態で収束までどれだけかかるか全くわかりません。
全機に地下プールやテントで密閉できたら少しは先が見えますが・・・・
もっともっと生物濃縮が加速するでしょう。

>> 湖を取り囲むすり鉢状の山からセシウムが雨や雪によって湖に入ってくる。

赤城大沼だけでなく、ほとんどの湖はそうなってる。。
むしろ逆に、セシウム調査を行ってるのが赤城大沼であり尾瀬沼など有名観光地
では調査したら観光に悪影響があるから、調査させないのじゃないかな。

尾瀬沼なんて東京電力の所有地が40%くらいを占めてるというから、調査をさせ
ないという可能性もあるから、釣りを趣味にしてる人は群馬県では止めた方がいい。

>> どこの漁協も海洋汚染については、独自に調査をする力を持っておらず、

間違い!
調査する力はあっても、やれば信用がなくなり魚価が下がり魚が売れません。
金儲けになるのだったら喜んでやってるでしょう。
俺が計測器を持ってる漁師なら、自分で調べても公表する事はないよ。
お役人が決めたら調査せざるを得ないけど・・・


03. 日高見連邦共和国 2012年6月14日 23:13:52 : ZtjAE5Qu8buIw : np1eC180Aw
今、週刊文春の『小沢一郎夫人の手紙』であちこち盛り上げっているが、いやはや、のんきなものだね!!

セシウムも去ることながら、ストロンチウイム、ウラン、プルトニウムといったより恐ろしい核種による汚染状況がどうなっているのか・・・

岩手にしろ、首都圏にしろ、“人ごと”なんぞ、何処にも無いって言うのに・・・

ちなみに、俺が知る限り、首都圏の“汚染”に警句を告げたのは、小沢一郎が一番早かったと思うが・・・


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